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今日も暇潰し 真面目に答えます

「グッモーニーン、今日もちょこちょこーっと暇潰しの配信やって行くぞー、場所は昨日と変わらず店内の休憩所、質問に関しても店に来た客に聞いて答えていく形にするぞ、コメントの方はいつもの方に丸投げだな」

「あまり迷惑をかけるなよー?言っても聞かんだろうけど」

「それじゃあまずはソフトルアーコーナーで何かを探してる人、何か質問はあるか?」

「あー…20年ぶりくらいにバス釣りをまた始めてみようかと思ったんですが、グッドグラスミノーってどこにあるんですかね?」

「また懐かしい名前が出てきたなぁ…タカムラー、GGMの在庫持ってるー?」

「1個も無いよー、というよりGGM自体が40年前のルアーだし、20年前といえばもうとっくに生産終了してるよー」

「そうですか…アレ好きだったんだけどなぁ…釣れた事はないけど…」

「そりゃそうだ、あれ釣れる様に出来てねぇもん」

「え?そうなんですか?バイトは結構あったような記憶があるんですが…」

「バイトは頻繁にある、頻繁にあるけど構造の都合上針が掛からねぇんだアレ、タカムラー、なんか要らんワームと袋の空いてる針無い?」

「そこに置いてるバラ売りと適当な針を一袋適当に使ってー、開けた針は後で自分のボックスに放り込んでおくから」

「ヘイヘイ、それじゃあお勉強の時間だ、まずは普通にワームを針に付けた場合だな、その場合はまずはヘッドに刺して貫通させて、ヘッドをアイの部分、まあこっちで言うとカンか、その部分までグイッと滑らせて、フックを半回転させてボディに刺して固定する、これが普通のワームの刺し方だな。

この場合固定されているここは動かず、フリーになっているここからテールまでが動くんだが、この場合吸い込まれた時に針も一緒に口の中に入っていく、そして咥えた時にガッとフッキングしてやると刺さるんだが…

GGMの場合はワームの付け方がちょっと特殊でな、針の下にワームが来る、コークスクリューだのパイルドライバーだのと言ったワームをねじ込んで固定するための専用の小物が必要なんだが、まあこれ自体は今も使われてるから何も問題ないとして、実際にワームを装着した場合はワームのヘッドがここ、針にかかってない状態になるわけだな。

で、これの利点は固定されているのがヘッドの先端のみでワーム自体は全体が滑らかに動く、例えばこれでちょっとアクションを入れてやった場合こう全体が動いて魚が逃げたり、横向きに付けるとボトムを攻める時に弱って沈んでいく魚を演出出来るからバスの注意を引きやすく、バイトも普通に針に刺して固定してるよりはるかに多いんだが…

問題となってくるのがワームを固定してる位置だな、バスは吸い込んだ時ワームのヘッド部分が口からちょっと出た状態になるんだ、吸い込まれた時はこうワームが折り畳まれた状態になる、そして口の中に入った直後に口を閉じて食える物かどうかを判断する、そして一回ペッと吐き出して食えると判断したらまた吸い込む。

GGMはルアーで食えないから吐き出したらまた吸い込んで確認されたりはするが飲み込むまではなかなかいかない、ルアーの場合はその確認されている状態で針に掛けて釣り上げるんだが、その吸い込まれた時に針がどうなってるかが大事でな、普通に刺した場合ヘッドがちょっと頭から出ていても針も口の中に入っている、が、GGMの場合こんな感じで針がワームより上にあるから針が口の中に入んねぇんだ。

だからいくら吸い込まれようとワームより上、針も一緒に口の中に入らないと永遠にかからないし、かけるためにもっと食い込ませようとバイトがあったらじっくり待つ事になるんだが、ワームは食えないから1回か2回確かめたらもう見切られて逃げていくんだよ。

さらに構造的な欠陥として、ワームがこう折りたたまれるからフッキングの邪魔をしてこれまた針が掛かりにくい、だから食ってきた時にフッキングしても針は口に刺さらず、バイトが20回あっても1回針が刺さるかどうかってレベルの欠陥構造。

バイトだけは多いからこれは釣れる、いいルアーだって勘違いはするがバイトが多いだけでまったく釣れねぇんだ、それで売りに出てから3年たたずに生産終了、ただバカみたいに大量生産下から在庫だけは大量にあったし、国内ではもう売れないってのが分かってたから国外でこれは釣れるルアーって宣伝して売ってたって感じだな」

「昔は釣れるルアーだけじゃなく売れるルアーも仕入れてたから、仕入れ価格が200円ならまあ買うかーって仕入れたけど、説明書通りの使い方だとまあ釣れなかったね、だからちょっと弄ってアイのところにパイルドライバーを固定して、そこにねじ込んで針も一緒に吸い込ませるとか、要は動きが大事なわけだからこうマス針でヘッドだけ刺して後はフリーの状態使うちょん掛け、そうやって使う方法を推奨したんだけど…」

「まあ正直それならGGMを使わなくてもいいよな、普通にその辺にあるワームなら出来るわけだし」

「そう、それでGGMは普通のソフトよりもちょっと丈夫なだけの普通のワームに落ち着いて、再生産される事もなく3年で終了、在庫だけはバカみたいになったから発売から20年経っても国外ではちょっと流通してたってやつだね」

「なるほど…じゃあ今はどれがいいんですかね?」

「GGMはリアルベイト思考だったからそれと同じリアルベイトがいいなら海用のところにあるリアルアジとかリアルイワシを使うといいぞ、バスで使うならリアルイワシを3色くらい、専用のヘッドパーツは1つ2つあればいいな。

使わない場合はマス針を頭にちょん掛け、もしくは背に刺す背掛け、こっちだとワッキーとかネコとかいうやつだな、それを使っておけばGGMの完全上位互換で針掛かりもいいからよく釣れるぞ。

それじゃ次、そこで穴釣りロングのどの色を買うか悩んでるやつ」

「え?あ、はい、ショートロッドが好きでいろんなショートロッドを買い漁ってるんですが、予算の上限を特に設けない場合だと何が一番いいんですかね?」

「何センチくらいの長さまでだ?それによって変わってくるぞ」

「基本的にはカヤックやゴムボートの上で使うのでグリップ含めて120センチまでですかね?」

「ならアルマディンフェンリルかクリムゾンウルフだな、グリップも30のショートで揃えれば120センチのショートロッドに出来るし、4ピースのショートパックロッドに出来るな。

とりあえず、メーターの魚を釣るだけなら今手に持ってる穴釣りロングでもいいぞ、それもブランクスはRシリーズと同じでコンポジット、よくあるフルグラスのショートよりピンと張っていて当たりが取りやすく軽い、さらに強度はフルグラス以上でまず折れない、まあ…フルグラスって時点でまず折れる事は無いんだがな」

「ショートロッドは一時流行したからいろんなメーカーが出してるけど、うちにあるのだと穴釣りロングが一番人気、マーメイディアとワイバーンベースのオールインタックルについてくるショートロッドも人気かな?そっちはばら売りはないし店頭割引込みでも12800円するけど」

「ま、予算の上限がないならクリムゾンかアルマディンをショートグリップと30センチのティップベリーバットで組み合わせて120センチにする、予算が厳しいなら穴釣りロング、釣り具を何も持ってない状態から始めるならそこのオールイン2種のどれかだな。

両軸とかベイトを使うなら穴釣りロングかクリムゾンウルフとアルマディンフェンリルになるかな?よその店に行けばもうちょっと種類もあるだろうが…まあこの店においてないって事は性能が今一だったり、意味もなく高かったりってやつだな」

「アカメを狙った泳がせとかぶっこみもこれでいけますかね?」

「いけるよー?要は折れさえしなければ後は腕力しだい」

「じゃあこの穴釣りロングBとバスRのベイトリール、それとアルマディンをください」

「アルマディンはまずカスタマイズするところからだね、リールシートにグリップ素材にいろいろあるから選びんしゃい」

「2人目の質問とお悩みを解決したところで3人目行くぞー、次のターゲットは…そこでじーっとリールを眺めてるやつ、何が悩みか言ってみな」

「えっ?はい、アジングだとこっちの22000円の1000番と18000円のC2000どっちがいいんですかね?C2000の方がお得な感じがするんですが」

「C2000だな、投げる必要がなかったり細い糸だけしか使わないならその1000番の方が性能的に優れてるが、C2000だと単純に3号が1000番の倍は巻けるんだよ、だからアジだけじゃなくライトジギングにもチニングにも使っていける。

アジにしか使わねぇってのなら奮発してそっちの1000番を買う方がバラしは減るな、そっちのほうが引っ張られた時にドラグがぬるっと、そっちのちょっとお得なC2000だとちょっと硬い、いくらか余分な力をかけないと回り始めないからドラグ調整がちょっと難しくてドラグが出てスプールが回り始める前に口が切れる可能性がある、口が堅いやつならラインさえ切れなきゃいいからC2000一択だけどな」

「なるほど、ドラグですか」

「大きいやつになればなるほど固くはなるが重くなればなるほど口も切れやすくなるからな、どれだけ負担をかけずにドラグが出ていくかも大事だな。

まあ1000番でもナイロン2号が100は巻けるし、PEの1やそれ以下ならもっと巻けるからライトゲームをやるならエントリーはせめてドラグの性能に拘れ、巻とかそういうのは気にしなくていい、どれだけラインがスムーズに出ていくかでバラすかどうかが変わってくるぞ」

「じゃあアジング用ロッドはこっちとこっちだとどれがいいんでしょうか?どっちもダメ、長さはどれくらいのが欲しいんだ?」

「2メーターちょっとのやつですね、少し長めという程度の」

「それならこいつだな、値段は3000円ほど上がるがこいつなら50のアジだけじゃなくクロダイとかシーバス、メーターのダツが食ってきてもしっかり耐えて折れない、まあそれでも扱い方が悪かったり限界を超えると折れるが、こっちの方が感度は上だし汎用性も高くて不意な大物にも耐えるから使い勝手は良いぞ」

「3000円変わるだけでロッドもそんなに変わるんですね」

「変なメーカーのロッドは変わらんけどこの店においてる物は例外を除き値段が高いイコール高性能だからな。

ネレイド製品に拘るなら今選んだ18000円のロッドと22000円のリールが大物も行けるアジングタックルになるな、もっといいのが欲しいならもう1万プラスしてATって書いてあるやつかMTって書いてあるやつにするといいな」

「ATとMTって何の略で何が違うんです?」

「ATがアレンジチューン、MTがモンスターチューン、ATの方は使っているガイド自体とガイドの大きさとか位置、リールシートとグリップの素材を変更してより軽くより小さな当たりを取りやすくチュンした物、MTはアジングに付き物の追い食いで青物やシーバスなんかが食ってきた時により対応しやすくチューンした物。

それよりさらに上のMAXってのがハイエンドだな、モンスターアレンジエクストラチューン、略してMAX、アレンジとモンスターチューンの2つを合わせてさらにリールシートからグリップエンドからを素材にも拘ってチューニングしてあるから単純に2つを合わせただけという事もない、その分値段が57000とまあ高めだな。

普通に使う分には今手に持ってるLTでいいぞ、それでもメーターのダツとか70くらいのシーバスなら折れる事は早々無いし、腕次第で釣れん事もないしな」

「なるほど…でもシーバスをこれで釣るって事はないのでこれでいいですね、早速買ってきます」

「ジュリアがくっそ真面目に商品の説明をして売り上げに貢献してるのを見るとようやくまじめに働く気になったのか…っていう気持ちが凄い強いわ」

「こっちは暇潰しでやってるだけだがな、ただ質問の内容が内容だからこうなるってだけだ、最初のGGMみたいな質問ならもうちょっと見てる側にも伝わるかもしれんがなぁ」

「時期的にお店の中での質問は大体買うならどれがいいですかになるよ、大体冬のボーナスを握りしめてるかお年玉を握りしめてくるかの2択だし」

「ラハブとJ&Mからもっとうちの商品を宣伝しろって言われそうな気がするが、1人目のリアルベイトに合致するソフトルアーは作ってねぇし、2人目の要求するショートロッドは作ってねぇし、3人目のアジング用のロッドとリールも作ってねぇし、気にしてもしょうがないな」

「ラハブとJ&Mはトレバリー用に適した物はあっても豆アジから尺アジ、さらなる大物の40とか50のアジを釣るためのルアーとか作ってないもんね」

「作ってねぇな、そしてこれからも作る事はないだろ、さて…ちょっと働いたから休憩ー、売り上げに貢献したから何かくれー」

「150円やるから自販機の缶コーヒーでも買っとけ」

時期が時期

年明け早々、ということは冬のボーナスを貰った人、またはお年玉を貰った子供が多くなる

正月だけでなく夏場もボーナスを貰った人が道具を新調しに来るので、質問はないかと問いかければ大体どれを買ったらいいのかという内容になりがち

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