43話 遠足の前の日って眠れないのベリ・エルさん
〜ヨシュア〜
そわそわして眠れん。
いや、遠足とかさ、ちょっと早起きしようって決めると緊張して眠れないよね。
久しぶりのベットなのにな。
どうも、カイロンの見立てだと明日の午前中から正午にかけて、ダヴィドが攻めてくるらしい。
なんでそんなことわかんのかね?
まあ、異論も何もないし、そもそも俺、戦えないし、早めに休んでいるわけ。
戦争かぁ。
実感とかないよな〜
いやさ、前にあのクソ勇者軍が暴れた街とか見たし、ザラム教軍?とかとやり合っているのも見た。
でも、俺自身に全然当事者意識がないんだよなぁ。
俺っちの渾身のファイヤーも、今回は用無しだっていうしさぁ〜。
そういえば、物理ファイヤーの方は最近試してないなぁ〜。
あのシケたマッチ
この分だとメ・ラゾーマ級のがでんじゃね?
前髪がこげるじゃ、すまねぇなー
でも、さ、 けっきょくは、メ・ラミのが、つかいがって いいんだ よな・・・
はぁ~わ…
くだらねーことかんがえてたらねむ・・く・・・
「・・・・・・」
「ョ・・ュァ… ・・・・・ヨシュア様・・・ヨシュア様・・・ヨシュア様・・・ヨシュア様・・・」
・・・・ おれは おき ん ぞ ・・・
「・・・・・ベリ・エルでございます・・・・ベリ・エルでございます・・・・ベリ・エルでございます・・・・ベリ・エルでございます・・・・ベリ・エルでございます・・・・ベリ・エルでございます・・・・ベリ・エルでございます・・・・」
・・・・うるせー
分かったよ。分かったから。起きるよ。起きればいいんだろ。んだよ。目が覚めてる時に来いよぉ〜
「ヨシュア様、ベリ・エルでございます」
それは分かったって。
「よくぞお越しいただきました。 そして、間に合いました。」
まあ、よくわからんが、そうらしいな。
「ヨシュア様、旧教軍には手こずるでしょう」
そうなの?
じゃ、どうすんの?
「マステマ が厄介です。」
あ〜、そうだね。
あれ、厄介っぽいもんな〜エロいけど。いや、エロいから、かな?
「いざとなれば、このベリ・エルが対峙致しましょう。そのためには、ヨシュア様のご助力が必要なのです」
なるほどそうか、じゃあ却下だな。何やらされるか知らんが、やだ。
「あの受肉体に対峙するためには、わたくしも受肉する必要があるのです」
へーそうなの?
で、どうやんの?
「ヨシュア様。努努お忘れなく。このベリ・エル。受肉すれば、必ずやヨシュア様の盾となり、憎っくきマステマ の横行を阻止してみせます」
ぜひ、ジュニクして欲しいね。
そういや、その任務は、あほのメフォストがやるみたいだけど?
それはカウントされてるかな?
ま、俺なら、あんなのまずノーカンだがな、ふふ
ん? あれ?
なんか、暗〜い眼差しで、まだ俺を見つめてるぞ、ベリ・エルさん。どしたの?
寝ぼけてて、あんまよく見てなかったけど、お顔は整ってはいるね。
美人といってもいい。
でもさ、その表情は良くないぜ。
暗い。
その上目遣いも、雰囲気が暗いと怖い。可愛いつもりなら逆効果だな
それ、そのさ、いわゆるちっぱいというのですか?
それもエロスの妙ではなく、神経質な感じに走ってしまう
いや、俺っちはどちらかといえばビニュウ族ですよ、知的だから。
バカみたいな体育会系キョヌー星人ではない。
それでもだ。
その雰囲気はいただけない。
そもそも華奢すぎるし、髪の毛も真っ黒で、ドスンとストレートだしね・・・
ひとつひとつのパーツはいいのかもしれんが、全体的になんか・・・・勿体無いね。
ごめん。
勝手なこと思い過ぎた。もしかして、頭ん中読まれてたりしてる?それは反則だかんね?
そんなにジーっと見られてっと、居心地が悪いから。 居なくなって?
「・・・・・」
だから何?
なんか言えばいいのかな?
「べ、ベリ・エル。分かった。助力の申し出、感謝する」
やべ、ちょっと噛んだ。
ベリ・エルは、ニンマリと(不気味に)笑い。
夜の闇へと溶けていった。
ヒー。こわ
てか、憎っくきマステマ 、か。
じゃあ、ベリ・エルも悪魔だな、きっと。
あんなのにストーカーされたらたまらんね。
あ。俺、されてたのか…?
なんだか、やな予感しかしねー。
ついでも、悪寒も走った。
風邪ひいたか?
あ〜ヤダヤダ。ねよねよ




