表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

15/215

第15話 離脱

「ぃよっしゃぁ!」

「やったぞ!」

「ケインの野郎、ざまぁ見やがれ!」

後ろの車両から歓声が聞こえる。

エリスはウエディングドレス姿で助手席に座っている。

その目からは涙が落ちていた。

「どうしたんだ?」

俺は少し慌てて質問する。

やっぱり無理矢理攫ってきたからか?


「いや……やっと自由になれて……嬉しくて……」

なるほど、そう言う事が。

助手席が少し遠いから頭を撫でてやれないのが辛い。


「俺はこれから旅に出る、エリスはどうしたい?着いてくるか、この先の街で別れるか」

「行く」

即答だった。

「お前に付いて行きたい、良いか?」

「ああ、喜んで。歓迎するよ」


街に向かう道から少しそれて車を止める。

装備を整えたいのと休憩の為だ。

俺が運転席を降りると、助手席から降りてドレスのまま走ってきたエリスに思い切り抱きつかれた。

「ぅおっ⁉︎」

「ありがとう!ヒロト!私はお前が好きだ!一緒にいて欲しい!」


……突然の事で頭が上手く回らない。


けど、エリスの言わんとしている事は充分伝わった。


「…-あぁ、ありがとう。俺も、エリスの事が好きだよ」


エリスの事を護りたい、今はそれで充分だと思う。


ヒュー!とからかうような口笛や拍手が後ろから聞こえた。

2号車、3号車のメンバーだ。

エイミーも微笑ましく見てる。


やがてどちらからともなく身体を離す。

エリスは涙で顔がくしゃくしゃだ。


俺はジーンズのポケットからハンカチを取り出し、エリスに差し出す。

「ほら、ドレスが汚れるぞ」

「いい」

「良くない、俺の時にもう一度着るんだから」

エリスはハンカチを受け取り、顔を真っ赤にしてうつむきながら涙を拭う。


涙を拭ってから


2人は唇を重ねた。





















「さ、装備を整えますかね」

「そうだな」


と、ポケットの中のスマホがブブブブとバイブを鳴らす。


「ん?」

不思議に思い、ホームボタンを押すと。


【レベルが上がりました】


レベル:Lv5


服:Tシャツ、ジーンズ


靴:スニーカー


装備:レッグホルスター

FASTマガジンポーチ

腕時計


武器:コルト M4A1カービン

SIG P226


あ、レベル上がったんだ……

っつーかあれでも上がるんだな……

「エリス編」?終了です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] ヒロインがインスタント過ぎる……
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ