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38話 戦闘能力0〔ゼロ〕と虫歯の格好

〜ヨシュア〜


俺はさ、気が付いてみればこうやって戦争に巻き込まれてんだよな。


思い起こせば、この世界に()()()()()()()時もそうだった。


こう言っちゃなんだが、死体に囲まれてのオープニングだ。


そのあと知らん間に野良奴隷兵になり、訳のわからんバカタレ(勇者)に連れ回され、魔神討伐の精鋭隊に吊るし上げられ・・・。


そして今回だ。


言っておくが、俺には左腕がない。


名誉の傷と言っておく。なにせ、()()魔神モレ・クとの激闘?の結果だ。


そして、そもそも戦闘能力(ゼロ)だったのが、もうマイナスよ。介護が必要だぜ。



なんで、こうなっちゃうの??



「なぁ。旦那ぁ、旦那ぁ。まだ、先は長いのかい?」




は〜〜。こいつは一体なんなんだ??



てゆうかさ、色々(カイロンが)忙しくてすっかり忘れていたが、こいつはツッコミどころがありすぎ。

その全てをある意味スルーしてきた。




まずは、そのルックスだよ。


お前さぁ、なんでいっつも虫歯の格好なんだよ。


それで、なんで周りは無反応なんだよ。


バカバカしくて無視されてんの?


確かに、こんなクソみたいなコスプレ野郎は、俺も無視する。関わりたくない。




「メフォストよ。お前のその格好なのだが・・・」


「あ? 俺っちの姿かい? ヨシュアにはどう見えてんの?」


は?


てか、「あ?」だと。本当ムカつくわ。


どう見えてる? そりゃバカに見えるわ。



「俺っちのことを視認できる人間はさ、この辺りじゃ、ヨシュアの旦那とカイロンの親父くらいだぜ」


シニン?


てか、カイロンって人間なの?



「まあさ、カイロンの親父は呪いの力で底上げされてっからわかるけどな〜。しかも、(パパ)だけではなく、セイの兄貴に、バ・アルの叔父貴、おまけにペテロもだもんな。呪いのカルテット(四重奏)だぜ、半端ねーからなぁ実際」



てゆうか、そんなガチガチに呪われている人間が、なんで自由に動き回ってんの?意味がわからん


「いや〜、そんなガッチガッチのカイロンの親父をさぁ〜、旦那が解放しちゃうんだもんな〜。これは睨まれるぜぇ〜 ひひひ」



は?解放?

睨まれる?誰に?



「ペテロもさ、解放したの旦那だろ? あっち(冥府)の方じゃ、新しい地獄が解放されたってゆう噂で持ちきりだもんな。やべぇやべぇ」



お前、いたろ?

見てたろ?

俺、なんかしたか?

してねーだろ



「へへへ、ともかくさ。旦那がガンガンエートスあげてくれっから、俺っちの霊位も爆上げよ。なにせ第一の従者だもんなぁ。てか、旦那はどうしてそんなにエートスが高いの?」



順番()()みれば、間違ってはいないだろう。


ただ、ちょっと調子乗りすぎのようだ。

しかも、なんでこいつが俺の知らんところで勝手にレベルアップしてんの?


まあ、つまらん自称だから真偽のほどは定かではないが、奴らは嘘をつけんという・・・

しかも、俺のエートスが高い?

だから、俺が聞きたいわ。



ま、ちょっと検証してみるか、俺様のエートスの力とやらをな



(よこしま)なるものよ、浄化せよ」



俺は、口に出してみた。



あたり一帯(見える範囲のすべて)が、蒼き焔で包まれた。


へ? べギラ・ゴン??




「ぎゃ!ぎゃーーーー〜〜!!」




あ、燃えた。

メフォストに引火した。



「だ、だ、だん、だん、だんn、あああああああ」



ちょっと可哀想かな


俺は息をついて、焔を消した。




カイロンが幌馬車に飛び込んできた



「兄さん! どうしたんですかい? 浄化の炎が上がりましたが。しかも、かなり強烈な・・・」



メフォストは、完全に意識を失っている。そして焼け焦げてプスプスしている。


どうしたも、こうしたもないんだが・・・説明が面倒くさいなぁ




「カイロン殿!! 亡者の群れが浄化されていきます!!」


外でジャンが騒いでいる。



「なるほど。そうか、このあたりは古戦場。亡者の群れが集まっておりましたか。いや、助かった」



完全な勘違いだが、そうゆうことにしておいてください。




「ん? メフォストが・・やれやれ」


カイロンがメフォストを手当てしてくれた。

この親父、なんでもできるな。




「兄さん。今回は助かりました。大軍勢を率いていたので、亡者までは気がつかなかった。放っておいたら、風邪をひくじゃすまないからなぁ。ま、ただ、メフォスト(こいつ)は人間と違って、浄化の炎にはやられちまう。火を放つ前に避難させてやってくだせぇ」



そういって、何やら治療が完了したようだ。凄いね。



「・・・・ん、っひ!! か、か、勘弁してくだせぇ〜 ひーーん」



(バカが)泣いてる。


泣かれるとなんかなぁ。俺が悪いみたいじゃん



「メフォストよ。悪かった。亡者に取り囲まれていたのだ。被害を抑えるために、致し方なかった」



「も、亡者? そ、そうか。ここらは古戦場だもんな。・・・確かにアンデッドなんてなったらやべーからなぁ」



「で、でもさ、旦那。次から火を出すときは、そう言ってくれよ。俺っち、とっとと逃げっから。あんなにいきなり出さなくてもいいだろ? 俺っち、かなり霊位が上がったと思ったんだけどなぁ。 全然ダメだわ、あと少しで塵になってたぜ」



「そうか。分かった。 良くなったのなら、カイロン殿に礼をいいなさい。治療をしてくれたのだ」


「え? カイロンの親父が? すまねぇです。不甲斐ねぇ、このザマでした」


「馬鹿野郎。これはしかたあるめぇ。()()()だ。オイラの大将は、とんでもねーぞ」




・・・・・・やべー。

加減がわかんねーぞ。


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