まだ居座ってます カメムシとバニラの化合物
「いぇーい!ハーちゃんとニャーちゃんのくっそどうでもいい争い3日目!ゲーム内時間なら6日目に突入だー!でも見ている方は面白いからもっとやれー。
あ、途中から見ていた人のために軽く説明するね?主様のところに遊びに来た2人、主様はお出かけ中で待ち時間暇だからとゲームを遊ぶ、時間も時間なので泊まっていく事に決定、夕食までの待ち時間再び暇になったので今度は自宅ゲームセンターで遊ぶ、熱くなったハーちゃんが主様のアーケード筐体を基盤もろともバーストして破壊、主様は特に怒りはしなかったけど被害が広がるといけないから決着をつけるなら壊してもすぐ元に戻せるこっちで、なんか楽しくなってきて家に帰らず延長戦、そして今に至る。
とまあこんな感じ、何の基盤を破壊したかは過去アーカイブを見てねー?それじゃ今日もイチゴちゃんのゲームチャンネル元気にやっていきましょー」
「延長してまだ滞在してるのはニャーが原因なんだけどな、俺としては帰ってもいいんだがこいつが動かん事には帰れねぇんだよ」
「養鶏を始めた身としては持ってきた鳥がどう調理されてどういう味になるのかを確かめるのは基本ですし、まだまだ残っているので味わい尽くすまでは滞在予定ですね、館はしばらく空ける事になりますが代理人はいますし、私が居なくても問題なく事が済むかと」
「あの鳥図体だけはでけぇもんな、食える部分はすくねぇけど」
「その可食部を増やすための改良と養鶏です」
「あ、わけのわからん視聴者に説明すると、ニャーちゃんの持ってきた鳥、大きさでいえばダチョウをさらに大きくしたくらいの大きさね?だからまだ30キロとか残ってる感じ。
元となった鳥に関しては…まあ家畜ではあるんだけど市場には流れない一部の地域でのみ育てられている大型の鳥と言ったらいいのかぁ?ヒクイドリみたいに年間何人もの死者を出すくらいには危険だから、世間一般にはまず出回らないそんな品種」
「ラーテルですらビビッて逃げるアレをヒクイドリと比べるのはどうなんだろうな?」
「比較的近いのがヒクイドリだからいいんだよ、それに毒があるわけでもないし、捌いて胸腿って部位を分けたら筋肉質で赤みが強い普通の鶏肉にしか見えないし、産地がどうの品種がどうのってうるさいやつしか細かいことは気にしないしね。
でー、今日やるゲームね、FPSが一番賑わうのは発売してすぐ、というわけで今日も引き続き最前線異状なしをやっていきまーす。
あ、モードはコンクエストの制圧戦ね?50ある拠点をプレイヤー2チームとAIの1チームの計3チームで奪い合うちょっとした異色の対戦モード、AIは結構優秀でFPSで世界一位のプロチームだぞーって言ってる人達が俺達はゴミクズでした…っていうレベル。
無駄弾を撃ってもいいいくらでも補充できる死んでも復活できる環境で遊んでただ上手いってだけのプレイヤーと、無駄弾なんてないし1発も外せないしなんなら狙撃手は1発で2人か3人まとめて仕留めろ歩兵は基本物音一つ立てずに移動して接近しろとか、そういう訓練を受けてきたりそうやって戦場で生き延びてきた人の行動や思考を忠実に再現してあるから、FPSでよくある上下左右にガタガタ揺れながらチラチラ確認する行動、ああいう舐めた行動やった瞬間ヘッショで抜かれて死ぬ。
やってる本人は撃たれないように何度も何度も動いて相手の場所を確認ってやってるかもしれないけど、最前線という地獄を生き延びた人からすればカモでしかないのよね、それに弾は一応まっすぐ飛ぶとかゲーム的な補正は一応あるけど、スタミナの概念はあるしダメージを受けたら自動回復はしないし治療しても全快はしない、撃たれた部位によってマイナス補正もがっつり入る、リスポーンしたら補正も消えて全快するけど、AIはダメージを最小限にする立ち回りをしてくるし、無駄弾ほぼ無しで確実に仕留めてくるからAIが勝つ事も結構あるのがコンクエストモード。
AIに勝つときは大体敵の敵は味方みたいな感じでプレイヤー同士で結託してAIを物量で押して封殺かな?この作品のAIの弱点は物資がほぼなくて弾をばらまいて物量で制圧とかそういう贅沢な作戦を実行する事が出来ない、そういう戦場の兵士の行動と考えをそのまま再現してるから、物量で一気に押して崩されると意外と脆い。
ま、いうややすしってやつで実際にはそこまで持ち込むのすら難しいんだけどね、さっきも言ったけど頭を少しでも出すとヘッショで即死、接近しても確実に急所に当ててくる、今までFPSの世界ランカーがやっていたのはおままごとでしかなかったという現実を教えてくれる強さだから、コンクエストの勝率は現在AIが9割プレイヤー1割というやべぇ状態になってます」
「俺はもうAIとか相手に負けることはねぇけどな、慣れるまでは何度かやられたけど、有効射程ギリギリのところから一方的に撃って全部当てりゃ勝てるし」
「それが出来るのは本当に限られた極一部の人だけ、というのが勝率として出ていますし、あなたのその脳筋理論が皆出来るなら今頃勝率は逆転してますよ」
「まあ、プレイヤーがAIに勝てない理由は他にもありまして、スタミナ無尽蔵だとか、高いところから飛び降りてもダメージがないとか、ダメージがあるゲームでも無効化する方法があるとか、自動回復があったり自動回復がなくても治療すれば全快、ダウンしてもその場で蘇生かつ全快させる方法があったり、縦横無尽にMAPを飛び跳ねたり走り回ったりするゲームに慣れ切っていたから、というのが一番大きい。
慣れてきてそういうゲームだって理解すればちょっとずつ勝率が上がっていくんじゃないかなぁ?というよりFPSなんかのストーリーモードだったりミッションモードだったりの本編、アレって話をなぞっていくだけじゃなく、こういうゲームですよっていうのを覚えるためにあるモードだから、それを無視していきなりオンライン対戦はお勧めしないよー?」
「いきなりオンライン対戦をやるのはダメとは言わないけど、そういう人は説明書を読まないだろうし、雰囲気でやってるところもあるからどういうゲームであるかを理解するまでにちょっと時間がかかるのが難点だね」
「それじゃ喋っている間に準備出来たからやって行くぞー、今日は協力プレイだし勝負内容はどっちが一番ポイントを稼げるか、キルをとれるかでいいんじゃないかな?」
「勝った方にはバニラとイチゴとバナナとチョコの4層クレープ、負けた方にはクロレラ配合特濃青汁」
「その罰ゲームみたいなのやる意味ある…?」
「見ている人には受けがいいんでしょうね」
「んー…この勝者のみが食べられる4層クレープが美味しいのなんの…敗者が味わう青汁はどうかねニャーちゃん?」
「これを好んで飲む人間の味覚と嗅覚を疑いますね、こんなものに頼る前にもっと他にするべき事があるんじゃないですかね?」
「確かに体にはいいんだけど、これを飲んでごまかさないとダメになった時点でちょっとねー、普段からもっと食事バランスに気を付けようとは言わないけど、極端に偏った食生活はちょっと見直そうね?偏らせるにしても月に多くて4回くらいまでにしておくのがベター」
「こんなカレー臭いやつに負けるとは情けない、もっと精進しろよ、お姉さんは情けないよ、年はこっちの方がかなり下だけど」
「ニャーちゃんもゲームはやってるけどこういうゲームじゃなくてボードゲームみたいな感じのやつだからねぇ、頭で考えるより先に手が動いたほうがいいタイプのゲームはやればやるほど…ってやつじゃないかなぁ?」
「FPSにも戦略はあるけど、見敵必殺で考えるより先に見つけたらさっさと仕留めて数を減らした方が早いってのもあるしねー、反応が早い脳筋の方が有利でもある、ハーちゃんの場合足音にもすぐ反応するし米粒以下でも確実に打ち抜ける腕もあるしで、同じくらい実力があるやつがいないと拮抗状態にすらならないからもう止められない、特に今回は4人とも同じチームでやってるから…敵さんチームはまあご愁傷様と」
「そんな解消してる中キル数ポイントともに4人の中では最下位で青汁を飲まされる気分はどうかね?」
「最悪としか言いようがないですね、完全に溶かしているので粉っぽさなどはないですが、特濃というだけはあってドロっとしていて下にも喉にもねっとりとまとわりつきますし、何より青臭さがずーっと口の中に残りますし鼻から抜けますし」
「喋ってるだけでも臭ってくるほどの青臭さだもんな、パクチーが入ってたら大惨事間違いなしだ」
「さすがにパクチー入れてないね、特濃にしてあるから飲んだ後息を吐くだけで部屋中カメムシの臭いになるし」
「そんなもんボクの部屋で絶対に出すなよ?これでも快適に過ごすために部屋は常に綺麗にして香りにも拘ってるんだからね?」
「でもまあ一応バニラエッセンスとパクチーで作った激臭添加物もあるよ?何かに使えるかなーって」
「添加するのは絶対やめてね?」
「でもワイプ用のカメラを少しずらすだけでそこにはお菓子棚とジュース用冷蔵庫がデーンと」
「そこは余裕のある実況プレイヤーなら誰だってそうでしょうよ、規模の大小はあれど息抜き用のお菓子とジュースを補完する小さい棚とか小さい冷蔵庫は部屋に設置する…よね?」
「私の部屋にも一応飲み物を入れておく冷蔵庫とかお菓子を入れてる棚は置いてあるね、部屋のレイアウトなんかの都合もあるから1号の棚とか冷蔵庫ほど大きくはないけど」
「その代り釣具が馬鹿みたいに並んでたよな、同じ道具の色違いがズラーっと」
「趣味の物を並べてる自室はそういうものだよ、人によってはプラモなんかを歴代で並べたりとかするし、その並べてる物が違うだけよ」
「それにしてもアレは多すぎだと思うけどなぁ」
「釣具って小物1つ取っても色違いで10種類とかあったりもするからね、それを全部揃えたらああなるのよ。
はい、罰ゲームの青汁を飲み終えたニャーちゃんにもクレープを進呈」
「ありがたく頂きます、口の中がまだ青臭いのですぐ食べたらひどい事になりそうですけど」
「そこは水を飲んで洗い流すしかないね」
「とりあえず休憩終わったら次は何をしようかなぁ?オープンワールドモードで遊ぶかそれとも別ゲーをするか、もう一回コンクエストで遊ぶか」
「コンクエストは最短でも2時間近くかかるのがなぁ、早く済ませたければ制圧してる拠点を増やしてポイントをもっと稼げってなるけど4人だけじゃ拠点取れて1つだし、防衛やらなんやらを考えるとなぁ…」
「1人の英雄がいても勝つことができないのが戦争ってものよ、それじゃあ自由に遊びまわれるオープンワールドモードの方に行くかー。
あ、このゲーム初見の人に説明、オープンワールドモードはその名の通りオープンワールドのマップで遊ぶモードだね、最近のFPSにはもう標準搭載されているといってもいいやつ、広大なマップでミッションをこなして経験値を稼いだり、稼いだポイントで装備を更新して拠点に持ち帰って保存したり、敵を倒して鹵獲したりしてどんどん戦線を押し上げていく感じ。
オープンワールドモードは本編でも出てくる…まあ北軍南軍としておこうか、そのどちらかに傭兵として入って戦場を転々としていく、そんな感じで終わりがないやつになってます、一応戦線を一定のラインまで押し上げて一定期間維持するか、もしくは本部を制圧すると終了して次のシーズンへって感じ。
現在は始まったばかりだからシーズン1だけど、シーズンが終了すると上位100名のキル数やら防衛ポイントやらそういうのがどーんと出るらしいよ?
でー、オープンワールドで得た装備ね、持ち帰って保管した物は登録されるからやろうと思えば何回でも使えるんだけど、一応レア度的な物がありまして、そのレア度に応じたポイントを払わないと引き出せないようになってるのよね。
簡単に言うとあれです、完璧な状態で保管、複製してやったんだからその代金を払えと預り所に要求されるわけです。
レアとが高い低いで何が変わるかの違い、これはまあ戦場だとよくある手入れ不足、もしくはする暇がなくて頻繁にとはいかなくとも一定確率でジャムる、弾が大分ばらける、スナイパーライフルですらちょっと斜めに飛んでいくから割とつらい、でもレア度が高いとジャムはかなり確率が下がってほぼまっすぐ飛んでいくようになる。
まあ銃によって変わってくるんだけど、基本的にレア度が高い物は純粋に上位互換と考えていいね、それとカスタムパーツも各ミッションで訪れるところで購入、これも登録したらポイントを払って引き出し可能。
シーズンが移行してもそのまま使えるからコレクター気質の人も安心、ミッションクリアで貰えたり道中でランダムでポップするアイテムボックスからしか出ないレアもあるから頑張って集めてみてね?性能がいいとかそういうのは差が出すぎるから無くて、基本的には色違いだったりも模様違いだったり、中には自分で作った模様なんかを1回だけ適用できるブランクのレアもあったりする」
「説明はいいからさっさと始めようぜー、こっちはもう準備出来てるぞー」
「はいはい、じゃあ後はやりながら説明するか、それじゃオープンワールドモードやっていきまーす」




