表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

67/166

67話 デメテルのk

カルミラの視線は若干熱いが、御者シモンの隣に座らせてもらってのんびりと道中を楽しむことにした。


考えてみれば、安全面で言えばこれ以上のことはないだろう。


何しろ、あの勇者軍を実質単騎で撃破した立役者(カルミラ)が随行しているのだ。


唯一の弱点である栄養面も、我々の後をめ”ぇ〜め”ぇ〜言いながらついてきている。


そうなのだ。

こうゆうのはさ、考え方ひとつなんだよな。

気持ちが後ろ向きになると嫌な面しか見えなくなる。


でも、視点を切り替えたらさ、超絶美人のカルミラ(にハアハアされながら)を連れ、忠誠心maxの御者シモンに厚遇されながら、安心安全の旅を楽しめるというもんだ・・・・。


なーんて無理やり思おうとしていた時期がありましたよ、アホな俺。


こんな状況で、安心安全?

あるわけないぜ。

必ずなんか起こるよな。

起こるんだよ。

いや、()()()()()だよ!!



****************************************************

あれはさ、ナザロが遠くに見え、もうお別れだなーって感じに、峠を越えたあたりだったね。

馬車を引く、賢そうな馬が2頭、尋常じゃない嗎をあげたわけ。


いやーな予感がしたねー

んで、そんな予感は的中したねー


まだ朝よ。

それもピッカピカの晴天。

気がつけば、あたりが真っ暗じゃない。


そうだよ。

あいつだよ。

暗闇の大悪魔(?魔女?)デメテルだよ。


最近じゃ、旧教の指導で魔女狩りとかってやってるらしいじゃん?

こうゆうの(デメテル)からさっさと狩ってくれよぉ〜

野放しじゃねーかよぉ〜何やってんだよぉ〜旧教ぉ〜



ともかく多分、今回はただじゃすまなそうだ。

覚悟して掛からんといかん。

***************************************************



「ヨシュア様。これはただ事ではありませんわ」


あのカルミラが、俺に話しかけているのに萌え(ハアハアし)ていない。

その事実がこの事態の深刻さを物語っている。


俺は、隣のシモンを見た。

・・・・可哀想に泡吹いて気絶している。


そりゃそうだろう。

恐ろしいほどの圧迫感と絶望感を撒き散らすハタ迷惑なモラハラ女だ。

アズラ=イルの兄さんもションボリするくらいだ。


俺はそっとシモンを横にし、地面に降り立った。


オウよ。

そっちがその気なら、正々堂々ナシつけたるわぃ!!

などと、ヤクザ映画観た直後みたいになってしまった僕・・・・。


こいつのエフェクトはいつも通りだ。

真っ黒な闇を撒き散らし、その闇は明確な質量を持っている。

相手を頭から抑えつけんばかりの重さを持っている。


俺はなんだか怒っていた。

多分だけど、こいつ(デメテル)も怒っているのだろう。

俺も自分がなんで怒ってのかよく分からないし、なんでデメテルが俺に怒っているのかは、もちろんさっぱり分からない。



しかし、とにかく怒った両者ががっつりと対峙したのだ。



「そなたはデメテルだな。姿を現せ!!」



言ってやりましたよ。

こーゆーのはさ、ガツンと一発目に喰らわしてやるのがいいんだ。

下手に出るからつけ上がんだよ。



ゴゴゴゴゴゴと、音がせんばかりに暗闇が濃くなった。

いやぁ〜、やっこさん、さらに怒ったねぇ〜間違いなく。



「あがっ・・グググ、アガガッ、ググるルル」


カルミラが、苦しそうに地べたに這いつくばっている・・・・


え?

あのカルミラがここまで押さえ込まれちゃうの?


・・・・・


正直に言おう。

俺はどっかで、カルミラがいるから大丈夫だと思っていた。

いや、どっかではない、心の中心も中心、ど真ん中で思っていた。

全面的に頼る気マンマンだったのだ!!


そうさ、俺はキョドったね。間違ったね。やっちまったね!


てか、ゲームだったら間違いなくリセットボタンを押すね。

オートセーブ機能に期待するね。

なんなら、ナザロ攻防戦の前に戻ってもいいくらいだぜ。


しかし現実ってのは、厳しいね。

そんな機能はない。

目の前では、完全に怒り狂っている濃厚な暗闇の中心が()()()()()()()()



あんなのと対決するの?



「のぼせ上がるんじゃないよ!!!」


ドキッ!!!!


ブツブツ考えごとをしてたら、急な怒声だ。びっくりするわ、まじで。


「とうとう()()()()やらかしてくれたね。自滅するかと放っておいた私の責任だ。きっちりケジメつけさせてもらうよ!!」


ここまでが、どこまでなのか見当もつかないが、とにかくやらかしたらしい。

どんなケジメなのか、大変興味があるが、ロクなもんじゃないだろう。


しかし、黙ってケジメられるのも癪だ。


ここは、一丁漢を見せるぜ。


「デメテル。増長しているのは其方(そなた)だ。私に何の瑕疵があろうか。人間を責める前に、其方(そなた)の傲慢を恥じよ!!」


もちろん、半分以上、いや、丸ごと全部、自棄(やけ)っぱちだ。


でもさ、人の話も聞かず、一方的に決めつけたり、人の命を奪ったり、エートスを奪ったり、傲慢に過ぎるんだよな。

多分俺、とってもひどい事されるんだろうけど、ここまで来てへーこらするのは、もうゴメンだぜ。

ヤケ糞だぜ!!


「私に構う暇があれば、旧教の暴走を止めたらどうだ? やらかすというのは、ああゆうことを言うのだ!」


最後っ屁っていうの?

言い出したからには、もう言いたいこというぜ。

あとは、野となれ山となれだぜ。



「・・・・・・・・・言いたことはそれで全部かえ?」



墨みたいな暗闇が少し薄まり、人型がうっすらと見えた。



!!


シルエットだけだが、少し見えるぞ・・・・ん? おやぁ・・・・ k、k、k、きょ、巨乳…だな?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ