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71話 セイ兄さんとアザ・ゼル

〜ヨシュア〜

ふむふむ。なるほどね〜

カルミラによれば、シモンを助けるにはバイパスという名の小悪魔が必要なのだな。


小悪魔といえば、俺の知ってるのは()()しかいねー。


カルミラにビビって、逃亡中のアレだ。

流石、小悪魔。

その名に恥じない恥知らずだぜ。


この俺様から行方をくらませると思ってるところが、甘いな。


俺は思い出したのだ。

あのアフォは、セイ・ゼブルの舎弟であることを。

そして、セイ・ゼブル=(イコール)エウリ・デウスであることを!!


話の感じからすると、セイ・ゼブルはどうやら悪魔界きっての大物。

大悪魔だ。

かなりやばそうだね。


しかーしだ、思い出して欲しい。


そう、エウリ・デウスは()()()()であると!

てか、はっきり言って命の恩人である。

そんなエウリ・デウスとセイ・ゼブルが同一人物なのであるなら、怖くなーい!!  はず?


正体を暴くのは気がひけるが、俺たち気があうし、うまくいきそうじゃね?


そうゆうわけで、エウリ・デウスを呼び出すぜ。




「・・・えへん・・・あーあー・・・・エウリ・デウス様ぁ。いらっしゃいますかぁ?」



お、光が出てきたな。

あれ? そんなに眩しくはないな・・・

慣れか?

それとも節電的なやつかな?



おおぉ〜 エウリ・デウス様やぁ



「お。 お主か。 どうだ、息災か?」



ほら、ね。

優しいぜ。



「エウリ・デウス様。 今回お呼び立てしましたのは、質問とお願いがあったからなのです。あ、お願いの方は、いつも通り取引ということで・・・」


「ほうほう、取引か。よいぞ。 で、質問とは?」



「は。 えと、エウリ・デウス様は、セイ・ゼブル様なのですか?」



「・・・・・・・・」



ん?

あれ?

固まっちったぞ。



「あ、あの〜〜  ・・・・もしかしたら、聞いたらダメなやつでした?」



「・・・・・・あ、  う〜ん。  そうじゃな〜 どうすっかなぁ〜〜 ・・・やっちまったかなぁ〜〜〜」



おや?

お言葉遣いがお乱れのご様子・・・・


てか、やっちまったって・・・・何を?


ドキドキ・・・


変な予感がしますぞ。



「え、エウリ・デウス様ぁ〜?」



「お前さぁ〜・・・・・」


ギクッ!!


お、おまえ!?

いや!! なんか怖い。態度がおかしいわ。どうしちゃったのよ!?そんな口の聞き方する人じゃないでしょ?



「ったくなぁ〜 しゃあねぇ〜な〜。 バレちまったんなら、まあいいや!」



な、なんなの!?

ヤケを起こすはやめて!!

私が悪いなら、謝るから!!


あたいは、漏らさんばかりにガタガタ震えた。



「おいぃ、ヨシュアぁ〜 てめー覚悟はあんだな?」


ヒーー

なんの? なんの覚悟なのよー!?

急に言われても困るわよーー!!



「は、・・・・あの〜・・・・なんの? 覚悟? ですか??」


「は? ナグナロクに決まってんじゃん」


ナグラレル??

やだ。

殴られるのは嫌いだ。


ぶたないで・・・


「え? いやぁ〜〜 そうゆうのはちょっと・・・・無理です・・・」


「あ? ねーの!? にしては、随分こっちに肩入すんじゃん?」



はぁ〜〜

口調は変われど、この言葉としてはわかるが、文意がさっぱり理解できない系の話し方は変わらんのね。


どゆこと?


こっち? ってどっち?

んで、肩入れ? どこに?? 何を? 肩を?


サッパリわからん。

わからんが、このチンピラ化したセイ兄さんのご機嫌は取ろう。


「当然ですよ〜 エウリ・デウス様、いや、セイ様のお陰で、私の今があるのですから えへえへ へへへ〜」


ビシッと言ってやったぜ。


「おう、 そこらへんはよくわかってんだなぁ なんだよぉ〜 じゃあ、あんなまわりくでーことしなくてもよかったなぁ〜 ははは」


そうだな。かなりまわりくでーな。

わけわかんねーな。


あれ、なんか馬鹿っぽいな。大丈夫かな?


「あ オメー、今、俺のこと馬鹿っぽいとか思ったろぉ〜」


え?

心をお読みになられるの?

それは反則よ。


「ははーん、 図星だなぁ〜  オメー、俺が心読めるかどうか疑ってんだろぉ〜〜」


や、やばい

セイ兄さんとの取引は無謀だ。

心を読まれたら、駆引きどころじゃねー



「・・・・だははは〜〜 ジョーダンだよジョーダン。 心なんて読めねーよ。 いや、マジで。 てか、読めても読まねーから、つまんなくなるし。 な。 安心しろよ」


・・・・まったく安心できん。

でも、ま。 セイ兄さんが、悪魔だとしたら嘘はつかない、だよな?


まあ、どっちにしろ信じるしかねーよ、この人を。


「やめてくださいよぉ〜 ビビるじゃないですかぁ〜」


やべ、なんか口調が移っちったぞ。

ちょっと、路線を戻そう。


「こ、こほん。 セイ様・・・・で、よろしいですね? 取引の方なんですが〜〜」


「あ。 ・・・まあ、 セイでいいぜ。 いいけど、本当は結構微妙な問題なんだぜ? オメーなら、もういいけどな。 で、取引か。 おう、するか。 で、なんだよ?」


「は。 メフォストを召喚致したく、お願いを致します。 その代わりに、セイ様のご命令をいくつか実行させていただきます。 ・・・いかがでしょう?」


俺の戦略は、こうだ。

セイ兄さんは、悪魔だ。

悪魔といえば、魂。こう相場が決まってるね?

しかし、どうやら俺っちの魂を奪おうっていう気は、セイ兄さんにはないらしい。

なので、どうぞご命令をってな寸法だ。代替措置ってやつだね。


この取引のねらいは、悪魔界の大物(セイ兄さん)の要求を知るってこと。

そいつがわかれば、今後どうしたらいいか全然わからん俺にとって、とりあえずこの世界のヒントとなるってことだ。


つまり、シモンのためのメフォスト(生贄)をゲットできるし、ゲーノスにも一歩近づける?し、一挙両得ってわけだ。へへへ〜ん



「は〜ん。 なるほどなぁ〜・・・ただなぁ、メフォストは()()ダメだぜ? あいつはジューダスの二重スパイだかんな? 受肉用の紐ならアザ・ゼルをやるよ。あいつなら山羊の世話、得意だしなw」


ジューダス? ・・・アザ・ゼル・・・誰? ・・・・まあいいか?



「んで、じゃあ命令な。 オメーは、ガルバ=エルを手篭めにしろ。 じゃあな」


ガルバ=エル? 手篭め?

俺っちの知っている手篭めって、あの卑猥なやつかな? ・・・え? いやん。 


セイめぇ〜 この俺っちをドーテーと知っての狼藉か!


てか、もういないし。

いつもながら、引き際がいいね。早すぎていつも置いてけぼりだね!

ま、エウリ・デウスの時もいい感じだったけど、セイでも気楽でいいや。


ま、とにかくシモンを治療しないとな。

俺は、目の前で(ひざまず)く、頭だけがヤギの(多分)悪魔(アザ・ゼル)を見ながら思ったのだ。

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