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106話 分解者〜リサイクル業務〜

アバ・トン。

その名は、悪魔の象徴ともされ、強力な存在である。

その本質は、「分解」である。そして、彼女の引き起こす「蝗害」はその最たる特徴である。

全てを喰い尽くし、喰いつくす過程でさらに増殖し続け、最終的には自らも含め塵となる。

つまり、アバ・トンの構成要素は【破壊】だが、突き詰めれば分解であり、それは再生の始まりとも言える。


【破壊】が、エートスという集合的真理にまで至った理由が、この再生にある。


アバ・トンは壊すことで新しい命を吹き込むことができ、その繰り返しの過程でエートスは極限まで先鋭化した。

つまり、アバ・トンという悪魔には、破壊に対する躊躇は一切ないのだ。


そんなアバ・トンである(あった)が、ヨシュアによる聖別で、根底から「破壊」されてしまったのだ。



〜アバ・トン〜

どう見ても凡庸な人間にしかみえねー

バ・アル軍団の(元)幹部ともあろう このオレ(大悪魔)が怯んでたんじゃ、いっそ消滅した方がましだぜ。


ふー。


「なあ、おい! 兄ちゃんよ!!」


「・・・・・・・・・・・・・」



!! な!

全くの無視だと?


【破壊】を舐めてっと、マジで怪我じゃ済まさねーぞ?


オレは、エートスを集め、そして濃く集中させた。

アバ・トンの必勝・戦闘スタイルだ。


霊体だろうが、肉体だろうがカンケーねー。

全てを完全なる塵にしてやんぜ?


グワシ。


!!?

な!!?

がっ!!!?


や、やべえ

エートスのコアを掴まれた。


・・・し、しかも、きょ、強烈な上書き


一瞬でも気を抜いたら消されちまう。

けっ、・・・・・・だ、だが、・・・こ、これほどの出力が、い、いつまでも・・つ、続くわけねー。

う、上書きが緩んだ、・・瞬間が・・・・テメーの最後、、、だ・・・


グワシグワシ・・・


あがががが!!!!

ひぐっ、ぬぐあぁあぁぁ

も、ぅ、うぐあ!! が、・・や、め・・・


こ、これは、ま、まずい

ま、待つなんて言ってらんねー

さ、最大出力・・・・ださ、な・・・・


グワシグワシグワシ・・・


の、のわわーーーぁぁ〜!!!

ぐぐぐ、ぐひいいいいいいいいい

やめて〜〜〜!!!!


だ、だめ。。。。。もう。。。。。


ガッキーン!!


・・・・・・お、折れた。

オ、・・・・オレの中の、・・・何かが折れちまった?



じ、自分が保てねー。。。。。


ま、マジか。


アバ・トンのオレが、こ、こんな人間にあっさりと、片手で消されんか?



グワシグワシグワシ・・・



も、・・もう、・・・・やめて、、、くだ、、、、さい、、、、


アス。

すまねー、後は頼む。


どうやら、この人は逆らっちゃいけねー人みてーだった・・・・



もう精も棍も尽き果てたオレは、アスとカルミラを見た。


え?


アスは完全に呆けてやがるし、カルミラは号泣だ。


なんだよ、奴らはもう()()()()()後だったのか?

オレは完全な道化だったってわけか。

余計な真似して消滅したってんじゃ、世話ねーな。



オレをオレたらしめていた【破壊】のエートスはほぼ崩壊し、それを飲み込むような圧倒的な(それは人肌ほどに温く、質感を持ったねっとりとした液体のような)エートスがオレを満たした。



・・・・ふん。

これが消滅ってんなら、それほど悪くもねー


オレは覚悟を決めた。



ぱっ


突然、男からの上書きが止んだ。



え?

オレはそいつの顔を見た。


そいつは、辺りを見回した後、オレをみた。

その瞳は、明らかにオレに対する興味を失っている。


ん?

え?

はっ!!


【破壊】が消え、それでもオレは(まだ)居る。


・・・・どうゆう事だ。


【破壊】が消えたのにアバ・トンは消えていない?


こ、これは、、、、、、、解呪? ・・・なのか?


ま、まさか・・・こ、こいつ、いや、このお方はオレの()()()()()()()()ちまった?


あ、あり得ねー。。。


数千年に亘って蓄積され続けた【破壊】の呪いを?

なんのために?


はっ!?

ま、まさか?

ア、アリエルか?


。。。。。オレとアリエルとの再統合。。。。。。そして、受肉、ってか。


他に理由がみえねーが、ジューダスに弓引こうってんなら合点がいくが。。。。


オレは呆然と、この恐ろしい力を持った存在を前に立ち尽くした。



「す、すまん。アバ・トン・・だったか? どうかしたか?」



オレは、この方の前じゃ、端っから芥子粒だった。

テメーがマジで情けねーし、恥ずかしい。


オレはただ俯く事しか出来なかった。




長いお休みを頂いてしまいました。

時間を見つけて、これからも続けていきます。


応援、どうぞよろしくお願い致します。

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― 新着の感想 ―
[一言] わりと楽しみにしてたので更新再開嬉しいです
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