22話 光とバ・アル王国
ててってってってって〜
ヨシュアはレベルが1あがった。ちからが1あがった。かしこさが1あがった。
などと、俺は亡者と魔物のむれに対峙しまくっている。。。
もちろんレベルも何にもあがっていない。
基本情報として、亡者はとにかく冷える。近づくと気温がぐっと下がる。
あんなもんに取り憑かれたら、一瞬で風邪引くね。
いや、死んでまうわw!。
しかーし、みなさんご存知の通り、俺は、亡者に対してかなり強力な力を持っている。
こう優しく慰める感じで「焔」を出せば、どこにかは知らんが召されていく。
こっちも寒いので、暖まっていい感じだ。
問題は、魔物だね。
こいつらに「焔」は効かない。
亡者が、生者の温もりを求めてわらわらと寄ってくるとすれば、魔物は肉を喰らおうってな勢いで襲ってくる。
動きや技能は、生きている人間そのものだ。
ただ、話は全く通じない。近くの動くモノに掛かっていくだけだ。
魔物はいっぱい集まれば、共食いを始める、バカみたいに。
だから完全に囲まれるということはない。
ないが、亡者用に「焔」を出すと、何故か魔物が俺をロックオンする。
つまり、亡者に囲まれる。「焔」出す。魔物に狙われる。と。
ふふふ。以前の俺ならば、問答無用で死亡だ。
だが今の俺は違うんだな。
俺には、新スキルがあるわけよ。
死を覚悟?して、ヒェーってな感じで、槍を振り回したら、槍を通じて「光」が出たわけ。
槍が、左手から発せられる金色の光を蓄光して、振り回した方向にピカーと放光したのだ。
まあ、結構強めの懐中電灯ともいえるし、控えめのビームともいえる。
よくわからんが、あの痣が仕事してくれたわけだ。
いや、正しい使い方はまだわからんが。
ともかく、左手の痣から放たれた光が魔物を怯ませるわけ。
これが、魔物に効くのよ。
「光」に照らされた魔物は凶暴性を失い、ぼんやりと立ちすくむ。それを見た他の魔物が、そいつを襲うわけ。
照らす、襲う、逃げる。
てな感じで、うまいこと照らしていけば、俺は襲われずに済むという戦法だ。
そして、亡者が集まったら「焔」を出して、暖をとると。
すなわち、俺は魔物に関しては、一体も倒していない。
そもそも俺の槍さばきで、魔物なぞ倒せるはずもない。
最初は走り回ったり、転げたりして、大変だったけど、もう慣れた。
いや、余裕といわせてもらおう。
どらクエ的な感じなら、MP的な消費とかもあるのかもしれんが、どうやらそれは問題ないらしい。疲れもなければ、威力の低下などもみられない。
だが、俺はどこへ向かえば良いのだ?
それが問題なのだ。
(登りはきついので)下ろう。
俺はそこで懐かしい亡者にあった。
〜メフォスト〜
俺っち、驚いたぜ。
前域が大荒れだ。
バ・アルの叔父貴率いる悪魔軍と、あの女悪魔率いる魔物軍ががっぷり四つだぜ。
悪魔と魔物の相性ってのはいいのやら悪いのやらだぜ。
お互いにお互いを喰い荒らしてさ。
いや〜、みてて気持ちのいいもんじゃねーな。
悪魔は亡者を餌にできる分、個体としては多少有利だが、数では魔物だ。
しかもあの魔物軍。半端じゃねー。
よっぽどの猛者が魔物に堕とされたな。動きが洗練されてるぜ。魔物の弱点がない。
まー、数にして500ってとこか。こりゃ強敵だぜ。
それに対する悪魔軍は、バ・アルの叔父貴、サマ・エル、アス・デウス、アバ・トンの4体だ。
バ・アルの叔父貴は、言わずと知れた前域の王だ。王国バ・アルの絶対者だね。俺っちの憧れだね。
んで、その参謀がサマ・エルだ。簡単にいえば、陰険で頭超いい、油断ならん女悪魔だぜ。俺っちは嫌いだね。
んで、ヤベーのがアバ・トン。トリガーハッピーっていうのかね?とにかく殺しまくる巨乳悪魔だ。俺っちは嫌いじゃねー。
んで、最後のがアス・デウス。超絶美女だが、メンヘラだ。俺っちはまあ好きな方といっておくぜ。




