表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

53/166

53話 戦争2日目

〜正面城門守備隊、カイロン〜

まったく、本当に無口なヤツだぜ。



オイらが城門付近に布陣しようとする前に、ヤツらは既に待ち構えてやがった。


昨晩話をした使者アブラム・オルテガと、ありえねー威圧を放つ男、ロトだ。



援軍っていうから、どんなもんかと期待もしたが、たったの3人だ。

正直拍子抜けしたぜ。


しかしなぁ、クルファ軍の撤退工作は見事だったが、こいつらとは別口か?


わからねー、わからねーことばかりだぜ。


とにかく、布陣と守備戦に関する一通りの作戦を説明した。


普通なら、どんな感じで協力してくれるのかってゆー点を詰めるんだが、こいつらはたったの3人だ。


しかも親分のロトが、堅く口を閉ざしたまま、ただ聞いているだけで何も喋らない。


部下も部下で、()()アブラムも一切口をきかねー。


こいつらテレパシーでも使えるのかね?

てかそもそも、“使者”が戦に役立つのか?

ま、すげー役立つんだろうけど、気味わりぃぜ、まったく





〜裏手城門守備隊、ジャン〜

ザラムの()()が、カイロン殿の守備隊に付くそうだ。


正直羨ましい。


ザラムの軍事力、技術力の高さはジュナイブでも有名であった。


できることなら、その高い技術力を間近で学びたかった。



しかしながら、正面城門には、()()()()()が攻め入ることが予想されている。



残念だが、我々にはとても手に負えるものではない。

カイロン殿でさえも頭を抱えるほどだ。



ただ、あれをなんとかできる技術があれば、我々の価値観はさらに大きく変わるだろう。



筋力や狂気を持たぬ、一介の民草がそれらに対抗する力を持つことができるのだ。


これからの“新教”に必要なのは、そんな我々の信条を守る新しい力だ。



ヨシュア様の興された次なる奇跡、ヴァンピール・カルミラの再誕(リ・ボーン)

それこそが、そのことを意味されている。


神の敵対者たるヴァンピールであっても、我々は使()()()()()()()()

安穏と手を合わせ、祈りを唱えていれば叶うものではないと。



恐ろしい、恐ろしいが、初めて人間としての生を切り拓いている実感がある。


力が欲しい、文明であれ、敵対者であれ、それが“神”の基準から見れば狂った呪いであったとしても。





〜マステマ 〜

予想以上の戦士団が手に入ったわ。


鍛え上げられた肉体に宿っていた稀有なまでに純粋な精神が、蠱毒の秘儀に功を奏した。


抑え込まれていた肉体の潜在能力が、100%以上解放させることができるようになった。


ただし、少し刺激が強すぎたみたい。

どうやら()()()()()ことはなさそうね。


彼らをさらに()()()いくには、より濃い血が流れる必要がある。


まあ、いいわ。


ダヴィドと彼らで、さらなる強化につなげていきましょう。



さて、出陣ね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ