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69話 シモン昏睡、俺の堕落、ハイヤー

(なぶ)る。

からかい、ひやかす、バカにする、責めさいなむ、さま


女男女と書いて、ナブる。

すごい字だよな。


俺の今の状況が、かなりそんな感じだ。



まず、これはかなり深刻な問題なのだが、シモンが昏睡(コーマ)から起きない。


余程のダメージを受けてしまったらしい。

それもそうだ。()()()()()()が完全に意識不明になり、嘔吐しまくりでなんとか復帰できたくらいなのだから。


よく考えるとデメテルは、あの暗闇攻撃で俺を今のシモンみたいな状況にしようとしたのかもしれん。

つまり、出会い頭に致死性のある攻撃を放ってきた、と。

ところが俺っちは無反応で、しかも半グレみたいにイキってきたので、予定が狂ったのではないか?


考えれば考えるほど、()()()()()気がする。あのデメテルにしてはさ。


サマ・エルをおいていったが、今のところ重大なダメージは受けていない。

いやむしろ、カルミラの攻撃(ムネ)の方が圧が高く、どうも右側にいるサマ・エル(上品なムネ)に体が傾く。


お、落ち着こう。


今、大変な状況だ。

それは言ったな。

そう、シモンがぶっ倒れてる。


彼の任務は御者だ。

でも、倒れちゃってるから、俺が2頭立ての馬車を制御してる。

いや、これは大丈夫。

そんな難しくないの。とっても賢い2頭なので・・・

左手がなくても大丈夫だ。


俺の左は、肘から先がない。

だから鞭をつかむことはできないが、バランスをとったり、()()()()肘を支えることはできる。


それはいい、それはいいのだが、2人?2体?2組?のおっp(悪魔と元悪魔?)…が、俺を挟む形で、御者台に乗っている。

まだ、そのことはいい。

カルミラに関しては、安全(セキュリティ)面の配慮からだ。

サマ・エルに関しては、任務面(俺の堕落)で仕方がない。


ところがだ、この御者台は、2人用なんだね。

旅立ちの直後は、俺とシモンがこれに座り、カルミラは荷台とか、周りを歩いたりとか(ハッキリ言って乗る必要がないほどの機動力を持っている)、まあそんな感じだったのだ。


そう、狭いんだよ。

密着も密着だよ。

しかも、この2人、よく話すんだよな。

わかる?

俺を挟んで、両脇の2組が向き合って話すの。


まあ当たるわな。


い、いや、待って、聞いて。

馬車は揺れる。

そうすると体を支えるために、左の肘(その先はないが)を広げる感じになる。

これは仕方がない。安全のためだ。そうじゃないと落ちるかもしれん。

そして、右は鞭を持つな。

肘は軽くはる形になる。

そんでさ、たまにハイヤーってな感じで、鞭を入れなきゃいけないわけ。


まあ当たる・・・・・・・ハイヤー


・・・もいっこだけ追加するとさ、この時代?世界?の主流なのか、まノーブラですな。


いや、いいよ。それは仕方がない。無い物ねだりをしちゃいかんよ・・・・


・・・たださ・・・・全神経がそこに集中することは否めまい・・・?



いやいやいやいやいや、俺は、俺たちはシモンをどうにかするために、近くの街でも民家でもいいから、大急ぎで探している、よ?



ナザロ? 帰れんよ。

こんな気まずいことはない。

サマ・エル(悪魔)連れてるし。


と、とにかく、(カルミラの)がよく当たるから、(サマ・エル)側に体が傾くんだけど、そうするとやっぱり当たるは当たるな。特にハイヤーの時はな!

てか、探してる俺っちがいるな!

てか、当ててるな!!

正直に言おう!!!

カルミラ()の方は、思いっきり左肘が刺さった状態だよ!!!超でっかくて、柔らかいよ!!!!着痩せするんだねー!!!!!


シモン!もう少しの辛抱だ!!

堪エロよーーー(棒)




「サマ・エル。あなた、あれ(デメテル)にはどんな借りがあって?」


「・・・バ・アル様が・・・bh?mthに立ち向かわれたの・・・・そしてそのまま・・・・。 地獄(ゲエンナ)と化した前域から悪魔界に戻してくれたのがあの方(デメテル)・・・」


「その引き換えが、これってわけ?」


サマ・エルは、胸こそ上品だが、その顔立ちは古風で、とても美形である。知性を感じさせる。

ただ、そのバ・アル様とやらがどうにかなってしまったことが、非常にしんどいらしく、雰囲気が暗い。


「あと、アス・デウス(情欲)アバ・トン(破壊)はどうしたのよ?」


な、なんか物騒な名前が出ましたなぁ〜〜  

よ、欲情と破壊って・・・どんだけすごいのだろう?・・・ハイヤー・・・・


「・・・知らない。私は、バ・アル様にお供する気だったし、あの子たちは亡者を抑えるため、前線に出てたから・・・」


「ふ〜〜・・・そっか・・・。 で、あなたは、デメテルの()()()()()()()()()()わけね?」


「・・・そう。 でも、あのひとの真意は分からない・・・・この人の堕落なんて無理・・・・」


ハイy・・・ビクッ!


急にこの人って、俺、今集中していたからちょっと焦ったぜ?


え?

俺の堕落を、もう諦めてんの?

諦めたらそこで試合終了だぜ?


ハ、ハイヤ~・・・



「ふん。当たり前じゃない。ヨシュア様を堕落させるだなんて、絶対に無理よ。それよりも、あと2人。ちゃんと探しましょうよ?」


カルミラが、ヤギ乳を入れた水筒を傾けながら、明るく提案した。

お口元に乳がたれておりますぞ?


「・・・セイか、ルシ=ファルが知ってると思う・・・」


セイ? セイ・ゼブルのことか?

ん〜〜・・・あれ? エウリ・デウスって、セイ・ゼブルなんだっけか??

ペテロがそう言っていたような? メフォストが、セイの兄貴と知り合いなのか? なんつって喚いていたような・・・


ともかく、折を見て、エウリ・エウスのおっさんに会うかな?


お、なんか民家があるぞ。


「カルミラ、サマ・エル。 家があるようだ。あそこで、シモンを休ませてもらうぞ」


俺っち、キリッとこの状態にケリをつけることにした(泣)。

このままだと、サマ・エルの任務があっという間に完了しちまうからね!!


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