再出発(はじまり)の詩(うた)
すべてに光あれと願い
すべてに幸せあれと願わくば
すべては遠く長く、叶わないと思う
最初は一歩、マッチの光
二歩目はロウソク、どちらも消えた
三歩、四歩......何歩目か数えるのすら辞めた
空からは光が消えていた
地上は光で満ちていた
すべては光で満ちないのだ
すべては幸せではないのか?
すべてに遠く長く、叶わない悲しみをうたう
あるひとが言った。
「いまがいちばん、つらい」
あるひとが言った。
「いまがいちばん、しあわせ」
まだ、続けていい?
これは、再出発の詩
すべての、おわりのはじまり。