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ゴミはゴミ箱へ 忘れていた洗濯物

 ロザリアが人型になり数日、以前書いていた書類により、戸籍やらパスポートやらを取得。

 免許なども取りに行けるらしい。

「それにしてもまだ暫くはこの話題が続きそうですねー」

「んー?」

 テレビを見るとまた裁判中のロザリアの映像が流れている。

「出演依頼も結構来てますね」

「全部断っていますけどね、最初だけ持て囃して、段々と碌でもない事をやらされはじめますよ」

「ですねー、一般の人に対しても何の関係のない事を、視聴率やウケを取るためだけにやらせることも有りますし」

「私自身出る気が有りませんので」

 ロザリアも出る気が無くて葵さん達はそう言った依頼は全て拒否。

「悪い事をしたわけでもないので、付き纏って取材するわけにもいかず、迂闊な事をすれば取材した人が逆に叩かれるだけです」

「それ以前にもう熊とは言い難いので、ロザリアちゃんを見た所でテレビに映っている熊と同じとは思わないでしょうね」

 書き取りの練習をしているロザリアを見ながら、テレビも横目に眺める。

「にしても飽きないねぇ、終わった事をずーっと追求し続けるとか、他に何もないんだろうか」

「無くはないですね、朝昼夜のニュースでは各地で起こった事件などが少しは報道されますが、ゴールデンタイム…もっともテレビを見る人が多い時間ですね。

そう言った時間に流すのであれば、世間の熱が冷め始めるまでは同じ内容が続くでしょう。

それに自称高名な学者やコメンテーターと言った怪しい人も出始めて、、真実1割嘘9割位で虚実を織り交ぜてありもしない事を話し始めるでしょう」

「まあ人を騙すには真実を1割くらい混ぜると騙しやすいっていいますしねー、後は騙す側の話術次第、ほとんどの人が詐欺師の才能が有りますよ」

「適当言って騙すだけ騙して置いて、また後日さらに分かった事実ーとか、これが真実だーとか言えば2度3度と続けて視聴率が稼げますからね、美味しいご飯の種を一回で終わらせたりしないための戦略ともいえますね」

「ま、ロザリアに害が無ければどうとでも」

 ロザリアはもう次に向かって進んでいるし、ロザリアから直接過去を引き出そうとしなければまあ…まだ1ヶ月も立ってないけど…


 そろそろここに来て20日位、ここでの生活にもだいぶ慣れてきて顔なじみも出来てきた感じ。

 20日程度で顔なじみも何も無い気はするが…

 ロザリアも乳離れをしたのでお箸の練習を本格的に開始。

 書き取りの時も筆記用具の持ち方の練習もしつつなので、手先はだんだん器用になってきている。

 それでもまだまだ苦戦はしているのでゆっくり教えながら。

 大豆を使ったり米粒を使ったり、食事の時は豆腐を優しく掴んだり。

 お箸の持ち方はもう大丈夫なので、そのうち問題なく扱えるようになるだろう。

 葵さんに任せておけば書き取りもお箸の扱い方も問題ないとして…

 問題があるのは…

「これ…誰が食べるんですか…?」

「作った人に決まってるじゃない」

 見るも無残な姿になった、ガーリックオイルで漬けられたの大根の煮物。

 なぜ酔っぱらいは過ちを繰り返すのか…

「今回は2切れ程度だったから手伝うけど、何でもかんでもオイルに漬けるのは止めようね?」

「…はい」

 何とも言えない、オリーブオイルとにんにくの香りがする大根の煮物を、ロザリアが練習している横で少しづつ食べていった。


 特に何も起こらない平和…ともいえる日常を送り、ロザリアは書き取りなどの練習を続け、生活していくうえで問題ない位には上達。

 車の運転の練習や、それに関する事の勉強も始め、近々免許を取りに行くことになっている。

 運転出来たり、ルールなどが分かっているからと言ってすぐ取れるわけでもなく、講習に練習、そこから仮免許を取り、仮免許で公道を走り練習、そこから実技試験をうけ、本免許の筆記試験と、結構時間がかかる。

 入校手続きやらはお買い物などに行っている間に済ませたらしいので、明日から通う事に。

 毎日行く必要は無く、週に何回か、なのでその間は家で勉強。

 ま、私はロザリアと違い色々と用意してもらっていないので、お買物についていったり家事位しかやる事ないけどね。

 書類整理位なら手伝えるけど。

 ロザリアのバッグに筆記用具、教科書などを入れ、忘れ物が無いかの確認。

 確認が終わったので机の上に置いておく、後は自動車学校に行く前に再度確認させればいい。

 さて、今日の夕食のお買い物に行かないとなぁ。


 今日の夕食は…おかずにも肴にもなる物、と言う事で。

 白身魚の揚げ物を甘辛で、酢もちょっと入れ、彩に赤と黄色のパプリカも油にさっと通した物を乗せて置く。

 それを文字通りに山盛り、汁物は鶏ガラのスープ、サラダにワカメなど海藻の酢の物。

 後は炊き立てのご飯で夕食の準備は完了。

 今度甘酢漬けでも作ってみようかなぁ…


 翌日、ロザリアは自動車学校へ、予習や運転の練習はしていたので、何かを失敗するという事は多分無いだろう。

 ロザリアを学校の前で下した後はそのままお買物、お昼前には終わるので、いろいろ寄り道もして時間を潰す。

 早い時間なので店はまだ空いていない、なので近辺をドライブ、まだ行った事が無い所に連れて行ってもらう。

「この辺りに海は無いですけど、暫く走れば此処に湖が有ります。

今は平日なのであまり人は居ませんが、休日になれば釣りをしている人がぼちぼちいますよ。

釣り対象は主にバスですが、たまに大会などが開かれていますよ。

まあ今は冬なので暖かい時期に比べれば来る人は少ないですけどね」

「ふんふん」

「道具は有りませんが、時間も有りますし寄って行きますか?」

「道具ならいつも持ち歩いているから大丈夫」

「では寄って行きましょうか」

 車を駐車場に停めてまずは軽く散策、自動販売機で温かい飲み物を買って飲みながら何所か良い所が無いかと探す。

 探している間に飲み終えたので空き缶はゴミ箱へ、道具を取出し目を付けた所で釣りを開始。

「こちらで流通しているのとあまり変わらない道具ですね」

「そお?」

 こちらの釣り道具はまだ見たことが無いのでどんなものがあるかはわからない。

「釣りをするのであればまた今度、少し大きめの釣具屋さんにでも行きましょうか」

「だねぇ、何が有るか見てみたいや」

 後ろを見て安全の確認、狙った所に投げゆっくりと誘う。

 30分位場所を変えつつ、誘い続けて見た物の1匹も釣れなかった。

「今の時期は水温が低いのでほぼほぼ釣れませんからね、こんな物でしょう」

 道具を片付け、車に戻り来た道を引き返す。

「スーパーにつくのが大体10時半位、買い物に30分掛けるとして、自動車学校に付くのが11時半、時間的にはちょうどいいですね」


 昨日は魚で野菜が少な目だったので、野菜の種類を多めに、魚は無しで、肉も買わなくて良し。

 一番安い10キロ入りのお米を3袋ほど、それと大豆を一袋。

 大豆は既に火が通されており、その状態で袋詰めされているので後は炊くだけでいいので結構便利。

 ついでに乾燥コンブも一袋。

 支払いを済ませ、米袋を3袋抱え、野菜などの袋は恵里香さんにお任せ。

 米袋をを3袋持つだけで周りから驚いた眼で見られたりもするが、恵里香さん達も普通に持てるしなぁ…

 軽トラックではないのでトランクに積み込み、ロザリアを迎えに自動車学校へ。

 予定より早く買い物が終わったので暫く待つことになるけど。

 急いでするようなこともないし、のんびり待てばいいや。


「まだ講習中のようですね」

 予定より早く着いたのでちょっと待ちぼうけ。

「後20分くらいですので此処で待っていれば良いでしょう。

それとも中に様子を見に行きますか?」

「入っても大丈夫なの?」

「事務所に方に迎えに来たと伝えれば大丈夫でしょう」

「ふんふん」

 車を降り、恵里香さんについていき後はお任せ、勝手がわからないのならばわかる人に任せればいい。

 部屋の中には入れないが、外からなら見ても良いと許可を得たので窓から中をちょっと覗いてみる。

「中は結構空いてるのに、ロザリアの周りだけやたらと人が集まってるな」

「ですねー」

 空席が5割、女性はまばら、男性はほぼ全員ロザリア周辺に固まっている。

 ロザリアは真剣に聴いているが、周りの男性たちはロザリアの方ばかり見ていて話はほぼ聴いてない様子。

 ロザリアがメモなどを取っている時も何も書いていない…わけではないが紙に何かを書いてロザリアに渡している。

 律儀に受け取ってはいるが中は確認していない様子。

 教えている人はとくに注意をしたりはしない、学ぶ学ばないは個人の自由、と言った所か。


 講習が終わった後、ロザリアの周囲に座れなかった人たちがロザリアに群がる。

 が、ロザリアは席を立ち、さっさと部屋を出てくる。

「あ」

「ロザリアー、帰るよー」

 部屋のすぐ外で待っていたのでロザリアと直ぐに合流。

「中に入ってたんですね」

「恵里香さんが許可貰ってくれたしね」

「お昼どうします?生もの等、直ぐに冷蔵しない様な物は買っていないので、食べて帰る事も出来ますよ?」

「興味があるので行って見たい気はしますね」

「では家に連絡してきますので、先に外に行ってますね」

 恵里香さんは速足で外に向かって行った。

「そう言えばロザリア」

「はい」

「何か受け取ってた紙は何だったの?」

「まだ確認していないので何とも、ちょっと確認しますね」

 渡された紙を確認するロザリア、確認している間に部屋から出てきた人に囲まれる。

 ロザリアは読み終わった紙を握りつぶすと歩きはじめる、が囲まれているので通れない。

「ねーねーロザリアちゃん、隣にいる女の人誰?紹介してくれない?」

「教える義務も必要もないので断ります、では」

 通り抜けようとするが前を塞がれてやはり通れず。

「どいていただけません?」

「その女の人と連絡先を教えてくれたら通してあげるよー?」

「お断りします」

 んー、どうしたもんかね。

 周囲の人は関わりたくないような感じでもう皆何処かへ行ってしまった。

「遅いので戻って来てみましたが…どういった状況で?

まあ聞かなくても分かりますが」

「なら聞かなくていいのでは?」

「様式美…と言う奴ですかね?」

「この人も美人で可愛いじゃん、お姉さんもどお?この後遊びに行かない?お昼位なら奢ってあげるよ」

「いえ、結構です、さ、帰りますよ」

「そんな事言わずにさ、あ、俺はこういう者なんだけど」

 特に聞いても無い名前やらを色々言ってくる、名前とか嘘言ってるけど。

「そうですか、帰りたいのでどいていただけません?」

「だからその人の名前とか連絡先を教えてくれれば通すって言ってるじゃない」

 先程からずーっとニヤニヤしているし、さっき言った名前は嘘だし、どうしたもんかね?


「いい加減にしないと人呼びますよ?」

「この時間帯は教官は皆お昼を食べに行ってるから事務所に1人いるだけで、ここから呼んでも聞こえないよー?」

「はぁー…居ない時間も把握してやってるという事は故意犯ですか」

「1日付き合ってくれたら明日には解放してあげるよー?」

「付き合う気も無いのでどうでもいいですね」

 囲まれてはいるが喋っている男は1人だけ、こいつが一番立場が上かな?

「お腹空いたし、早く車にもどろ?」

「この人達が邪魔で動けませんけどね」

 距離はさっきより近くなってるし、顔はニヤニヤしたままだし。

「こちらから手を出すと面倒臭いんですけどねぇ」

「暴れると2日位は付き合ってもらう事になるかもよー?」

「まあ、このまま帰してくれそうにないですし、一応聞いておきますが何をする気で?」

「ちょーっと俺達と遊んでもらうだけだよー?

何所に行くかは気分次第だけど、途中で仲間も増えるかなー?

大丈夫、途中で楽しくなってくるから」

「はぁ、そうですか、ま、いいでしょう」

「お?付き合ってくれるの?」

「いえ?邪魔だからもう排除するだけです」

 恵里香さんは躊躇いなく膝頭に蹴りを入れ、足は見事にぽっきりと折れた。

 以前もそうだったけど、何故ここまで骨が弱いのか…

「…ってぇぇぇぇえええ!!」

「はい、騒がしいので黙りましょうね」

 おー、追撃で喉を潰した。

 取り囲んでいた男達は突然の事に反応できず、理解する頃には2人目が地面に倒れていた。


「動くな!動くとこの女たちの顔が取り返しのつかない事になるぞ!」

 何やら刃物を押し当ててくる1人の男。

「あー…そう来ますかぁ」

「んー?」

「何所の誰だかはしらないが、こいつらの事が大事なら慰謝料も込めて暫くは付き合って貰おうか?」

「止めておいた方が良いと思いますけどねぇ…」

 切れ味悪そうだなぁ…刃こぼれもしてるし、トマトすら切れそうにないなこれ。

「で、これどうしたらいいの?」

「適当に窓から捨てればいいんじゃないですか?」

「なるほど?」

 刃物を押し当ててきている男を掴み、近くにある窓を開ける。

「おい!止めろ!離せ!ここ2階!」

「ん?この位の高さなら足を挫くことすらなくない?」

「何を言って!おい!やめっ!」

 明けた窓から外に向かってぽいっとな。

「うあああぁぁぁぁぁーっ!!」

「…」

「中々響く声ですね、これなら事務所に詰めてる方もすぐに気づくでしょうし…

手早く終わらせましょうかね?

残ってる人全部窓から捨てていいですよ、こっちも倒れてる人を捨てますので、不法投棄になりますが、後でゴミ回収業者に渡せばいいでしょ」

 残っていた人達は全員窓からポイ捨て、倒れていた人もポイ捨て。

「で、なんで窓から?」

「いちいち外に運ぶの面倒じゃないですかー、効率化ですよ効率化」

「などほど?」

「では外に出てゴミ回収業者を呼びましょうか」

「ロザリアも何だかんだで何人かポイ捨てしてたなぁ」

「流石に講習中からあの調子でいい加減頭に来てましたし、ずーっと嫌な感じもしていましたしね」

「ほーん」

 外に出ると何処かに連絡を入れている事務所にいた人、呻いているポイ捨てされた男、気絶した男といるので、ポイ捨てした男は無視して、恵里香さんは事務所にいた人の所へ。

 暫く話し、事務所の人は建物の中に帰って行き、恵里香さんは男達の身ぐるみを剥している。

「戦利品の回収?」

「違います、持ち物の検査ですね」

「ふんふん」

「お腹空いた」

「もう少し待ってくださいねロザリアちゃん、今からゴミ回収業者に連絡を入れますので。

まあ、20分もすれば来ると思います」

「じゃあ自動販売機でお茶でも買って待ってる」

 ロザリアは場を離れ別の所へ、恵里香さんは業者とやらに連絡後も荷物を漁り続けている。


「いやー、でるわでるわ怪しい物、検査薬は今手元に無いのでわかりませんが、確実にアウトですねー」

「どういう事で?」

「多分常習犯ですね、連絡先も一杯ありますし、先ほど名乗っていた男は偽名ですし。

被害者もそこそこ居そうですねー」

「ほーん」

「まあ、何事も無く平和に暮らしている男女の敵ですねー、特に後者の。

どれ位手を出したのかは知りませんが…此処で不能にしておきましょうか?」

「んー?」

「つまり、ここをぷちっと、もしくはジョキンと」

「ふんふん」

「二度と使え無くしようって事ですね、犬猫も去勢すれば性欲は無くなりますしね」

「なるほどな?」

 呻いている男達は青を通り越して白くなってきているな。

「この手のは捕まえても再犯率がほぼ100%なので、やっておきましょうか」

「潰すの?切るの?」

「刃物は…あの男が持ってましたね、潰すのであれば…思いっきり踏めばいいんじゃないですかね?」

 お試しで刃物を押し付けてきた男を踏み潰してみる。

「あー…まあそれなら今は苦しまないでしょうが、後が大変でしょうね…」

「うん?」

 泡を吹いて気絶している男、下半身は…真っ赤だねぇ。

「死にはしないでしょうが生まれてきた事を後悔しますねこれは…」

 下半身から血を流し気絶している男を見て命乞いを始める男達、這いずって逃げようとしている者もいる。

「取り敢えず全員?」

「そうですね、私は業者を呼んできますので」

「はいはい」

 逃げる者、命乞いをする者問わず、全員不能状態に。

 うーん、靴が血で汚れてるな、ちょっと洗って来よう。


「ゴミを放置してどちらへ?」

「靴が汚れたから洗いに」

「帰りに新しいのを買いましょうか」

「その前に何所かで食事」

「でしたね」

 業者を連れて来た恵里香さんと合流し、帰る前に何所による家の話し合い。

「後は全て此方で処理しておきますので」

「はい、お願いしますね。

ではお昼を食べに行きましょうか、リクエストは有ります?」

「麺類気分」

「丼物」

「和?中?」

「和」

「和」

「では…金物屋ですね」

「昼食を取るのに金物屋とはこれいかに?」

「さぁ…?店主にでも聴けばいいんじゃないですか?味は確かですよ」

 地面に転がっているゴミを回収業者に任せ、お昼を食べに金物屋へ。


「んー、中々おいしかった」

「ですねー、あれであの安さは嬉しいです」

「以前行った所のは何十倍もしてて食べれた物じゃなかったのになぁ」

「あれは稀に見る大外れですね、美味しい時はちゃんと値段相応に美味しいですよ」

「当たりの時が良かったなぁ…」

 あの食材への冒涜は早々忘れる事は無いだろう…

「さ、家に帰る前に靴屋に寄りますよ、汚れた靴も引き取って貰って処理してもらいましょう」

 靴屋により、新しい靴を買った後は帰宅。

 適当に講習内容がどうだったかを聞きつつ、やっていけそうかどうかも聞く。

 そうこうしている内に家に付き、一旦ロザリア達と別れた。


 買ったお米は変換ボックスの近くに、野菜は冷蔵庫、大豆の水煮と昆布は煮豆に。

 後は仕込む物はとくに…無くはないな。

 生でも行ける牛の塊を2キロほど、表面に塩と胡椒を擦り込み、キッチンペーパーの上に乗せ、ラップをかけて冷蔵庫へ。

 玉ねぎもスライスして水に漬けておく。

 白菜と油揚げだけのシンプルな煮物も仕込んで置き、夕食前に仕上げるだけにして置く。

 昼は麺類気分だったけど盛り蕎麦だけだったからちょっとお肉と言う気分。

 それとあっさりと炊いた煮物の準備もよし、夕食までのんびりしよっと。


「何やらちょっとした騒ぎが有ったそうですが?」

「ロザリアちゃんに絡んでいたやからを成敗しただけですねー、後所持品検査したらこれでもかと怪しい物が出てきましたので、回収業者に頼んでおきました」

「そう、まあ何もないのならいいわ」

「あちらからも訴えられることは無いでしょうし、今頃最低限の治療だけ受けて尋問されてるんじゃないですか?」

「追加の情報は尋問が終わった後ですね」

 難しいか難しくないのかよく分からないお話し中。

 ロザリアは…復習中、うーん、私だけ手持無沙汰…

 あ、キャンプ用品の手入れをしておこう、そう言えば帰ってきてから一度も手入れしてないや。


 庭に出てテントを取り出し、被せてある布を取り外す。

 替えはは無いので、大きなタライにお湯を張り、洗剤を溶かして漬けておく。

 その間に飯盒や使った網、食器などを洗い、水分を拭き取って干す。

 寝袋も軽く叩いて埃を落とし、軽く天日干し。

 漬けて置いた布の汚れが浮いてきたらお湯を張り替え、少し洗ってすすぐ。

 何度か繰り返し、汚れが落ちたら水を切り、こちらも天日干し。

 時間帯的に…まあ明日の昼くらいまで干しておけばいいか、雨や雪が降る気配はないし。

 食器や骨組みを仕舞い、寝袋も仕舞ったら家の中に戻る。

 まだ夕食には少し早いのでお部屋で読書。

 読みかけの本を一気に読んでしまい、程よい時間の鳴ったので夕食を作りに。


 煮豆はツヤが出ていい感じ。

 白菜と揚げの煮物は火を点け、温めるのと同時に仕上げる。

 冷やしておいた牛肉はラップをはがし、キッチンペーパーで塩を塗って出てきた水分を拭き取る。

 肉は常温に戻さず、中に火が通らない様に冷えたままの状態で表面を一気に焼く。

 表面が焼けたら氷水の中に入れ、これ以上火が入らないようにする。

 冷えたら水分を拭き取り薄く切る、ニンニクも薄く切り、玉ねぎもスライスして水に漬けて置いた物を薄く切った肉の上に乗せ、刻んだ細ネギを軽く振りかけて緑色を足す。

 煮物と煮豆を小鉢にに入れ、茶碗にご飯を盛り、タレを入れるための小皿等、人数分用意したら夕食開始。

 シンプルな煮物と煮豆に、約2キロの牛たたき、汁物は無いけどそういう日もある。

 文字通り山となっていた牛たたきは全て無くなり、おかわりを所望されたが、無い物は無いので諦めて貰った。

 作るのは簡単だけど、玉ねぎが少々時間がかかるからなぁ…

 肉だけあれば満足、と言う人たちだから肉だけでも良いだろうけど…


 片づけを済ませた後は何時ものように入浴。

 葵さんとロザリアを連れお風呂にいき、葵さんにお手入れの指導中。

 ロザリアも1人で出来ればいいけど、耳周りなどは他に人にやって貰う方が良いと言えばいい。

 なので耳周りのお手入れを徹底して教える、ロザリアのお手入れが終わった後は私の耳もお手入れ。

 形は違えど基本は同じ、とにかく回数を熟させる。

 飲み込みは早いのでそう何度も教える必要はなさそうだが…

「何で指を突っ込んで弄り回してるのかな?」

「いえ、これが気持ち良いのでしょう?」

「まあ、あまり奥に入れなければ」

 指を入れてグリグリと刺激を続けてくるが、まあ慣れているので心地よい程度。

 ロザリアはあまり刺激を受けていないので今は湯船でぐでーっと伸び、湯船で温かいお湯を堪能している。

「耳は動けどこれと言って反応しませんね?」

「慣れてるからねぇ、ロザリアも刺激を続けたらそのうちあまり反応しなくなるよ、鈍くなるというわけではないけど」

「ふむふむ…」

 刺激する手は止めず、何所が一番耳が動いて反応するかを確かめている。

 まあ、研究熱心なのはいい事だ。


 葵さんが満足するまで耳を弄られ、尻尾をもふられた後は1人で尻尾などのお手入れ。

 毛並みを整え、荒れた部分を治せばお手入れ完了。

 ロザリアも尻尾が有ったら只管もふられたんだろうか…

 ま、尻尾が有ろうがなかろうが、熊の時から可愛がられてるのにかわりはないか。

高名な学者とコメンテーター

詳しい人は本当に詳しいし、真面なコメントや討論をする

でも半分以上は詐欺師という言葉がぴったりとあてはまる


いろんな魚がいるし、養殖もしている

バスなどを持ち帰るときはその場で絞める事、生きたまま持ち運んではいけない


大豆の水煮

炊き込みご飯に入れたり、煮豆にしたり、豆のスープにしたりと便利なやつ

酒、薄口醤油、砂糖、味醂、刻んだ昆布を入れて煮豆にした


一番安いお米

一袋3280円位の物、色々試してこれが比較的変換率が良かった

普通のお肉なら10キロで8キロ位のお肉になる


ゴミ

ポイ捨て禁止


回収業者

車にゴミを積んだ後は然るべき処理施設へ


金物屋

金田物産の社長が趣味で始めたお店、本業で稼いでいる分、利益度外視でやっており安い

そばもうどんも手打ち、そうめんも取り扱っている

席に着くと季節の物が入った茶碗蒸しがサービスで1個ついてくる

別に此処で金物は売っているわけではない、でもカタログが置いてあるので注文すると後日配送してくれる

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