第144話 エルスデンヌの死神
エースコンバット7、ストーリー最高、めっちゃやりたい……
森の中を進む事1時間、見えてきたのは、谷の中に広がる森だ。
情報通り崖は5〜60mはあり、幅は約2km程の谷が10km近く東西へ繋がっている。
「こちらS隊、目的地到着」
『こちらモーター、目的地到着』
『こちらマッド・ドッグ、目的地に到着』
カーンズの声に各隊が反応して返答、全隊が目標の崖に到着した旨を報告してくる。
「……了解、各隊、OPの設置に入れ」
『了解』
『了解』
OPとはObservation Postの略で、所謂監視所という意味だが、今回は監視所としてと言うよりは休憩場所として設置する為、若干意味が変わってくるかもしれない。
森の中、上空や側面から見えにくい場所に集結し、バックパックを下ろす。
「第2狙撃分隊は周辺の警戒を、他は夜明けまでにOPの設営を終えるぞ」
警戒に入る第2狙撃分隊以外の隊員がバックパックから外したのはEツール、折り畳みのスコップである。
スコップを地面に刺し、森の地面を掘り進んでいく。
土系魔術で掘るのは手っ取り早いが、今回はあえてそれを使わずに手作業で掘る。
魔術を使うと魔力の流れが発生し、手っ取り早く壕の構築は行えるものの、近くに敵がいた場合魔力の流れで気付かれてしまう恐れがあるからだ。
深さ1m程、広さは16畳ぐらいの広さに掘って、支柱を立ててビニールと擬装網を被せてテントにする。
更にバラキューダの上に葉を被せ、周辺から見たら茂みにしか見えない様に擬装を施していく。
小隊本部と1個分隊が生活に必要な監視所の広さは16畳程だが、他の分隊はもう少し狭い4畳半程の広さの穴を地面に掘り、同じ様に擬装を施す。
監視所同士の間隔は40m程で、これは1度の攻撃で全滅しない様にしているのだ。
上空の翼竜の目からも、森の濃さと擬装が誤魔化してくれる。
全ての監視所の設置が完了したのが02:30、今度は監視所同士を繋ぐ有線通信を敷設する。
監視所の中には一応持ち込んだ無線があるが、それをバックアップ目的があるのが有線通信だ。
各監視所同士の有線通信機にケーブルを繋ぎ、浅く掘って葉を被せて偽装する。
監視所の設営が全て終わったのが04:00、あと1時間半もすれば太陽が昇ってくる時間だ。
『OP設置完了、各狙撃小隊は聞け』
無線からはカーンズの声、既にあちらも監視所の設置を終えたようだ。
『狙撃各小隊から1名選出して集合せよ、谷の下へ降りるコースを検討する』
それを聞いたランディは顎に手を当てて考える。
事前の作戦計画書では、崖の下の森へ下りるのはラペリング降下。谷から崖の上へと上がって来るのは縄梯子である。
それらの設置場所の検討であろう、偵察衛星の情報はあるが殆どが森の中で、地形自体が適していても現地の植物分布などでは設置場所を変える必要があるかもしれないからだ。
「……マーカス」
「はい」
ランディはマーカス伍長を呼ぶ、彼はMk.13EGLMを取り付けたM4を持つ、狙撃分隊の火力担当だ。
「小隊本部のところに行って、設置場所の検討をお前に任せたい」
「了解しました」
マーカスは自分のM4を手に取り、具合を確かめてから外へと出て行く。
彼が戻って来るまでに、監視所の中を生活出来る空間にしておかなければならない。
下手をすれば背負った時にクリスタの頭を超えそうな大きさのバックパックから寝袋を取り出し、地面に並べると、なんとか2人分の就寝スペースが確保出来る。残りのスペースは装備置き場や通信機材置き場にする事にしている。
「作戦開始時刻までまだある、交代で休んでおかないと保たんぞ」
「了解……先に休ませて貰いますね」
「あぁ、クリスタ、お前も休め」
「ん……分かった……」
カイリーとクリスタにそう声を掛けると、2人は寝袋に入って直ぐに寝息を立て始める。
夜遅くの任務、それに地面を掘るのにかなり苦労したので、疲れているのであろう。
ランディはヘルメットをかぶって暗視ゴーグルを下ろし、周囲を見回す。
照明は無く、暗視ゴーグルがないと見えない様な暗闇でも、彼らは任務を続けるだけの実力を身に付けてある。
暫くするとマーカスが帰って来た、縄梯子を掛ける位置を決めて実際に崖の下まで降りて見たのだろう。
「戻りました、第1は東に80m行った岩のうろの影、第2は西に100m行った茂み沿いに降ろしました」
「あぁ、お疲れさん。降下地点は?」
「左右に10m間隔でロープを」
「OK、第2分隊からの任務だが、俺達はその次だ。休める時に休んどけ」
「了解」
ランディは自分の前で眠る自分の妹、クリスタの頭をゆっくりと撫でる。
指通りのいい緑の髪がサラサラと指の間を流れる。
ふとランディが視線を上げると、暗視装置越しにマーカスがこちらを見ている。
「……手を出したら殺す」
「分かってますよ、分隊長殿」
マーカスは笑いながらM4を膝の上に置く。
何も聞こえない程静かな夜、月明かりしか光源が無い中、彼らの計画は着々と進む。
任務は夜明けから、それまでは彼らが休む時間だ。
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夜が明けて、高く日が昇り、再び沈む。
時計の針が1周した夜、22:06。
エルスデンヌの森を走る2人が居た、2人とも女で、王国の紋章が入った鎧を最小限身につけている。
「はぁっ……はぁっ……!」
「ルース!頑張って!」
1人が手を引いて走る、ルースと呼ばれた赤毛の方は息を切らせながら懸命に着いていくが、足取りは鈍い。
「ひ、ヒルダ……!先に行って……!」
「置いてなんて行ける訳無いじゃない!」
2人は王国軍の偵察隊、森の夜間偵察に出たが、公国軍と接触、部隊は壊滅し、壊走しているところだったのだ。
ヒルダと言われた金髪の女が振り向くと、数人の男の影が動いているのが見える。公国軍の追っ手だ。
「あっ!」
「ルース!」
疲労により注意力が散漫になったルースが埋まっていた石に躓き、地面に転がる。
「ルース!」
地面に転んで蹲るルースに、ヒルダが振り向いた。
「ルース、しっかり!」
「ヒルダ……私は良いから、先に……」
「何言ってるの!?貴女を置いてなんて……」
ヒルダはルースの肩を支え立ち上がろうとした瞬間、ヒルダの肩に短い矢が突き刺さり、ヒルダは前のめりに倒れこむ。
「ああああああっ!!!」
「よっしゃ!当たりぃ!」
彼女らの背後から聞こえてきたのは男の声、明らかに公国の追撃部隊の物だった。
「ぐぅっ……痛……!」
ヒルダは射抜かれた方を抑えながら起き上がり、声の方を睨みつける。
もう追い付かれた、そんな悔しさを滲ませながら睨んだ先には、6人程の男が茂みの向こうからやってくる。
「手間ァ掛けさせんなよ、女兵士の癖に」
「やっとか、逃げ足ばかり速いやつめ」
転倒したルースとヒルダに近付いてくる公国兵は、ニヤニヤと下卑た笑みを浮かべている。
公国軍はこうして捕まえた兵士、特に女兵士の捕虜は、奴隷として繋がれて慰安婦として奴隷市場に流されるか、その場で男兵士の慰み者になるかどちらかが大概である。
「手間掛けさせたんだ、少しくらい"使って"も良いよなぁ?」
「……っ!」
「赤毛の巨乳の方は俺にくれ」
「じゃあ俺は金髪の方な」
ズキズキと痛む肩を抑えるヒルダ、息を切らして諦めの表情を浮かべるルース。
そんな彼女らを品定めするように眺める男達。
だが、その男達の後ろから声が掛けられた。
「お前ら、程々にしておけ」
声を方を振り向く公国兵達、声の主は同じ公国兵だが、彼らの上官であった。
「任務は敵偵察部隊の壊滅だ、その女兵士を犯す事じゃない」
「えぇ、分かってますよ大尉殿。この女達は奴隷行きですからね」
「分かってるならわざわざ奴隷としての商品価値を下げる様な事は避けろ、わざわざ面倒な事はするな」
「けど大尉殿、俺達だってご無沙汰なんですよ?そんな所にこんな上玉が転がり込んで来たなんて、勿体ないじゃないですか?」
公国軍の男の1人がルースを抱えて起こし、胸甲を剥ぎ取って服を引き裂く。
ルースの胸が露わになるが、彼女は諦めた様な表情を浮かべたままだ。
「辞めて!ルースには手を出さないで!」
「おー?威勢の良い嬢ちゃんだな、お前が全部1人で受け入れるか?」
ヒルダは叫ぶが、男達にその叫びは届かない。
男はルースの胸を鷲掴みにし、ニヤニヤと笑みを浮かべたまま大尉と話す。
「このままだと俺達の士気にも関わりますから、ちょっとヤらせてもらえませんかね?」
大尉と呼ばれる男は眉間に皺を寄せる、険しい顔を浮かべ、もう片方はニヤけながらの睨み合いが続く。
「……王国軍が来るかもしれない、手早く済ませろ。俺は見張っている」
大尉が折れ、ヒュッと誰かが口笛を吹く。大尉は茂みの向こうに消え、男達が騒ぎ出す。
「やりぃ!じゃあ俺からな?」
公国軍の男がルースを地面に寝かせようとし、もう1人の男がヒルダに手を伸ばした瞬間だった。
ダァーン!
森に響く音と共に、ルースの胸を揉んでいた男の頭が弾けて仰け反るように倒れ、ルースに返り血が飛ぶ。
「な______」
何だ、と驚いて声を上げようとした男も頭に小指大の小さな穴が空き、穴の反対側からは脳味噌と血飛沫を吹き上げてその場に倒れる。
他の男達も状況にパニックになる前に、女に手を伸ばす前に、また逃げ出す前に頭を撃ち抜かれてその場に転がる。
「おい!もう終わったか!?」
怒鳴る様にそう言って茂みの向こうの見張りから戻った大尉は、言葉を失って立ち尽くす。
大尉が戻って来た時、王国の女性兵士ルースとヒルダ以外の全員が、その場で死体となっていた。
「な、何だこれは……!」
驚きの声を上げた瞬間、背後から腹部を射抜かれる様な衝撃が彼に走った。
「がっは……!?」
彼がゆっくりと視線を下げると、自らの腹に風穴が開けられており、そこから止めどなく血が流れていた。
「く……そ……!」
振り向いて森を睨み付けた瞬間、彼の眉間にもう1つ風穴が開く。
脳漿と血飛沫を撒き散らし、彼もまた死体の仲間入りを果たした。
息を荒く、先程まで犯される寸前だったルースとヒルダは互いの顔を見合わせる。彼女達は何もしておらず、側から見れば勝手に公国兵が死んだ様にしか見えない。
「助かった……の……?」
「分からない……」
そう言う彼女達はお互いに首を捻り、今起きた事を理解しようとしていた。
その時、彼女達の目の前の茂みがガサガサと揺れ始めた。
葉擦れの音はゆっくりと近づき、また公国兵が来たと2人は震える。
が、そこから現れたのは公国兵でもなければ、王国軍の増援でもなかった。
全身緑色、奇妙な柄の服を着て長いクロスボウの様な武器を持った、4人組であった。
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先程助けた女性兵士2人、1人は服の前が引き裂かれ、胸が露わになっている。
こんなの見られるのは嫌だろうな、と、アンナ・ドミニオンは軽く溜息をつく。
第2狙撃分隊はつい先程、公国軍の追っ手に追われていた王国軍偵察隊を救出した。
全員救出とはならなかったものの、彼女らだけは助ける事が出来たとホッとする。
「大丈夫?怪我はない?」
アンナがそう声をかけると、金髪の方、ヒルダが我に返った様に目の焦点が合い、頷く。
「は……はい、私は何も……」
ヒルダはそういった瞬間、肩に刺さったクロスボウの矢を思い出したのか痛みに表情を歪め、肩を抑える。
アンナは持っていたライフルを担ぎ、刺さった矢に手を触れる。
「光よ、傷を癒せ……治癒の光」
光魔術の1つ、治癒魔術だ。
大概の怪我や病気は、重篤で無ければこれで治せる。
矢をゆっくりと引き抜きながら治癒魔術をかけると、血が吹き出す事もなく矢が抜け、傷口もゆっくりと塞がっていった。
アンナの相棒のエルも、もう1人居る赤髪の方、ルースの捻挫を治している。
「……歩ける?」
「へ?あ、はい……」
「よろしい、王国軍本部まで撤退しなさい。私達が後ろを支える」
アンナはヒルダを立ち上がらせ、エルはルースに胸甲を付けて露出させられた胸を隠した。
「あ、あの……」
ヒルダがそう言った瞬間、アンナ達は既にその場から立ち去っていた。
ヒルダ達にはそれが、闇に溶け込む様にも見えた。
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一方その頃、第2狙撃分隊。
「さっき助けた女の子、おっぱいがでっかかった……」
「まだ言ってる……」
地味にショックを受けた様な表情をしているのはアンナ・ドミニオンだ。
森へ展開し、上空を飛行する無人機の情報を受けて公国軍の正面や側面に回り、狙撃によって始末する。
この戦い方で、森に入って来る公国軍をブロック、王国兵の下に向かうのを阻止するのだ。
「アンナ、正面2人、距離150m」
「おっぱ……」
「それはもういいから、気付かれない様にね」
そう言うとスナイパーライフルでは無く、もう1挺のライフルの方を構えた。
EOTech Vuduスコープが乗せられたそのライフルは、M-LOKのハンドガードの半分ほどまで減音器が入っていた。
SIG MCXと、見た人なら分かるだろう。
アンナがストックを展開して構え、スコープを覗いて引き金を引くと、かなり小さな銃声とともに.300BLKの亜音速弾が飛び出した。
弾丸は公国兵の頭を貫き、公国兵はその場で糸の切れた操り人形の様に倒れる。
もう1人に素早く照準を合わせ、同じ様に引き金を引くと、隣の公国兵も同じ様に地面に骸を晒した。
「……クリア」
「周辺警戒、公国兵は1人も通さない」
アンナの指示に全員が頷き、各方向へと銃口を向けながら木に身を隠し、警戒する。
暗視装置越しの暗闇、緑色の視界の中で、敵を待ち伏せる。
同じ姿勢で警戒を続ける事1時間、敵の動きは無かった。
「……来ない……」
「レイヴンにも情報は無し、敵は撤退したみたい」
アンナが手元で操作している端末には、上空を飛行するRQ-11レイヴンからの赤外線映像が映っている。それに加え、さらに上空を飛行する偵察機、そして偵察衛星からの情報も得ている為、エルスデンヌの森はほぼ完全にガーディアンの監視下に置かれていると言っても過言ではない。
その少しの隙間を埋めるのが、ここに展開している狙撃部隊となる。
「そろそろ交代の時間、撤収するよ」
「了解」
「了解」
ローレルとシェリーはMk.12SPRを構えて進み、L115A3を担ぎSIG MCXを持つアンナがそれに続く。殿は減音器を取り付けたSR-25E2を構えるマークスマンのエル・リークスだ。
ほんの僅かに葉擦れの音を残し、その場から立ち去る。
全周警戒をしつつ歩く事1時間、途中で公国軍と接触する事なく、エルスデンヌの森の南の崖に到達した。
崖の表面に流れる様に生えている草を掻き分けると、縄梯子が姿を現した。
そう、ここは崖の上から下へ、下から上へと通じるポイントの1つなのだ。
「……こちらS2、ポイント1に到着した」
『了解、こちらS1、ポイント1に到達、そっちのすぐ上だ。これから降下する』
「了解、手筈通りに」
そう言うと無線を切り、アンナが3人に振り返る。
「エルとローレルが先行、2人が降りてきたら私達が登る」
「了解」
「了解」
アンナに指名された2人がスリングでライフルを担ぐと、縄梯子に手を掛けて登っていく。
縄梯子とは言っても、手や足を掛ける部分はアルミ製、ロープはパラコードやアラミド繊維の複合ロープで、ちょっとやそっとで切れる代物では無い。
崖の高さは約50〜60m、この程度なら余裕だ。
最初の案としてウィンチで上まで引き上げる案が有ったが、ウィンチの速さを調節出来ない上に騒音が激しいので却下になった。
15分程後、今度は縄梯子の両隣、10m程の所にあるロープが揺れ、暫くすると誰かが降下してきた。
装具を外して降りてきたのは、第1狙撃分隊のランディとクリスタの2人だった。
崖の上から下へと降りてくるのは、ロープを使ったラペリング降下だ。素早くそして比較的安全に崖の上から降りられる為、2人ずつが降下する手筈になっている。
「お疲れさん」
「まだ、これから私達はここを登らなきゃいけないんだから」
それもそうだ、と薄く笑うランディが背負っていたSIG MCXのストックを展開して構え、周辺を警戒。
彼のMCXにはAimpoint Micro T-1が載せられ、ヘルメットのAN/PVS-15双眼型暗視装置をカチリと下ろして暗闇の中の視界を手に入れる。
「それじゃ、後よろしく」
「あいよ」
そう言うとアンナとシェリーは縄梯子を伝って、崖の上へと登っていく。
「……兄さん、どこから見て回ります?」
「マーカスとカイリーが降りてきたら本部が新しいレイヴンを飛ばす、それから考えよう」
「分かった」
クリスタは頷くと、MAGPUL PRSストックに換装されたSR-25を構えて周辺を警戒する。
先ほどの彼らと同じ様に、アンナとシェリーがそろそろ登り切っただろうと思われるタイミングで、マーカスとカイリーがラペリング降下してきた。
「……よし、全員揃ったな。SHQ、こちらS1、無人機からのデータを要請」
『こちらSHQ、新しいレイヴンを飛ばす。2分待て』
RQ-11レイヴンからのデータを待ち、通信のきっかり2分後には端末にレイヴンのデータが転送されてくる。
「S1、レイヴンをデータを受信した」
『了解、コントロールを譲渡する。また交代の時間に』
「了解……では、行こう」
通信を切ったランディがそう言うと、4人の第1狙撃分隊は夜の森へと消えていった。
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3日後
「追撃部隊が戻って来ないだと?」
エルスデンヌの森の入り口の公国軍の司令部テントで、公国軍の指揮官が首を傾げる。
「数日前に王国軍の偵察部隊を発見、交戦した追撃部隊から誰1人として戻って来ていないのです。
「魔物に襲撃に遭った可能性は?」
「彼らがですか?」
王国軍の追撃に出た10人ほどの部隊が、まだ帰還していない事に指揮官は首を傾げていた。
あの様な森、正規軍で訓練を積んだ兵士なら1日と経たずに戻って来ることが出来る。森は騎兵よりも歩兵が優位である為に馬は無しであったが、それでも練度からただ単に敵にやられるとは思い難い。
「他に未帰還の部隊は?」
「幾つかありますが、生存者がいます。何でもそいつの話によれば、"森には死神がいて、アイツの鎌の音を聞いた者は生きて帰れない"だとか」
「死神か……」
死神と聞いて、指揮官は考え込む。
死神がいるのなら、神に選ばれし者達として、神以外の神は殺さなければならない。
「……部隊を集めろ、死神とやらの顔を拝んでやる。奴等の身に神に選ばれし者の怒りを刻み込んで本国に送ってやる」
公国軍は、本気の死神狩りを始めようとしていた。
前書きに書いた様にエースコンバット7が最高過ぎて創作意欲が刺激され、現代戦が書きたくなったので暫く現代戦の執筆の方に引きこもります、ご了承下さい。
ミリヲタ、この先めっちゃ書きたい。




