25話 ペテロとメフォスト
〜メフォスト〜
「ペテロ様ぁ」
ペテロのガンコじじぃには注意が必要だぜ。
眉唾の噂だが、最古の亡者なんていうヤツもいる。俺っちは信じねーがね。
でもだ。ペテロのヤツに睨まれたら最後、悪魔界に帰れねーことになる。
ここは慎重に対応しなきゃならないわけだぜ。
お、どうやら姿を現したな。
「ペテロ様。お久しぶりでございます。メフォストでございます。どうか開門を。。。」
「下か・・・上か・・・」
「へ、へぇ。下でございます。」
「であるか。。。ならん!」
「へ?」
「今は、いかなるものも前域から出すわけにはいかん。特に下であればなおさらな。」
「そそそ、それは一体どういったわけで?」
「エートスがこれまでになく集まっている。いささか乱暴なやり方ではあるが、魔獣ビヒーモスが誕生するかもしれんのだ」
「ビ、ビ...bh?mth! え? いや、あっしも見ましたが、あれはアンデッドですぜ。」
「そうだ。」
「え、じゃあ、あの。なんだってそんな魔獣だなんて恐ろしい名を出したんで?」
「お前は知らんのか。エートスの究極の混沌こそが魔獣ビヒーモスなのだ。これが誕生したら、新しい地獄が始まる。今までとは異なる道がウラノスに書き加えられるのだ。人間らも悪魔らただではすまんぞ。」
「ちょ、っちょっとまってくだせぇ。セイの兄貴はこのことはご存知で?あっしは、これを知らせねぇと」
「セイ・ゼブルか。確かにな。そうなれば、奴も流石に動くかもしれんな。しかし、そこが問題なのだ。今は、終末の日にはまだ早い。」
「ひぇっ! え、あ、 神が噛んでるんで?」
「そうだったな。お前は、使徒だったな。精々バ・アルに見つからんようにするんだな。 では、ここを去れ。」
「ちょ、ペテロ様!ペテロ様!!」
消えちまいやがった。
bh?mthだって?そんなのは、寓話に過ぎねーと思ってたぜ。
マジなのか?
でもなー、ペテロのじじぃは人間だからなー。奴らのいうことを軽々に信じるわけにもいかねー。
いやどっちにしろ、アンデッドは育ちつつある、これは間違いねーからな。俺っち、この目で見たし。
んで、前域もやべーことになってきている。
bh?mthみてーなおっそろしいもんは置いておいたとしても、とにかくセイの兄貴にこのことを伝えねーとな。
こうなったらルシ・ファルの兄さんにお願いするしかねーかな?
そうなると俺っちも、エクス・マキナモードに入るしかねーか。でもなー、ペテロの言うことが仮に本当だったら俺っち神に何されるかわかんねーぞ。デメテルにもバレかねん。
しかも、エクス・マキナでこんなところウロウロしてたら、それこそバ・アルの叔父貴にぶっ殺されらー。
いや、まじ困ったぜ。
そういや、ヨシュアの旦那はどうしてんのかな?
マステマがあすこにいるっつーことは、旦那はもうひとり旅を再開したのかな?
俺っちの任務は旦那の堕落だが、そんなのは放り出して、相談したい気分だぜ。
いや〜困った。
〜ヨシュア〜
俺は、彷徨いに彷徨った。
地下水が所々に流れているから、注意をすれば水は手に入る。
携行食もある程度、勇者軍のをくすねているから、ある程度は持つだろう。
だからまあ、しばらくのたれ死ぬことはない、多分。
でもだ。俺は一体どこに行くの?
仕方がないので、亡者たちが向かっていた方へ歩を進めることにしてみた。
歩いたよ。歩きに歩いた。
そこで、懐かしい顔にあった。あんな顔でも懐かしいし、まあちょっと嬉しいのが癪だがな。




