セール最終日 多分邪魔なだけ
「ボートなどの高額を除く全品割引セールをやっている店長さんのお店からおはようございます、今日は割引最終日という事で平日に来れなかったお客さん達でちょっとごった返してます、が!そんな事は気にせずいつも通りやっていきます、客足が減ってきたら店内を軽く見て回りたいと思います。
まあ、何か配置が換わっただとか、広くなっただとかそういう事はないんですけどね、古かった棚が新しくなったりショーケースが新しくちょっといいやつになったりしたくらいですかね?後展示品を飾ってある棚がルシエラカンパニー製の特殊というか特製防弾ガラス棚になってます。
どのくらいすごいのかというと戦車砲をぶち込まれて店は吹き飛んでもその棚だけは埃しかついてないとかそのくらい凄いです、中に衝撃も伝えずちょっとやそっとじゃ破壊出来ない、何なら中に入っている展示品より棚の方が高いっていうある意味笑える状態ですね」
「伝手というかお兄さんとか妹ちゃん経由のコネで9割以上というびっくりな値引きをして貰ってるけどさぁ、それでもあの棚1つで500万するってびっくりだよね、値引きなしだと軽く5000万超えてくるショーケースってなんだよっていう」
「値段に恥じない強度を兼ね備えてるからいいんじゃないですかね?戦車砲の直撃を受けても中まで衝撃は伝わりませんし、傷一つつかないくらい頑丈なので何かあればショーケースの中に籠れば安全ですよー?
そんな物が飛んでくる国でもなければ最新の耐震設計にしてあるので、例え震度10というさすがにこの国でも終るだろっていう地震が来ても建物は揺れないんですけどね、津波やらそういうのはもろに受けますけど」
「地震はただ揺れてものが倒壊するだけじゃなくて津波とか地滑りとかいろいろあるしねー、ここだと増水した川の洪水に海の津波と両方受けるし、店は倒壊しなくても浸水被害は受けるっていうね、1階丸々冠水しても電気は止まらないし水道も使えるからしばらくは持つけど」
「まあ、お店の耐久力の話は置いときまして、今日は見ての通り本当にちょっとばかしごった返してます、割引というより約1ヶ月ぶりの再開でようやく店に…って人がほとんどですかね?通販は通常営業してましたけど、この店の利用者の場合は実際に手に取って確かめて買うっていう人の方が多いですし、リールやロッドの棚の前に並んでる人が多いこと多いこと」
「リールとロッドは頻繁に買い換えない限りは長い付き合いになるし、自分の手で触って確かめてからの購入の方がいいね、扱いが悪いとすぐ壊れて買い替えになるけど」
「リールなんかは物によっては塩咬みも酷い事になりますし、ロッドも扱いが悪いと傷が入ってそこから真っ二つに割れて折れますからね」
「よく綺麗に割れて折れるのはいい竿だーっていう人がいるけどあれは間違いね、いいロッドは限界を迎えた時にばらっばらにになるの、3分割だったり長さによっては4分割だったりね?パキッと2つにいいロッドじゃなくて入ってる傷が原因、もしくは不良品で均等になってない状態、潰れてへし折れるのも不均等になってる不良品ね。
真っ二つに折れた場合はいいロッドだと思わずまずは自分のロッドの扱いをよーく思い出してね?片付ける時にガチャガチャ適当に扱ってるとか、釣りに出かけた時に地面に直置きするのはまあいいんだけど、コンクリとか石の上にカツカツ音を鳴らしておいてたり、堤防だとよく立てかけるけどその時にもコンクリに充ててカツンカツン音が出るような置き方をしてるとか、持ち帰るときにスライドしてコンクリに擦ってるとか、そういう事をやっていると寿命が一気に縮むよー?
積み下ろしをする時とか一纏めにして運ぶ時、その時も扱い方とか運び方によってはちょっとずつ傷が入っていくから、むき身で纏めて持っていくのではなく、出来ればロッドケースに入れてロッド同士で擦れ合わない様にして運ぶのが一番いいね。
表面に出来た軽い擦り傷程度ならコーティングとかそういうのが軽く削れる程度だから強度には問題ないけど、そのコーティングを超えて傷が入ると一発でペキっとね?
釣り番組でよく剥き身で纏めて運んだりしてるのはその装具を見せるためだとか、そもそも代りをいくらでも用意出来るからとかそういうのもあるから、プロがやってるから有名人がやってるからってあまり真似はしちゃダメだよー?」
「気にしなくていいロッドもあるにはあるんですけどね、買い替え前提の3000円切るようなロッドとか、そもそもコーティング自体が剥がれにくく内部まで傷が届きにくいマーメイディアとかワイバーンとか、そういうロッドなら気にしなくてもいいですね。
それじゃそろそろ毎月恒例のやついきまーす、あ、一応今日はこんな状態なので助っ人としてお兄さんのところのメイドさんが何人か応援に来てます、でも釣り以外の事を質問するのは止めてくださいね?並んでる他のお客さんに迷惑がかかりますので、それとお兄さんはお店の外で屋台を出していますので、お兄さんお手製のたこ焼きに揚げたこ、普段は裏の管釣りの中で売っているスポテッドの唐揚げやフライが食べたい方はそちらへどうぞ」
「それじゃ1つ目、2月って何か美味しい魚いる?
まだギリギリ寒ブリが狙える時期ですね、南の方の温かい地域だともうカンブリといえる物は上がらないかもしれませんけど、北の方の寒い地域であればまだまだ狙っていけますね、ブリじゃなくてもまだまだ気温は低いのでカンパチも脂を蓄えてて美味しいですよー?
というよりは…そうですね、この時期の魚は冬を越すために大体食いだめして脂を蓄えているものの方が多いので、居るところなら年中釣れるアジでもスズキでも何でも美味しいですよ?不味いアジとかスズキってのは聞いた事無いですけど」
「アジもスズキも美味しい魚の代表とは言わないけど世間一般でいう美味しい魚ではあるからね、というより身が不味い魚ってのは意外と少ない、食べれないっていう魚は毒があるとか染み付いた臭いが問題とか、骨が多くて食べにくいとかそういうやつで、毒と臭いと骨をどうにかすれば普通に美味しいのよね」
「この辺りでいえばアメナマがそれに当たる魚ですね、川魚なので特有の臭いがあってそれをちゃんと処理出来ないと微妙というか今一になるっていう、最近出来た販売所で買えば魚特有の臭いは少々残ってますけど、皮にあるだけで身には付いてませんし、料理すれば消えちゃうので普通に美味しい魚だってのがわかりますよー?
海だと外道だと毛嫌いされているネンブツダイ、あれもちゃんと料理すれば普通に美味しい魚だったりするんですよ?小さい上に小骨もボチボチ、大きさゆえに捌きにくく…というのもありますけど不味くは無いです。
ま、話はずれましたけど、この時期は大体何でも美味しいので気にせずに釣ればいいですね、海の無い地域なら川でヤマメやらアマゴやら、ウグイも悪くないですかね?もっと美味しい魚を求めるならニジマスなんかの管理釣り場へどうぞ。
2つ目、2月の新作ルアーで何かいいのありますか?
今月発売のやつだとそうですねぇ…海用であればリニューアルされたリアルイワシとかいいんじゃないですかね?リアルシリーズは定期的にリニューアルされてますけど、今回のリニューアルはマテリアル自体が滑りにくい作りになってまして、滑り止めが付いていなくてもかなりずれにくい、アジなんかが食ってきた時は割とずれるじゃないですか?それを防げる作りになっていますので、バイトがあった時にかからなくてもそのまま続行出来る、という物になっています」
「ずれにくいソフトルアーを要望する前にズレ防止用ゴムを使えって話だけどね、それなら新しい技術やマテリアルの開発をしなくて済むし」
「まあ、利点としては滑り止めを付けた事による僅かなバランスの変化を防げる、というのもありますので悪い事ばかりじゃないんですけどね、これでもかというほどの繊細な釣りをしない限りは気にならないですけど。
淡水用だとそうですね、分類としてはポークになるポークベイト川魚ですかね?名前はアレですけどリアルシリーズの一種です、マテリアルがポーク素材で固いか柔らかいか程度の違いなので見た目はあまり変わりませんけど。
大きな違いはそうですねぇ…ポーク素材なのでソフト禁止の湖でも使える、香りも通常のソフトより付きやすく長持ち、丈夫で千切れにくい、ソフトでありがちが水面で暴れたらその衝撃でソフトルアーが吹っ飛んでいくってのがまず無いです、刺し方とか何度も使ってボロボロになってたらさすがに千切れて飛んでいきますけど、尻尾だけ食われるとかそういうのも無いのが利点ですかね?」
「ポーク素材かつ丈夫で長持ちって事はその分高いんだけどね、ブルーオーシャン製だから他のメーカーと比べると安いけどそれでも3つ入りで980円するくらいにはちょいお高い、ソフトのリアルシリーズは同じ大きさのやつが5つ入りで1200円ということを考えるとすこーし高いかな?
保存液とかそれ用の容器に入っているというのもあるけど、ソフトのほうを愛用している人からすれば高いっちゃ高いね」
「ハードルアーならラハブのLBミノー各種ですかね?淡水海水場所を選ばずどこでも使えますし、海で青物やヒラメを釣ってやろうって時は適当に大きいやつを買って、針をトレブルからシングルに付け替えて上げればいいですね、トレブルのままでもいいっちゃいいですけど、青物の場合はナブラに打ち込んだりしますし、遠くなればなるほどフッキングの時にかかる力は弱くなりますし、向こう合わせにするにしてもトレブルだと力が分散して刺さりにくいですからね、がっつりフッキングするならシングルです」
「近くにしか投げないよっていうのであればトレブルでいいよー?トレブルの利点は刺さってなくてもバレにくい、2本刺さればほぼ安泰、シングルだと針が伸びてもトレブルなら分散して伸びにくいってのがあるからね。
トレブルは刺さりにくくバレにくい、シングルは刺さりやすくバレやすい、ダブルはトレブルとシングルの中間ではなくトレブル寄り、しっかり刺さったら伸びるか折れるかラインが切れるまでバレないのは全部共通、そんな感じね」
「3つ目、宣伝してた海風っていうのべ竿実際のところどうなの?
1万円台の延べ竿としては悪くないですよ?店頭価格ならぎりぎり1万切るところも出てくるんじゃないかなー?っていう価格ですし、長いけど軽いってのはのべ竿だと武器になりますし、不意な大物がかかっても耐えてくれますよー?限界というものはありますけどね。
4つ目、エソが実は高級魚ってマジ?
マジですよ?外道としていくらでも釣れますし即リリースされてますけど普通に高級魚です、まあエソ本体というよりエソを使ったカマボコが高級品ってやつですけどね、それと普通に美味しい魚ではあるんですが…えぐい骨のせいで食べにくくて個人で料理するにはアレだなぁ…って事で外道になってます。
逆に言えば骨さえどうにかできれば外道扱いされる事は無い大当たりの魚になるんですけどね、なお骨をどうにかする方法はない模様、ある程度取れて多少ましになるという程度で完璧に取る方法はないです」
「頭落として内臓を出して包丁で背中から何度もべしべし叩いたらある程度抜けるけど、ある程度であってやっぱり骨が残るんだよね、引っ張って抜く時にプチプチパキパキ音が鳴るけど、あれ骨が折れたり千切れたりして身に残ってる音ね、細いから簡単に折れるし千切れるしで身に残るのよ」
「それでも大分変わってくるので一番楽かつ多く骨を処理する方法ではあるんですけどね、骨をどうにかする方法があるなら持って帰って食べるといいんじゃないですかね?かまぼこにしてるのはすり身にして骨を取り除いて云々ってだけで、骨がなければ刺身でも焼きでも煮つけでも何でも美味しいですよ?
それと、エソは大体20前後、たまに30近いやつ…ってのが多いんですが、場所によっては60超えてくるエソもいるので普通に釣りの対象魚にしても面白い魚ですよ?大きくなると相応に骨もちょっと…ってなってきますけど。
5つ目、いろいろとリアルなゲームで自宅に釣堀を作ろうと思うのですが何かアドバイスはありますか?」
「ゲームの世界だとどうなってるかわからないから何ともだけど、商売としてやっていくなら放流魚を常に安定供給出来る様にする事、数釣りを売りにするか大物釣りを売りにするかを決める事、それと放流する魚は何にするかという事かな?それでどういう形にするか大分変わってくる。
フィールドの形にこだわらないならニジマスの場合25メータープールをどんっと作って酸素を供給出来るようにすればいいし、ヘラの場合も四角いプールを作って水深を3メーターから4メーター確保すればいいだけだし、タナゴとか金魚なら高さ80の横200かけ400センチのプールでも上等だったりする。
コイの管釣りを店内に作ってるところも広さはそれなりだけど結構やっていけてるでしょ?そんな感じで人数が入らないなら広くなくても商売としては十分やっていける、拘りに拘りぬくならうちみたいに広い土地に大きく広いため池を作って、養殖なんかにも使う大型の水流ポンプだったり、噴水を作って温度を下げつつ酸素を取り入れつつちょっとした魚のたまり場を作ったり、水流とは別の水を循環させるためのポンプを設置して、段差を作って流れ込みのような場所を作ったり、図面も引かないとだから結構大変よ?」
「いろいろとリアルなゲームならプリセットがあると思いますし、少々割高にはなりますけどそれを少しずつ弄って自分好みにするのが一番楽じゃないですかね?割高になるのは工賃やら工事費用やらが全部込み込みだからですね」
「プリセットがあるんかーい、じゃあここで聞く必要ないじゃん」
「まあ、国内ほぼ全土に管理釣り場を持つプロがいますし、聞いておいて損はないんじゃないですかね?」
「数が多い分似たようなのが多いけどね、その土地に合わせた環境に整えるくらいだし、でもまあそうねぇ、釣り場を簡単にポンッと作れるなら魚に拘るのがいいんじゃない?ゲーム内でどの程度の事までが出来るのかは知らないけど」
「掛け合わせも出来るっちゃ出来ますし、今はちょっと釣りの難度がやばいくらい温くなってるだけで、自宅に作る管理釣り場なんかは調整出来る様になる予定だそうですので、それこそ現実と何ら変わりのない釣り場に出来ますよ?」
「なら魚に拘るのがいいね、おすすめはニジマス、淡水だから海水みたいに管理がシビアって事はないし、育てるのも増やすのも割と簡単で掛け合わせも簡単、大型化する3倍体の作り方も確立されている、さらに海水で育てればサーモントラウトといったさらなる大型個体を作る事も可能。
ま、私がトラウト系が好きってだけだから自分の好きなのを育てて放流すればいいと思うけどね、アロワナでもピラルクでもナマズでもなんでも、好きな物を育てて放流するのが一番よ」
「お兄さんはゲーム内でバカみたいに広いマスノスケの釣堀を作ってましたけどね、池の面積が約75平方で中央には小島があったり橋がかかってたりというとんでもなやつ、でもゲーム内なのでお金はゲーム内マネーだけで済みますし、土地さえあれば好き放題弄れるのがいいところですね。
といったところで小休止入ります、しゃべりっぱなしは地味に疲れるだけでなくのども結構乾きますからね」
「自販機でジュースを買うついでにお兄さんの屋台で何か買ってくるかー」
「私の分も店長さんの奢りでお願いしまーす」
「えー…」
「助っ人のメイドさんとかお兄さんとか連れてきて上げたじゃないですかー」
「お兄さんはずーっと外で屋台やってて助っ人かどうなのかはわかんないけどね」
「一応客寄せにはなってるんじゃないですかね?屋台目当ての人は店内には入ってこないですけど」
「ただ渋滞を作ってるだけじゃん」
屋台
気分次第で売り物がころころ変わるし暖簾も毎日変わるいろいろ安定しないご主人様の屋台、今日は店長さんのお店の前で商売中
近所の人が買いに来るけど近所の人は屋台目当てでお店の中には入らないので…ただ行列を作ってお店の前で渋滞を起こすだけだったりもする




