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ゆきだるま  作者: 梨奈
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*第1話*。:*~恋来い!~

こんにちは梨奈です。

ここから先が本編となります。

これからたくさんの展開を用意いたしますので

少しだけでも楽しみに読んで頂ければ嬉しいです。

あ~生意気なこと言っちゃった(汗


それではご覧ください!!



青空の下にそびえ立つ真っ白い校舎。赤い屋根の体育館で私達の入学式が行われた。

式が終わると新入生とその保護者は指定されたクラスに向かう。生徒は皆、席に座り先生が自己紹介と今後の行事などを話すのを聞いていた。

私のクラスは二階にあって校庭を見渡すことができる。一本しかない桜がとてもキレイだった。




彼氏いない歴15年目。

私、仲田真耶(なかだまや)は祝女子高生になった。父親の都合で中学のころ住んでいた地域とはかなり離れてしまったものの、入学そうそう友人が沢山できた。と、言っても私から話しかけたんだけどね。

一人っ子だから独りでいるのは慣れてるけど、友達ってやっぱり必要だよね。思い出たくさんつくりたいしさ。



入学式の日に数人のクラスメイトと遊んだ。まだぎこちないけど、それなりに楽しむことが出来た。私以外の子はみんな中学生時代からお互いを知ってるから、時々置いて行かれた感があったけど。地域案内してもらえて嬉しかった。



中学のころと比べて今は楽になった。受験!受験って言われることがなくなったから。

クラスの雰囲気は明るくてみんな良い人。

友人って呼べる人を8人って数で定められるし。

その中で何でも話せる親友も出来た。

憧れの先輩とも仲良くなれて、お気に入りの先生も見つけた。

恋人はまだだけど。




冷たい雨が降り続ける今日、私は初めて遅刻をしてしまった。何で起こさなかったの!?って何の罪もない母に対して苛立ち、父親の運転する車に乗り、学校へと急がせた。

朝礼まであと五分。

私は急いで階段を上がり廊下に出た。その時誰かと肩がぶつかった。急いでたから顔も見ずに謝って、奥にある教室へと走った。



…何でこの時疑問に思わなかったのかな…。この時間帯はみんな教室にいるはずなのに、廊下にしかも教室とは逆の方向を歩く人がいたことを。

トイレかな?って思っただけだった。



教室に入った。まだ二分は余裕があった。…間に合った。

「おはよう!真耶。遅刻寸前だね。寝坊かい?」

そう話しかけてきたのは

友人のさつき。ボーイッシュでスポーツが得意な活発少女。

私は息を整え、うなずくと「やっぱりね」

って言ってカバンの中にある本を引き出しに直してくれた。お世話好きなところもあった。

「ありがとう…!」



他の友人も駆け寄ってきて、私が休みかと思ったって子もいれば、事故死したかと思ったとか言いだす子もいて、朝から笑った。



先生が来て連絡事項を伝え始めた。私は窓側の席だから雨が降る外を眺めていた。

その時、ふと窓に映る隣の席の男子と目があった。竹内雅也(たけうちまさや)もみんなと同じ地元の人だから私の友人と話すのをよく見かけた。私も時々話する時があるけど、本当に時々だからまだこの人のことはよく分からない。でも一つだけ知ってるのは私の親友、浅田美奈子(あさだみなこ)と付き合っていること。



「ちょっと!あんたらさっき窓ごしで見つめ合ってたでしょっ!」

朝礼が終わってすぐ美奈子がこちらにきてそう言った。

「うんっ見つめ合ってたよ。それがど~したの?」って私がちゃかしてみたら

「この~!」って彼氏に八つ当たりする美奈子。


美奈子は可愛いから八つ当たりとか嫉妬とかしても

よしよしされて慰められるぐらいで終わるから良いけど。私はヒドいからなぁ。独占欲。って彼氏いないんだけどね。


そんなこと思っているうちにチャイムが鳴って授業が開始された。




時が経つのは早くてもう放課後になった。

雨は相変わらず降っていて止む気配すらない。

美奈子は彼氏とは帰らない。家が真逆の位置にあるらしい。

私と美奈子は家が近いから下校はいつも一緒。

そんな美奈子の姿をみて肌黒ギャルの千夏は

「普通なら彼は彼女を送ってあげるもので、彼女も送ってって言う場面なのに」と言った。


そういえば千夏にも彼氏がるらしい。別のクラスらしいけど今年で4年目のアツアツカップル。でも現在喧嘩中みたい。

「こんなのしょっちゅうよ!しょっちゅう!。いずれ仲良くなるんだから」




翌日の朝にはもう仲良くなっていた。


それを見ていたさつきは

「彼女が黒糖パンなら彼氏は焦げパンだね」

とか言って大爆笑。

「聞こえてるぞ~!黒んぼカップルで悪かったわねっ!」



友人で普段おとなしい友里奈にも彼氏がいることが発覚した。

遠距離恋愛だけど3年って聞いて一途だなぁって思った。




最初に彼氏いない歴15年とか言ったけど、本当はいたんだよ3人。でも本命じゃなくて、ただ彼氏と彼女っていう名だけで付き合ってた。キスとか一度もしてないし。ってかさせなかった。だって本命じゃないもん。

そう正直に言ったら相手は近寄らなくなって、いつの間にか自然消滅。



本命としたいもん。キス。




私は花の女子高生。バラ色の恋をして自分の理想にあった男性と付き合いたい。これが私の理想の恋愛生活。


今は恋人すら見つけられてない。本命にしたいなぁ、この人タイプだなぁって思った人はいた。いたよ隣の席にね。

でも彼女いたし、しかも私の親友だったし…。




本当に幸せそうな美奈子。彼氏も美奈子のことが本当に好きなんだなぁって分かる。

…いいなぁ。


私も早く本命みつけて恋がしたいっ!

恋よ来い来いっ!

いつでも来~いっ!





梅雨があけた頃

朝、学校の靴箱をみたら

一通の手紙が上履きの上に置かれていた。

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