表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

18/166

18話 モレ・クとそのペット

ドドドドドっと、ものすごい衝撃音が鳴り響いた。



俺は呑気にもウトウトしていた。


まあ、諦めの境地とも言えるし、機動力の高いゾンビから逃げ回るのに疲れたともいえる。



漆黒の炎が上がり、その中心に強い光を放ち、金色に輝く蛇?竜?が現れた。



これはやばいヤツである。


まず何よりあの()()()がやばい。



あれ(パパの光)に似ている。


身も心も全てを塗り潰さんとする、絶対的な存在感を持った強力な光である。


この蛇が纏う炎も同じように、重みすら感じる圧倒的な熱量だった。



脳筋(ダヴィド)のやつ、こんなの手懐けられんの?



俺は、とにかく蛇の死角に逃げた。蛇は俺の担当じゃないし。



蛇は、空中を悶えるように飛び回っている。


高く舞い上がったり、急降下したり、とても危なっかしい。



しかし、さすがはエリート部隊である。


うまく距離を取りつつ、陣形を組み、様子を伺っている。



そろそろ出るかな? 

あの蛇を手懐ける呪文?的なやつ。



「リヴァイア=サンよ。我が僕となれ!」



お。出た。

効くのか?



「ギャヴーン!!」



耳をつんざくカナギリ音が鳴り響く。



ムッチャ怒っているみたいだが?蛇の輝きが一層強まった。



あれ?黒い炎が、弱まった?


蛇はその輝きをさらに増し、一直線に脳筋(ダヴィド)に向かった。


効いたのかな? ポケモンゲットだぜ! かな?



蛇は、鋭い牙で脳筋(ダヴィド)の顔面に大きな傷を付けた。


「ぐあー!」


脳筋(ダヴィド)は血飛沫を上げ、転がり回った。



ふむ、いきなり飼い()に咬まれたのね。


毒とか大丈夫かな?蛇だし。



俺が冷静に戦況を分析していると、取り巻きどもが蛇に向かった。


ん?倒すの? 捕獲(保護)じゃないのw?



剣先を向けられた蛇は、その照度が強過ぎて、もはや形を認識できないまでに興奮しているようだ。



マステマも何か指示しているみたいだが、動揺が見て取れる。


俺はといえば、正直ホッとしている。


こんな感じなら、どさくさに紛れて、生き延びれる(逃げ出せる)かもしれないからね!




蛇の先っぽ(眩しすぎて、頭か尻尾か分からん)が取り巻きどもをなぎ払った。




ヤバイなんてもんじゃない。




あんなに強かった神軍の選りすぐりが全滅だ。


「体を強く打って」いる。一溜まりもないない。


無残な姿である。





俺は全力逃走を決意した。








「ひどい荒れ方だが、何があったのだ?」



地面からそびえ立つ漆黒の炎が、全てを凍り付かせた。


あの蛇ですら、縮こまっている。


あの黒い炎は、蛇のもんじゃない。


このお方(モレ・ク)のものだ。


モレ・クにしてみれば、この蛇はマジでペット感覚なのだろう。



「ほう。変わった人間がいるようだな」


黒い炎は、牛と人間の合いの子みたいな形を作り、金色に輝く双眸が俺を見た。



俺は明確に死を意識した。



マステマが、一瞬の隙をつき、ダヴィドを抱えて()()()


コウモリのような黒い翼がはためき、こちらには目もくれず、真っ直ぐに退場していった。



モレ・クは、ちらりとそちらを見遣った。



俺の硬直が、少しだけやわらいだ。



助けて!!(リトリート)


俺は、無我夢中で、あらん限りに何かを叫んだ。自分でも何を叫んだのかよく分からん。








光の奔流が俺を包んだ。




「お主か、頑張っているようだな」


へ?



「む。呼んだのではなかったか?」



は! このお声は。



懐かしや、エウリ・デウス様!


結構、会いたい人(役に立った人)ナンバー1ですぅ。





「なんじゃ、取り込み中か。では、さらばだ」

「いやいやいやいやいやいや、お待ちを!」




「どうした?何かあるのか?」


あるよ、大アリだよ!



一生一代の大博打(取引)を打つぜ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ