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14話 東の国

異教徒の国(東の国)



人々の肌はやや褐色で、活気に溢れ、西の国から見れば珍しい道具や機械、レベルの高い馬車や船がある。


そこに人間の欲望を喰い、無限に成長する魔獣L-vthnが封印されている。


その魔獣の名を口にすることすら禁忌とされ、賢王ティムルの管理の下、迷宮に封印されている。



その迷宮こそ、世界最古にして最大のフェス=エル=バリ迷宮である。


迷宮の守護神はモレ・ク。


人間に関わる全てを贄として好む古代神の一柱であり、時に人は魔王とも呼ぶ。


しかし賢王ティムルは、このモレ・クを厚く信仰し、魔獣L-vthnの管理を任せているのだ。



魔獣L-vthnには、人の欲望が必要である。


賢王ティムルは、迷宮に多くの宝物を保管し、また罠などの仕掛けを「適度」に設置することで、盗賊や冒険者などを呼び寄せている。


そのようにして集まってくる欲望に満ちた人間を、魔獣L-vthnは様々な形で捕食し、時には魔物(固きエートスの殻)として子飼いにすることで迷宮をより深いものとしている。


そしてモレ・クは、魔獣L-vthnから定期的にエートスを吸い上げ、自らの永遠の生命と無限の知性を保っているといわれている。



西の国の教会は、この迷宮こそが悪魔のシステムであると考え、その原動力たる魔獣(聖獣?)L-vthnを奪還し、魔王モレ・ク討伐を悲願としている。



なによりも西の国にとって、魔王モレ・クは東の国に文明と繁栄を一方的にもたらす邪魔ものであり、迷宮攻略は東の国を征服する上での最重要課題である。



現状において、西の国が東の国に秀でている点はひとつ、「神」のご加護があるか否か。


農業、工業、文明、武力、治安の全てにおいて、東の国は西の国を凌駕しているが、東の国には「神」がおらず、魔王が支配しているのである。


人びとは、邪悪なものを讃え、聖なるものを封印し、間違った繁栄を謳歌している。これを正すのが、教会の任務なのである。


そしてのその先鋒たる勇者は、力を蓄え、迷宮に挑むこととなった。




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