宵っ張りレシート
悲観する麻薬を
打ち込んで
血液の流れを感じる
電球の破片に
プラスティックの定規
片手で鷲掴みした砂鉄
ひけらかした水分
ティッシュの箱が吸って
ふやけている
純白のタオルは
いつか必ず
何かで汚れる
対象は誰か
結局は自分か
相手が居る事で
それは
気にしなくなる
いつまでも使える
タオルになる
馬鹿みたいな話だが
意外と正しい
空白と余白
意味の違いを見ながら
現象を見ている
何方も何も無いのだが
片方だけ
何か有りそうに感じるのは
何故だろう
そして
置換えて仕舞えば
誰にも分からない
片手に持った
あの思い出は
連れ立って歩いてこそ
意味があるのだ
勝たなくて良い
負けてはいけない
僕等は引き分けで
生きていく
だから
何方も必要なのだ
そうやって
明暗持って歩くから
人間を読む事が
出来るんだ
布団の中で動かない
忘れて欲しい存在
作らなくても
大抵の人は覚えていない
記憶に残る人は
自らに
どれだけ近くに感じたか
ただそれだけで決まるんだ
Tシャツの襟元
伸び切った
パジャマ用に分けて
配置した
会社のそれと
何が違うのか
能力で見るなら
それで妥当だ
着心地だけでは働けぬ
必要になる為の手間は
常日頃
巣立ちいく事は
初まりで
一番最初の壁を
丁寧に超えていけ
絶対に逃げては
いけない事だ
一番最初のそれが
人生の癖となるから
両手に持った
この時間は
一瞬にして片手になる
相対的に増減し
全て無かった事になる
歴史に名を残す人は
少ないのだから
不必要な躊躇は
面白さを削る
だから
何方も必要なのだ
そうやって
明暗持って歩くのだ
失敗も絶望も
面白さだから