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1章

作者:Shin-ichi
 都市の真ん中にいた。
 変わらない景色の中を歩いていた。
 俺は一人で歩いていた。
 ずっと周りの人間と同じように生きてきた。
 どこにでもいるようなサラリーマンだった。


 少女も一人で歩いていた。
 変わらない景色の中を歩いていて、
 どこにでもいるような子どもだった。
 だからもしかすれば、気にも|留《と》まらない存在だったに違いない。
 あの時、あの場所で、あの瞬間だけが、変らない景色の中で、俺を引きとめた。


 だから、
 俺たちはこの世界ですれ違っただけの、本当はまったくの他人同士なのだった。



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2019.05.05 COMITIA128 出版物の内容に合わせて修正・再編集しました
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