表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

60/166

60話 エートス全振りとゲーノス

〜ヨシュア〜

ああ〜エウリ・デウス様。

あのモレ・ク以来ですね。


あの時もよくわからないけど、結局助けてくれましたね。


いや〜会えて嬉しい。お礼を言おう。


「エウリ・デウス様。先の、魔神モレ・クとの遭遇の際には大変助けていただきました。ありがとうございます。」


「・・・・う、うむ? おい、お主、左腕がないな?」


「はい。冥府の門番ペテロ様に言わせると、モレ・クに喰われたと・・・いや、しかし、命はこうして守れましたから。」


うん、文句を言ったらバチが当たる。モレ・クだけになw


「ほう、ペテロがな。 だが、蛇はどうした? そういえば、魔封じ(スキル)も消えているな?」



へ、蛇? スキル?


はぁ〜、エウリ・デウス様との会話はいつもこうだ。

基本はいい人で信頼もしている。しかし話が全くわからん。

会話が続かんよの?


蛇はどうした?って?

スキルって言われても、なんなのそれ? 使い方とかも何も知らないし、え?てか、消えたの?



「はは〜ん。ペテロか・・・」



・・・・まあ、多分そうですな、あのおっさんでしょうね。


「お主もなかなかだのぉ〜。蛇のみならず魔封じ(スキル)までも譲って、ここまでの運命を辿れるとはな・・・」


()()は俺が譲ったのか?

記憶が正しければ、刀で腕ごと(?)ぶった切られたような気がするが・・・


まあ、あげたことにしておこう。

どうやら褒められているみたいだしね。

俺は、プラス方面の勘違いについては寛容なのだ。


「私には過ぎた力のようでした・・・」


「ふっ。ふははは〜 面白いのお。お主。そこまで()()()()()()()ヤツは初めてよ。エウリ・デウスも面倒になってくるわ。あっははははー」


名詞がまずわからん上に、動詞が適切なのかよくわからんのよ。

「エートス」がまず?で、「振る」?って、どうゆうこと??

もう一個、エウリ・デウスも「面倒」??ってなに? それあなたでしょ?


言葉としては、その単語ひとつひとつの意味は分かるし、理解もできる。しかし、文意がわからん、さっぱりと。



ここはお愛想して、ヘラヘラしてるか。


「あは、あはは・・・・」


「おいこら。ヘラヘラしている場合か!」


ちょっと待ってくだせー

どうしろっての?


「しかし、そこまでのエートスとなると、間違いなくデメテルは何かしてくるだろうな」


ひっ。()()デメテル(クソババア)

お父さんの仇でもある。


ウラノス()への影響はもはや疑いのないところまできておるからな。神はともあれ、管理人のデメテルには看過できまいな〜 大丈夫か?」


もちろん大丈夫ではない!(キリッ)

やばいの?

なんかくれ。

身を守るスキルをくれぇぃ!!

そしてその使()()()()()もちゃんと教えてくれい!!


「エ、エウリ・デウス様ぁ。どうかお導きください。どうしたらよろしいでしょうか?」


「う〜〜む。蛇はペテロにやってしまったようだし、象はバ・アルが飲み込んだからのぉ。お主の地獄(ゲエンナ)はなんだろうなぁ〜」


ん?

地獄?

何この人、俺っちの死後の心配してくれてるの?

そうゆうお導きは、まだいらん!


俺は、生きたいのだ。

ろくにいいこともなかった。

自慢じゃないが、どこに出しても恥ずかしくない恥ずかしいまでのドーテーだ。

お金もない。

ホームレスだったし、今もだ。

世の中の仕組みとかもなーんも知らんまま、()()()()()()


「エウリ・デウス様。私には、(まだ)地獄(ゲエンナ)は必要ございません。もう少し、この世界の知識が欲しいです。」


ふー、言ったったぜ。

ちょっと厚かましいが、はっきり言った方がいいだろう。この手のタイプは。



「な、な、な、なんと!! げ、げ、ゲーノスに触れようというのか!!?」



リアクションが大きいな。

ともかくだ、ゲンナリとか、ゲーム脳とか、全くよくわからんが、俺は知識が欲しい。



「わからないままでは、運命も何もありません。そのゲーノスというものに触れれば、少しはこの世の理が理解できるのでしょうか?」



エウリ・デウスのおっさんは、もはやブツブツいうだけで使えない人(?)になってしまった。



結論から言おう。

今回の邂逅に、特に収穫はなかった。

でも、モレ・ク戦の時のお礼はできたからよしとしよう。



何度もいうが、俺は風邪をひいている。

寒気がして、疲れているのだ。

ちょっと暇だったから独り言ちたが、基本的には寝るのだ。


エウリ・デウス様。

おやすみなさい。


俺は、ブツブツとよくわからんことを呟くおっさんを横目に、しっかりと瞼を閉じた。

せめて夢くらい、いいのが見たいぜ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ