表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

20/166

20話 見つからないドロップ

〜マステマ視点〜


予想外だった。


L-vthnは強すぎた。勇者(ダヴィド)にどうこうできるものではなかった。



そして、魔神だ。



強さの範疇を超えている。


私のような中位悪魔でどうこうできる存在ではない。


私は、これでも神の恩恵を受けている。その底上げもあって、一時的にであれば第九圏(コキュートス)でさえ発動できる。


しかし、そのようなレベルではない。あれ(モレ・ク)は。



L-vthnも強かったが、それでも所詮第九圏(コキュートス)の魔物である。


地獄界では、最深部の住民だが、神のレベルから見れば、ただの(エサ)に過ぎない。


ちょっとした高級食材という位置付けだろう。そのことをまざまざと実感させられた。




あれ(モレ・ク)には敵わない。


辺境の町で拾った聖職者を(囮り)として差し出し、隙をつくつもりだったが、全くそのレベルではなかった。


一瞬、(囮り)に興味を持ってくれたので、勇者(ダヴィド)を抱えて逃げることができたが。



今回の任務では、神軍の精鋭を失い、L-vthn捕獲(勇者の強化)も失敗。魔神についての若干の情報を手に入れただけだった。


もちろんこのままでは帰れない。



私たちは、前域の王国バ・アルに向かうことにした。


少しでも勇者を強化しなくてはならない。そのためには、亡者の力(bh?mth)が必要だ。





〜ヨシュア視点〜


俺は生きのびた。生きのびたが、問題が山積だ。



まずひとつめは、俺はこの迷宮から()()()()()()()()()()()()()()


なぜなら、魔物どもが跋扈しているからだ。


この辺り(祭壇)は、神軍エリートがあらかた討伐したことと、何よりモレ・クの影響が大きい。何もいない。


しかし恐らく時間の問題で、奴らも集まって来るだろう。



ふたつめは、坂道である。


これは地味につらい。登りだし、装備とかもないし。



最後に、宝物である。


バカ(勇者ダヴィド)が集めたのは、まあいいとしても、こーゆーボス戦の後には必ずあるはずなのだ。


俺は、急いで祭壇の辺りを探った。


だいたいこうゆう場合、ボス(モレ・ク)が消えたところにいいもの(ドロップ)があるはずだ。


しかも、落とし主はあのモレ・ク(魔神)だ。


凄いものがなければ、おかしい。




・・・ない。



何も見当たらない。



・・・時間もない。




俺は、祭壇にもたれかかった。もはやこれまで、かと。


カチッと、なんかを押してしまった。




ゴ、ゴゴゴゴー っと、仕掛けが動く音がする。


祭壇の周りから砂が大量に流れ込み、俺の座り込んだ辺りが排砂穴に変化した。


お、足掻いても足掻いても、すり鉢状の流砂から逃げれんぞ。


アリジゴクの現場体験ですな。


ふむ。無理だわ。


俺は、砂塵とともに地下深くへと飲み込まれていった。砂が入るとやだから、目とお口をしっかり閉じて、流れに任せた。



ま、魔物だらけの迷宮を抜けなくても良くなったが、どうせろくなことにはならんだろうね。


しかも地下は、モレ・クの消えた方向だ。やだなー

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ