意外と売れました 持ってるだけで全然違う
えー…エギングR210ML青が37本の緑が42本、M青40緑31、240MLが45と41のM4441…注文書はデータを入力して各業者店舗向けのページにアクセスして発注の…リールは使い回しが出来るので意外と少なくて全部で40台くらいの…
んー、土日じゃないけど結構売れてるなぁ、シーズン突入というのもあるけど、大抵のメーカーの250とか260以下のエギングロッドはミドルクラスからというのもあって意外と手を出せない人もいるし、短く軽く扱いやすい210と240がメーカー希望3000円で出れば飛びついてくるか。
新しいガイドを採用してるからそれを試してみたいって感じで買った人もボチボチ居そうだけど、あれはライン絡みを防止する意味合いが強くて性能には直接影響しないし、普段から絡む事がない人はよくわかんないという評価で終わりそうではあるかなぁ?
まあそれは置いときまして、210ML青が残り8本の緑9本、M4の1の240ML57M35…ふーんむ、これもう今日中に売り切れるね、棚が空きっぱなしにするわけにもいかないから追加発注はした方がよくて、リールは必要なくて…エギも3.5号が300円と安く初めての人が適当に使っても釣れる、というのが動画で証明されたから一気に売れてこれも売り切れて棚がスカスカ…
オリジナルエギは言うまでもなくタルイカ用以外はすべて売り切れ、このまま順調に売れ続けてくれるのであればメーカーに持ち込む日も近くなると、問題は一気に在庫がなくなって次に並ぶのはいつかというお問い合わせが結構来ているという事か。
あるうちは買わなくてもいいかとなって買わない人が多いけど、無くなってから急に欲しくなって追加を求め始めるのは人間心理よねぇ、それがあるからこそプレミアだなんだと価値がついてくるんだけど…まあいいや、いつも通り注文が早かった人優先で回して、注文が入ってないカラーとサイズはお店に並べると。
しかし…エギは売れてもヤエンは売れないなぁ…イカを釣っている人にはエギだけでなくヤエンの楽しさも知ってほしいけど…エギに比べるとお手軽ともいえず、ルアーロッドでもやってやれなくはないけど出来ればロッドも少々長めの3から3メーター半くらいのLが欲しい所だし、場所によっては上物と同じ長さがいいし、アジを泳がせて違和感なく抱かせてもって行かせるという事を考えるとリールもそれ用のドラグがついたやつがほしいところ…
それを考えるとどうしても敷居は高くなるか、エギと違ってアジを仕入れて泳がせたら後はひたすら待ちになって動きはないし、アジを抱いた時のワクワク感はあるけどルアーフィッシングほどのドキドキ感はないし、自分の技術で釣っているという感覚も薄いし、アジを抱いたからと言って確実に釣れるわけでもないし、よほどはまってる人じゃない限りは…かねぇ…
無理に進めたところで売れるものでもなし、追加のエギをやちゃちゃっと棚に並べてしまいましょ。
「倉庫にあるエギングRはこれで終わりー、追加発注飛ばさないとロッドもエギもすっからかんー、それとこっちのオリジナルエギは予約に入ってないから並べちゃうねー」
「はいはーい、ロッドは土日だけで通販を含めると700本は売ってるし、もうちょっと多めどころか切りよく1000本仕入れても良かったかもしれないねぇ、リールは使いまわせるから最初から80台と絞ってたけど、エギとロッドは思ったより売れたね、エギングのミドルとかハイエンドを持ってる人も買って行ってたし」
「ミドルとハイエンドがあればいらない気がしないでもないけど…ハイエンドの260とか280を買って使ってる人なら欲しくなる長さではあるか」
「ノーマルだとグリップはコルクでリールシートはダウンロックでフォアが少し短めで一般的なルアーロッドに近め、エンドグリップはコンポジットだけどモノコック、色が玩具っぽいだけで性能はそこいらのミドル以上、となれば少し短いのがほしい、けどいいやつは高いとしり込みをしていた人は飛びつくよ。
それに、短いしロッド自体の重さは40グラムしかないじゃん?リールを付けないとちょっと重心バランスが悪いくらいには軽いけど付けたらばっちりって感じで、それでとにかく軽くて振りやすい、疲れにくい、って事で女性客も結構買ってるのよね、半分以上、7割くらいは女性客が買って行ってるよー?」
「男に比べるとやっぱり体格とか手の大きさとかも小さくなりがちだし、短めで軽くてしっかり握れて振りやすいってなるとそうなるよね」
「やりたいけど長くて使いにくい、しゃくった時に長いから負担がすごい、って感じで進められたロッドをすぐ売る人もいるし、そういう人はエギング用とは書かれてないバス用の180Lとかを買って使うようになるし、かと言ってバス用だと210とか240の使い勝手のいい安いエントリースピニングってあまりないし」
「すみませーん、エギングRは売り切れですかー?」
「どっちのエギングRー?エギかロッドかリールか」
「ロッドの方です」
「ロッドならまだあるよー、今倉庫から最後の在庫を持ってきて貰ったところ、今なら青緑の2色かつ長さもロッドパワーも全部揃ってるよー」
「あ、じゃあ青の240MLを見せてください」
「はいはい、お兄さん青の240MLをあるだけ頂戴」
「はい、この5本で最後、残りは棚に並べてくるねー」
「よろしくー、一応検品は全部してるしミリ段位でずれてるとかそんなのもないけど、一応ここに並べた2000とC2000、C3000と4000番のリールをつけて軽く握って振ってみてねー、リールをつけてないとアンバランスなほど全体が軽いから」
「んー…ティップは結構柔らか目?」
「そうだね、イカがパンチをしてきた時にターンって弾かれず、そのままくっついてシュっと持っていきやすいようにティップの先はかなり柔らか目、でもテーパーはファストじゃなくレギュラーよりのファストレギュラーで中ほどに近い位置から曲がる。
ソリッドティップというわけでもなく…まあいうならエクストラファストとファストレギュラーを二つ混ぜた感じ、だから小さい場合ティップだけが曲がってベリーはそれほど、大きくなるとティップとベリーの中ほどから、という感じ。
ヒイカなんかの小さいのを釣る時はLとかULを使うんだけど、これならMLとヒイカには硬すぎるけどティップはヒイカには丁度いい硬さになってるのよね」
「なるほど…」
「さらにティップがかなり柔らか目の利点、初心者がやりがちなロッドを垂直に立ててティップを折る確率を大分下げる事が出来る、まあレッドウルフ製って時点でその心配はゼロだけど、硬いとやっぱり変に引っ張る力が加わって弾かれたりする事もあるし、それを防ぎやすいという点でも悪くはないね。
ティップはあまり曲がらない、テーパーはレギュラーが良いって場合はちょっと短くなるけどバスRの210ML、もっと柔らかいのがいいなら210Lがいいかな?それをエギングに使ってる人も結構いるよー?」
「んー…これにします、こっちの方が釣れそうな気がしますし」
「エギングに関しては実際こっちの方が釣れるね、それ用に作ってるからバラしにくい、横抱きのカンナが掛かってない状態でも寄せてきやすいからね、えー…エギングR240ML青が1点で2300円になりまーす」
「じゃこれで」
「5000円お預かりの2700円のお返しです、ありがとうございましたー」
「これは非常にまずいねー」
「そんなに?」
「いやまあいうほどは不味くないけど、売ってるお店に行ってーと誘導するしかないから売り上げがちょっと落ちる、シーズンだからと多めに仕入れたけど1週間で800本売り切れるとは思わんかった、Rシリーズが出た時でも500仕入れて1週間で300前後だったし」
「それだけエギングRを待っていた人が多いともいえるのかな?シーズン直撃って時期に発売だし、安いし、ちょっと始めてみようかなーって人には丁度いいロッドよね、怪しいメーカー品で2000円3000円ってのはあるけど、ちゃんとしたメーカーで丈夫、クレームはゼロというわけではないけど発想が遅いとかレッドウルフと関係のないところだし、ガイドが外れたとか曲がってたとかは中古の改造品掴まされてるだけだし、初心者から玄人まで幅広く愛用してるから評判はいいし」
「とりあえず問屋さんに問い合わせてあるやつ全部持ってきてもらわんとなー…エギングRのエギも余ってたら全部、ロッドもロッドならエギもエギで5000個売り切れはさすがにねぇ…」
「基本的な3.5号が税込み1200から1500円としても税込み300円以下で4分の1以下の値段だもんね、ハイフラッシュ加工はされてないけどちゃんと誰が使っても釣れる、安いから数揃える事が出来てカラーチェンジがしやすい、重りとカンナは鉄製で錆びやすくはあるけどコーティングがはげ落ちるまでは大丈夫、ロストしても完全に分解されるから自然に優しい、もったいないと思って投げれないところに安いからとガンガン投げることができる、そして釣果も上がる、そしてこのエギは釣れるぞと口コミで広がって…」
「今がまさにそれだね、初日は恵里香ちゃんところの宣伝動画くらいだったけど、安いから根掛かりが怖くて普段は狙わないところを気軽に狙えるし、それで釣れてこのエギは安いけど釣れるっていう口コミがSNSで一気にねー。
おかげで土日に一気にブーストがかかって一人で30とか50個買っていく人が出てきたっていう、多い人は全カラー10個ずつとかで100個以上とかね」
「環境にいいという謳い文句もついてるからゴロタ場とか藻場、果てはサンゴという普段は絶対狙わないほうがいいところに直撃させるだろうし、ロストはすれど釣果は増えるよね」
「すみませーん」
「はいはーい」
「イカって藻場だけじゃなくゴロタ場にもいるんですか?」
「いるよー?藻場には産卵のために近づくからいるのはまあ当然として、餌を追いかけて浅場まで来てる場合、その時波にさらわれないように岩の後ろとかに隠れるのよ、そういうのを狙って釣るあまり投げないシャロー打ちっていうのがある。
でまあ当然というか、岩場に向かって投げるわけだからこうエギの頭が岩にガツって引っかかったり、しゃくり上げた時にカンナが岩に刺さる根掛かりが多発、だから高いエギを失う人が怖い人はやらない、怖くない人はやる」
「なるほど、砂地にはいないんですかね?」
「居るけどそれは大体波も荒くなくて餌を追っかけてきてる時、釣れなくはないけど隠れるところがないから釣果は落ちるねーって感じ、コウイカ狙いなら最初から砂地でいいけど」
「アオリとコウイカって違います?」
「アオリは海中を漂ってるんだけど、コウイカって若干行動がタコに近いのね?だから砂地を狙うを体色を砂に近い色に変えてスーっと寄ってくる、だからコウイカを狙う場合はアオリイカより長く待つ、もしくは底を超スローでたまにしゃくりを入れながら巻いてくると釣れる。
アオリと同じやり方で釣れるのはほぼ同種のヒイカ、それとヤリイカかな?ヤリは大体餌で浮き釣りだけどちゃんとエギングでも居るところに行けば釣れる」
「アオリの釣果を上げるならゴロタ場にも行ってみる、コウイカ狙いなら砂地も狙ってみる…ですかね?」
「そうだね、どっちも狙うなら堤防から藻場、全面藻って事はないし、必ず砂地はあるからそこにコウイカが潜んでる事もある」
「んー…でも根掛かりでロストするのはつらいですねぇ…何かいい方法ありません?」
「あるよー?まず基本的な根掛かり外しを覚える、やり方は2種類あってこうある程度巻いたらラインを引っ張ってぱっと離す、ルアーとかが引っ掛かってる場合は大体ヘッド、針が引っ掛かってない事が多いからこれを繰り返せば外れる。
もう1つは何もしない、緩めてしばらく待つ、浮くタイプのルアーなら針が引っ掛かってなければそのうち浮いてくる、エギもそこにこうべターンとカンナまで沈んでるわけじゃなく、頭だけ沈んでカンナが付いているお尻は浮いてゆらゆらしてるのね?、だから緩めておくと少しずつ動いて波の力で外れる、針が引っ掛かってても完全に刺さってるわけじゃないし、波の力を受けていればそのうち外れてくれる。
で、1つ目の外し方の注意点、こうリールからラインを引っ張ってピンピンに張るのはいいんだけど、この時こうやってロッドを曲げると回数が増える」
「曲げるのダメなんですか?同じにやっているように見えますけど?」
「これね、ラインは張ってるんだけど、放した時にロッドが勢いを吸収しちゃうのよ、それで根掛かりしてるルアーの方まで力が上手く伝わらずほぼ動かない、だからやる場合はロッドをまっすぐにする、もしくはロッドは置いといてラインだけを掴んで引っ張って放すを繰り返す。
大体やってるけど外れなーいって人はロッドで吸収して上手く力が伝わってない感じだね、上手く力が伝わるとそれなりに弾かれてすぐ外れる、それでもダメって時はもう引っ張ってラインカット、もしくはあっちの小物コーナーにおいてる根掛かり外しをどうぞ。
とはいっても大抵の根掛かり外し機は糸を弾くのと効果はほぼ同じ、重りの重さでルアーを後ろに動かして外すってやつだから、それでも外れない場合はもう針が完全に刺さってると思って諦めたほうがいいね」
「一応買っておいたほうが確実ですかね?」
「そうね、そんなに高いものでもないし、ラインを弾くよりは確実に動かせるし、ラインを引っ張る場合ってラインが傷入ってたり、引っ張りすぎて切れるって事があるからあるなしで大分違う」
「わかりました、ゴロタ場用に持っておいた方が良さそうですね」
「ゴロタ場ならほぼ確実に外せるし、根掛かりを恐れずに使っていけるから釣果に関わるぞー?」
「それじゃあエギやらなんやらと一緒に持ってきます」
「はいはい、といったところで私はちょっと奥へ、急ぎの追加発注飛ばさないと…」
「はーい、適当にレジをやってるから早く帰ってきてねー?」




