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Royal Room  作者: のーと
7/7

六人目 番外編

ア「〇〇さんって面白い人ね」


ジ「ネタバレは止めようね?」


ア「実はあの男性年齢、フルネームとか考えて進み方とかちゃんと下書きしたのに一つの章にまとめるの面倒になってこうやって番外編になってしまったもの」


ハ「メインキャラにしようかとも悩みました」


ア「でもそうしたらジンの立場が危うくなり、ハインの見た目と男性のキャラが被ってしまってモプ以上メイン以下になってしまったわ」


ジ「2人共発言がメタいからもう終わっていいか?」


ア「いいわ」


ハ「お嬢様に従います」

あの男性よりもアイリスとジンは先に屋敷に戻ってきた。

すぐさまハインにジンを元に戻してもらい、その間にアイリスは着替える。

いつもなら買ってきた服をすぐに着替えるのだが今日は街で話した男性が来るのでいつもどおりの服を選ぶ。

アイリスが黒い服を着てるときはとてもやる気を出していて、真面目に取り組むことが多い。

逆に白い服を着てるときはやる気なく、招待された者をおもちゃにすることが多い。

街で話したからなのか、アイリスは黒い服を無意識に選んでいた。

RRへ行くとジンはいつもどおりの姿に戻っており、ハインは話を聞いたのか知らないが接客用のセットを既に用意していた。

アイリスはすかさずプレートに乗ってる銀の蓋を見る。

近付くだけであけはしなかった。



「今日のおやつは?」


「北海道名物、白い恋人でございます」


「いつの間に買ってきてるんですか!?」



ジンは素早くつっこんだ。

ハインは上手く誤魔化し、次はアイリスに聞いてきたが解答に困る。

いつの間にか買ってきて、いつの間にか用意されてるのはいつものことなので一々言う必要がないのだが、ジンがうるさいので冗談交え答える。



「あなたがサボってる内に買ってきてるのよ?」


「ほんとですか!?」


「そうでございます」



やはりノリがいいハインはアイリスの言った冗談を広げる。



「わたくし、ジンが寝てる間や他の業務してる間に買いに行ってます。

時を止めれるのでそれを有効活用して買ってるのです」


「すご…」


「全て冗談よ」



アイリスの一言にジンは軽く怒るが、アイリスは相手にしてなかった。

それはそのはず。

時間的に男性が来てもおかしくはない。

男性が来る前にアイリスはハインにお茶の用意をしてもらおうと思ったら、ノック音が部屋中に響き渡る。



「ハイン、お茶お願い。

どうぞ、お入り」



ゆっくり扉が開き、アイリスとジンは入ってくる者を観察する。

まず足は平均男性。

上半身も平均男性。

顔は2人が待っていた男性ではなく、別な人だった。

アイリスの正面に座るように指示を出し、招待状を頂く。

読むとアイリスは唸り声をあげる。



「面倒なタイプのイレギュラーね…」


「どうしたの?」



ジンの問いかけに素直にアイリスは答える。

招待状とにらめっこし、ジンの顔を見て答える気はないのだ。



「仲間と酒を飲んでいた時、悪ノリで高い所から飛び降り打ちどころが悪くそのまま死亡って感じってところ。

生前は明るく、少しうざったい感じだったが仲間に恵まれていた。

特に彼女にね」


「リア充死ね。

氏ねじゃなく死ね」



若い男性を見ながらジンは恨みのこもった言葉をぶつける。

そんな姿に呆れ、アイリスは目覚めるように指示を出しこれからのことについて話しかける。

体は綺麗だったため、生き返すことも可能なことを伝える。



「そうですか…。

なら、生き返ります」


相手の本性を知ってるアイリスはさっさと返らす。

道を素早く作り上げ、男性を通す。

素直に男性は通り、イレギュラーの対応が終わって一気に疲れが来たと思ったら次は本命が来たため休むのを止めた。

招待状を先に読まず、声に出して読む。



「四月一日で四月一日(わたぬき)光る宇宙で光宙(こうちゅう)…変わった名前ね。

男性43歳。

名前で苦労し、学生時代から親友と呼べる仲の友人がいた。

家族構成は妻、娘。

血の繋がった娘だと思ってたが死ぬ直前に妻から娘の父親は光宙さんの親友である。

現在妻の不倫相手は勿論親友。

おまけでリストラされて借金まみれ。

最後の最後で全て知ってしまった光宙さんは真実を苦に首吊りしてしまった」


「まるで昼ドラだな」


「全くね」



ジンの独り言に同意し、アイリスは光宙を目覚めさせる。

光宙ははやり周りを見て、アイリスは軽く説明し納得させる。

ジンとアイリスを交互に見て光宙は何かが引っかかるような素振りを見せる。



「若い兄ちゃんと嬢ちゃんってどっかで見覚えあるんだけどなぁ?

嬢ちゃん、もしかしておっさんを死なせるようなこと言ったかい?」


「そっ…そんなことないよ?」



ハインは吹き出し、懐からハンカチを取り出し口周りを拭く。

そんな姿を憐れな目で見ていたが、ジンも笑いかけていた。

それもそうだ。

アイリスはさっき言葉でわかるだろうが、どう仕様もないくらい演技と嘘が下手だ。

光宙に嘘をつくときも目が泳ぎ、声が上ずって思わず震えて喋り口調もなんだか変だ。

それが面白くてジンとハインは笑っていた。

アイリス、光宙だけはそのことには気づいていなかった。



以下製作中

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