意外と美味しい外道 飛び入りは気分次第
えーと…こっちが宣伝済みのあっちがまだのこれがテスト中のあれはレポートをつけて送り返すだけに纏めてあるやつで…急ぎで済ませないとダメなのが来月発売予定のまだ紹介してない物で…テスト中の物は来月末までにレポートと使用済みのテスト品を送り返して、もう公開可能な段階にはなってるから…
メーカーは違うけど纏めてやる方が効率はいいか、うちのチャンネルでは普通ご法度というかプロによくある暗黙の了解みたいなのは気にしなくていいし、新製品紹介をしつつテストもやっていきましょうかね。
「はい、おはようございます、今日も新製品紹介でございます、極々最近どころか一昨日も紹介をしたんですが…今日は海用ですね、冬なので寒ブリや産卵で接岸してくるヤリイカを狙おうって人にはいい時期ですがそれ以外はちょっと厳しい。
じゃあ海釣りで何を楽しめばいいんだ?となってくるところにこちら、来月ワールドから発売予定の海用のべ竿海風、なんでこの寒い時期にのべ竿、それも海用?となるかもしれませんが、この時期は海タナゴがよく釣れるんですねー。
海タナゴといえば海釣りの外道、美味しくないだのなんだのと言われる魚ですが、ターゲットが減ってくるこの時期だからこそ一度腰を据えて釣ってみて欲しい魚ではありますね、海タナゴは年中通して釣れますが一番楽しいのは冬、そして旬も冬でこの時期の物は刺身も美味しい。
ショアジギングやルアー、餌釣りはやっても投げ釣りとかサビキだけという人にはちょっと理解しがたいかもしれませんし、時期が時期ならサビキでうんざりするほど釣れて6センチ前後とまさにエサ取りで外道といえるほど小さいんですが…今日狙っていく海タナゴは20センチ前後の物かつたまに30を超えてくる様な大型の物となります、そして…この時期は風もありますし当たりを取るのも少し難しい、だからこそメインターゲットに据えて専門にする釣り人が出てくるくらいには楽しい釣りになるんですねー。
今日使っていく海風はそれ用…というわけではなく、まあよくある万能振り出し竿という区分になるんですが、何が違うのかといいますとまず重量ですね、海用なので550あるんですが、こちらの重量はなんと驚きの70グラム。
レッドウルフから出ているのべ竿でも450で110グラムほど、というよりそれでも十分軽いんですが、さらに軽量化してつつ強度もしっかり確保したのがこちらの海風、お値段もそれなりにお安く14800円、店頭に並べば12000円くらい…ですかねぇ?
バリュープライスののべ竿もありますが、そちらは同じ長さで180グラムとちょっと重たく、また強度もそれなりに落ちてきますので、ワンランク上かつ不意な大物にもちょっと耐えれる物を使いたい人向けですね。
まあ今日は大きくても30あるなしを想定しているので道糸は0.6号でハリスが0.4号ですね、針も袖針4号とちょっと小さめ、大きいのが居るなーってなったらヘラ用なんかの6号とか7号を使うといいです、場所が場所ならアイナメなんかも来ますので最初から大きめの物を使うのもいいですかね?
海タナゴの仕掛けはシンプルイズベスト見やすい浮きと道糸に通す浮止めゴム、サルカンと重りとハリスと針、以上です、お金がかかる部分はのべ竿くらいなので初心者にもおすすめの釣りではありますね、拘り始めるとヘラの浮きみたいにきりがない状態になりますが…
で、今日紹介するのは主にこの海風なんですが、一応公開可になったテスト品を1つご紹介、それがこちら、蛍光目印付き玉浮き、浮きなんて珍しくもないしどこがテスト品なんだよー、となる人がほとんどだと思いますが、浮きも浮きで結構な回数のテストを経て製品となって売りに出てるんですよー?
今回の浮きは一応汎用玉浮き…になるんですかねぇ?ただ見ての通り木製部分はこの丸っこい部分のみ、目印の部分は交換する事も考えて普通の棒浮きなんかについてるのと同じ目印です、なのでこんな感じで最初から目印を2センチくらい残してカットしておいて、目印をその場その場で交換して使う…なんて事も可能です。
これはテスト品なので終了後にレポート付きで送り返さないとダメなんですが…私はこんな感じで見やすくかつ場所に合わせて目印を交換して使えるようにしました、という見本にもなるので目印を切ったからと言って怒られることはないです、仕様外の動作をさせて怒られるのはマニュアルを守らないとダメなやつとかくらいです。
で、なんで玉浮きに目印がついているのかなんですが…私にもわかりません、目印をつけるなら棒浮きでいいんじゃない?と思わなくもないですが…まあ…棒浮きの場合元々目印以外はほぼ見えないですし、もう割り切ってそこそこの浮力を確保して目印が真っ直ぐ立つならそれでいい気がしないでもない…のかなぁ?
一応ここに書いてあるBとか2Bって書いてある数字はこのガン玉を1個付ければ目印がまっすぐ立ちますよ、という目安みたいな物ですね、BならG2とG3、2BならBとG4といった感じでガン玉を2つ付けて餌を沈めつつ浮力調整といった事も可能です、今回はG2とG3で餌を沈めつつ潮流対策…って感じですね。
よくわからんって時はこんな感じで最初はタナなんかは気にせずちょっと浅いくらいでちょっと落としてみて、目印がまっすぐになりつつ付けたもスーっとあまり横に流されず沈んでいくかを確認、流れが強い場合は浮きも4Bとか5Bと書いてある物に変えて、ガン玉もそれに合わせてサイズを変えて重量を増やすといいです。
港内でやる場合流れはほぼないので気にしなくていいですが、外側で狙う場合は流れに注意しましょう、川でやる時も同じです。
浮きはまあちょっとアレですけど、準備が出来ましたので早速海タナゴを狙っていくとしまして…まずはパラパラーっと撒き餌ですね、肉食性なので餌は何でもいいですが、大型を狙うならオキアミブロック、もしくはモエビを川で掬ってきてください、今回はオキアミブロックを使用します、500グラムで150円とかそういう安いやつです、刺し餌用のいい物を買う必要はありません、針に付ける事が出来ればいいんです。
撒き餌もコマセの方が効果が有ると言えば有りますけど、このオキアミ単体をパラパラっと撒くだけでも十分です、この臭いだけでも寄ってきて次のをまだかまだかと待つ感じになります、最初のタナは…そうですね、大体2ヒロ、3メーターくらいから始めて、特に反応がなければ4メーターまで下げてそこから少しずつ変えていく感じですね、それではやっていきましょう。
あ、この玉浮きは食いあげてきたら目印がパタッと倒れますし、突いてくるだけでも目印が上下に動きますので、当たりは取りやすい方だと思いますよ?」
「調子良さそうに釣ってるねー」
「良いでしょー?今日の夕食は海タナゴのお刺身が追加されるのは確定したね」
「この時期の海タナゴ美味しいもんねー、私も何匹か釣っていくかねー、通販の方は営業中だけどお店は改装中で暇だし、ちょっくら道具を取ってくるかー」
「いつピターっと止まるかわからないからお早めにー」
「目と鼻の先だから間に合うでしょー、それじゃ見に来て早々に一時離脱ー」
「いってらっしゃーい、とまあこんな感じで、この時期の海タナゴは大型が釣れやすいんですが、これはなぜかといいますと、海タナゴは春から初夏にかけて繁殖期に入りますので、それに備えてひたすら食い溜め、餌があればとにかく食べる貪欲な状態になっていますので、大きく育てば身の付き方もいい、脂も乗っていてさらに美味しくととてもいい時期なんですねー…
ただもうちょっと後ろにずれ込むと繁殖期に入って雄は婚姻色が出て子を抱えている雌を守るようになりますので、春から初夏にかけては釣れても出来るだけリリースして上げる方がいいですね、雄がいなくなれば雌を守るやつが居なくなりますし、雌は出産間近で子を大量に抱えているので基本的にはリリースをして上げる方が良いです、後捌いた時にダメな人はダメな物がお腹の中から出てくるのでその点でもリリースした方がいいですね」
「何も知らない人が見たら間違いなくびっくりするというか、ゾワゾワーっときて鳥肌が立つんじゃない?卵生じゃなくて卵胎生だから時期が時期なら集合体がダメな人はもう悲鳴を上げるショッキングな物がお腹の中からねー。
大丈夫な人はそのお腹の中から引きずり出された卵巣に入ってる生まれる前の稚魚、あれをザーッと洗ってわさび醤油とか、お酒に一晩漬けて醤油を垂らして酒のつまみで食べるとか、かき揚げにしたりして食べるんだけど…まあ珍味といえば珍味かな?
問題はその時期になると子の方に栄養を持って行かれてるから親の方は脂が抜けるし痩せるしで味が落ちる、だから美味しい海タナゴを食べるなら12月から2月くらいかな?地域もあるけど大体春に入りかけた辺りから夏の終わりまでは避けた方がいいね」
「まあ、その時期になったら冬は海タナゴ専門になってる人も他の釣りに転向してるし、メバルにサワラにカレイにヒラメ、特に大型のサワラでショアジギも楽しくなってくる季節だし、春は海タナゴからそっちに転向するよねー」
「春の魚と書いてサワラ、釣り人なら春はサワラを狙わないとねー、うちの店も4月辺りからヒラメとかサワラのガイドが始まるよー?ちょっと高くつくけどね」
「漁師さんもお小遣い稼ぎで遊漁船をやってるし、店長さんとか花井ちゃんが不在でもそっちに予約を入れると船でサワラとかヒラメを釣りに行けるよー?ナイターのメバリングは漁師さんの方に頼まないとダメだけどね」
「うちは24時間営業じゃないし、夜はゆっくりお風呂に使って晩酌をして寝たいからね、早朝から昼まで、昼から夕方までのガイドは受け付けてるけど夕方から夜はやらなーい」
「今年も春になったらサワラ行きたいねぇ、落とし込みでイワシとかアジをつけてボトム付近まで、がっつり食ってきたところでガツンと合わせる、サワラの場合飲み込まれる前に合わせないと糸が切れちゃうからちょっと難しいけどやってるうちに慣れる」
「西ならサゴシ、東ならサゴチと呼ばれる50前後の物からサワラと呼べる80からメーターオーバーまで、この辺りならヒラマサとかカンパチも間違いなく釣れて、さらにうちの地域はオオニベがいるので…春のガイドは割と予約で一杯なのですよ。
まあ、何釣りをご所望かによるけど、落とし込みならヒラメ、サワラ、カンパチ、ヒラマサ、オオニベ、マダイ、そして持って帰っちゃダメだけど小型のマグロがこの辺りの春の対象魚だね。
キャスティングならサワラとカンパチとヒラマサに絞り込めて、ジギングだと落とし込みと同じ魚が狙えるからまあお好みでー…かな?」
「一番の問題はガイドの予約が取れるかどうかだけどね、店長さんのお店は2ヶ月3ヶ月前から予約が入ってるのが普通だし、時期に入ってから予約ーってやると大体取れないから気を付けないとだけどね」
「別に飛び込みでも出来ない事はないんだけどね、毎日毎日ガイドに行くわけでもなし、ガイドに行くのは多くても週2で月8回くらい、釣り番組の撮影に行ってて店に不在って時は無理だけど、気分が乗ったらガイドに行くって事はあるね」
「うちのチャンネルがそれよね、ガイドの予定がない、花井ちゃんもお店にいて特に忙しくない時に船出してーって感じだし」
「金払いがいいしねー、餌やらなんやらも沢山買ってくれるのもあるけど」
「と、店長さんのお店の宣伝やらなんやらをしてばかりじゃダメなのでこちらの宣伝に戻りまして、この海風は軽量に特化しつつも強度は十分、そして軽いが故に片手でも扱いやすく鋭く合わせる時にも力がそれほど要らない。
重い竿だと合わせるにせよただ持ち上げるにせよ力がそれなりに必要になってくるんですが、軽ければ軽いほど力は要らず、また鋭く合わせた時に力を入れすぎたりする事が無いので丁度良い合わせにしやすい、これがまず利点ですね。
慣れていたり力のある人だと重い竿でもいいんですが、慣れてない内から重い竿を使うと合わせの時に予想以上に力を入れて魚の口が切れる、小さい魚だとすっぽ抜けて水の中から飛び出してくる、掛からなかった時に仕掛けが勢いよく飛び出してくる、と言った事になりやすい。
ですが、この海風ですとこの550でも70グラムとかなり軽いので、今から海でのべ竿デビューをしようかなーという人にはおすすめですよー?初めてのべ竿を扱うという人にも勿論おすすめです、2万はしませんが1万は超えてくるので、買う時はちょっとお財布と相談が必要になる感じ…ですかねぇ?」
「のべ竿にせよ上物にせよ、3メーター4メーター5メーターってなってくると10グラム変わるだけで手に伝わってくる重さが変わるからねー、長いのべ竿や上物で軽いというのはそれだけで武器になるのよー?」
「ブランクスやらコーティング、その他技術の問題でどうしてもちょっと重くなっちゃう物はあるけどね、上物の最高峰である昇竜でも110グラムからーだし、クリムゾンウルフロングも540で組むと120グラムになるのよねー。
まあ、用途が違うのもあるけど、のべ竿上物共に5メーター超えて100グラム以下で強い竿というのは作るのが難しいというのがわかっていただければと」
「軽くするだけなら簡単なんだけどね、カーボンの比率を増やして薄くすればいいだけだから、問題は普通ここまで軽くするとぺらっぺらと言っていいくらい薄くなるし、今釣ってる海タナゴですら折れるような竿になっちゃうって事だね、強くするのが難しい」
「というわけで、これからちょっといいのべ竿を持って海釣りをしてみようと思った方は来月発売予定の海風を買ってみてはどうでしょうか?」
「あ、うちは来月半ばまで改装してるので、実際に手に取って確かめる場合は他のお店へどうぞ、信用してるからーという人はうちの通販でどうぞ」
「それじゃもう少し釣ったら今日は終わりにしまーす、釣りすぎもよくないからね」
「今日はうちも海タナゴの刺身だぜ」
海タナゴ
外道として扱われる魚、一部では嫌われるが一部では専門に釣る人もいる
冬の海タナゴは刺身で食べると美味しい、が…ちょっとずれると下してる時に卵胎生が故のショッキングな映像が…でもそれも珍味として食べれる




