表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

5/213

第5話 初戦闘と出会い

「どいてくれ!」

逃げる人でごった返す中を掻き分け、悲鳴の爆心地に向かっていく。


ようやくたどり着き、現状を知る。

魔物の群れに対応出来ずに門の兵士は負傷、暴れる魔物に誰も手を出せず魔物は門を壊している。

魔物は棍棒や木の盾、槍、剣で武装したゴブリンだ、さっきスマホで見た。


ホルスターからP226を抜き、狙いを定める。勿論頭にだ。


パァン!


引き金を絞り発砲、弾丸は狙った所へ狙い通りに命中した。


パァン!


もう1頭のゴブリンの頭にも9mm弾を叩き込む。


盾ゴブリンは盾を持つ仲間を呼び隊列を組むが、頭が隠れている所にダブルタップをお見舞いする。


パパァン!パパァン!パパァン!


所詮は木の盾だ、拳銃弾の敵では無い。

3頭の盾ゴブリンを始末し残り10頭、こちらに向かってくるのが10頭、逃げるのが4頭。


向かってくるゴブリンにヘッドショットを加え始末し、盾ゴブリンにもダブルタップを叩き込む。

走ってきたゴブリンは勢いを殺せずに地面に転がる。


スライドがホールドオープン、弾切れだ。

しかしゴブリンの5頭が突撃してくる。

最悪のタイミングで弾切れしたものだ。


と、そこへ

ザシュッ!

突進してくるゴブリンに矢が刺さる。

クロスボウの矢だ。

頭を一撃で射抜かれたゴブリンはそのまま地面に倒れる。


「てぃやぁぁぁ!」

ズパァン!

もう1頭はサーベルに首を切り裂かれていた。


はっと我に帰り、リロードを思い出す。

マガジンキャッチを押してマガジンを抜き、ポーチから新たなマガジンをグリップ下から挿入、スライドストップを押して初弾装填。

更に1頭の胴体に3発叩き込む。


残りの2頭は騎士が叩きのめした。


俺は逃げるゴブリンに狙いをつけるが、3頭に逃げられてしまった。

拳銃の射程外……50m以上距離を離されては意味が無い。


初戦闘は呆気なく終了した。

戦闘に駆け付けて魔物を退治した騎士は、綺麗な金髪の女騎士だった。


===========================


金髪の女騎士は被害状況の確認を行っていた。


「あの〜……」

「あぁ、すまない。君が私達が来るまでゴブリンの相手をしてくれていたのか」

「ええ、12頭を射殺、3頭が逃げました」

一応戦果報告、ここの治安担当者っぽいしな。


「そうか、ありがとう。しかし凄い武器を使うんだな、君の名は何という?」

「あ、自分は高岡ヒロトです。姓は高岡、名はヒロト。ヒロトで良いです」

「ヒロトか、よろしく。私はエリス、エリス・クロイス。この街で騎士団の団長をしている」

エリス・クロイスと名乗った女性は、腕の鎧をとって手を差し出す。

俺はエリスと名乗った騎士と握手、この世界でも握手はスタンダードな挨拶の様だ。


「クロイスさん、よろしく」

「エリスで良いよ、堅苦しいのは苦手だ。ところで見たところ若いが……」

「17です」

「ほう、私と同い年か。なら、敬語も要らないよ」


何か押し切られてしまった感が……


「早速で悪いが、私はもう行かなくては」

「え?なんで?」

敬語抜きで、と言われたのでフラットに問う。

「魔物がまた来るんだ、逃げた魔物は仲間を呼ぶ」

「そうか……」

なら、俺も準備しなきゃな。

「え?」

エリスの不思議そうな声が聞こえる。

やばっ、声に出てたか……

「い、いや。魔物が出るなら俺も(戦う)準備しないと……」

「そう……だな。早く(逃げる)準備しないと危ないからな」

ここの治安担当者だが、何となくこのまま離れるのは嫌だった。

多分彼女は次の戦闘にも参加する。魔物と戦っていれば会えるかもしれない。


「じゃ、またいつか」

エリスが切り出す。

「あぁ、()()()

ヒロトはそう返し、路地へ入る。

ここなら誰にも見つかるまい。

スマホを起動し、"召喚"を選択。

銃のジャンルから分隊(S)支援(A)火器(W)を選択する。

選んだのはM249MINIMI MkⅡ

それから弾薬から5.56×45mmNATO弾(ベルトリンク)を出す。

ベルトリンクは2本、合計で400発。

1本をMINIMIにセットする。

コッキングレバーを1度引き、フィード・カバーを開ける。レシーバーにベルトリンクをセットして蓋を閉めれば完了だ。

一応もう1本のベルトリンクは身体に巻いておく。

これで魔物が押し寄せて来ても大丈夫……だよな?


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
近接用にカーボン素材とグラスファイバー素材の複合の盾とグルカナイフ買ったほうがいいよ革鎧とかは現地に溶け込むために現地で
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ