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年忘れ! うきうき超絶おもしろエッセイ

作者: oimori
掲載日:2016/12/31

 クズはクズでももう少し尖ったクズになると自分には期待していたのですけれど、ここまで無気力系のクズになるとは思っても見ませんでした。


 近所の小学生が元気よく「3,2,1,ゴーシュート!」と叫んでるのを聞いて、なんだか2003年頃の輝かしかったあの日々にタイムスリップしてしまったかのように感じてしまい、胸の中のセンチメンタリズムを持て余してしまいます。


 12月31日の大晦日と言えども、テレビも付けず部屋で既に傾いた太陽の日差しを浴びていると単なる冬の一日と変わらないようで、それはなんら特別ではない人生を歩んでいる自分と重なるようです。

 

 1年間浪人をした僕の就職活動は来年から始まる訳ですが、その分長かったはずのモラトリアムにおいて、ついぞ僕はこれという目標意識を形成することが出来ませんでした。こうしてわざわざ書き出すくらいですから、心の何処かではとても焦っているのでしょう。しかし何故か身体が動きません。脳が働きません。冬にも関わらずいつもと変わらぬ温もりをくれる太陽が、「これからもありふれた、何も変わらない日々が巡ってくるだけなんだよ」と優しく語りかけてくれるようで、それに甘えてしまっているのかもしれません。


 最近、小説家になろうというサイトに投稿した適当な文章でエッセイランキングの一位を獲得しました。それ自体は嬉しかったのですが、他方力を入れて毎日熱心に更新している小説の方はてんで評価されません。贅沢な話なのでしょうが、なんともやるせない気持ちになってしまいました。しかしそれぞれ、エッセイへの評価は嬉しく、そして小説への情熱も薄らいではいません。面倒くさい男です。


 最近、体重が増えてきました。運動不足のせいなのでしょうね。菓子やジュースを控えようと努力しているのですが、習慣化してしまった食生活を矯正するのはとても難しいです。しかしこれくらいを治せなくて、怠惰が習慣化してしまった僕の人生を矯正することができるでしょうか。


 先述のエッセイにおいて、僕は人間を鉄に例えました。「人間は火薬ではなく鉄である。火薬は一度燃えればそれまでだが、鉄は熱が冷めても再び暖めれば、熱を取り戻すことが出来る」。これは、今まさに小説を書くのを辞めようとしていた人に対して送った言葉でした。僕はこれを、小説を書くことにはまだ情熱を持っている側の人間として吐いた訳ですが、しかし今の僕は人生に関してかなり熱を失っているように感じています。どの口が、という自己反省もありますが、それよりも本当に自分が鉄なのか、ということにぼんやりと不安を感じてしまいました。もし火薬だったならば、もう光を放つことが出来ないのでしょうか。鉄でも火薬でもない、核融合反応で輝く太陽は温もりを与えてくれるだけで、答えを教えてません。それとも、その姿を以ってして答えを教えてくれているのでしょうか。


 忘年会などという行事にも恵まれず、年末の一週間ほどをひたすらに家の中で過ごしてきた僕にとっては、こんなことをこんな場所で吐き出して年を忘れることと代えるほかなかったのです。どうかご無礼をお赦しください。

 

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