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碧い航海日誌   作者: 松本朱海|徒然なるままに
最初の話

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3/10

3、 朱海班長

電車の先頭車両と、偶然の再会。

まだ何も始まっていないけれど、

たぶんここが、はじまりの駅。



電車が来ちゃう、少し急ごうっと。


今日はダンスのレッスン。

ママにお願いして少し遠くのお教室に通うことになった。

バスと電車を乗り継いで50分。

そこそこ遠い、けど、楽しい。

先生も素敵でカッコイイ、あんなふうに踊りたい!


ちょうどよく電車が来たので乗り込む。

空いてて良かった、このまま一番前まで行って景色を眺めよう。


先頭車両って素敵だよね。

何も遮るものがない真っすぐに続く線路、カーブを曲がる時の景色。

今日はガラスを独り占めできるかな。


でき…ない、残念。

男の人が一人、私の定位置に陣取っている。


すぐ隣に並ぶのは嫌なので、ひと3人分くらい開けて景色を見る。

んだけど、何となく視線。見られてる?


さりげな~く横目で、電光掲示板を見ていると言い訳できる目線で隣をみた。


「あ…やっぱり、たかこちゃん?」


「あ…朱海班長!?」


知らない人に見られていると思っていたので、しばし思考停止。


「こんな時間からお出掛け?」


「はい!あ…いえ!あのぉ、え~と踊りを…」


「あぁ、ダンス?」


「そうなんです!これからレッスンで!」


「そうなんだ、遠くまで一人で?えらいね。」


「そうなんです、そうなんだけど!あの…ありがとうございました!」


「どういたしまして?で、あってる?」


あ~、そうよね!いきなりすぎたよね。

キチンとご説明申し上げますっ!


「あの、神社ではぐれた時に、送ってくださって!」


「あ~、それね!良かったよね、すぐ見つかって。」


「あの~。もうひとつ、ありがとうございますを言いたかった事がっ!」


「なに?」


次は~・・・お乗り換えのお客様は~・・・


あータイムリミットか!

微妙なタイミング。


「ぼく、次で乗り換えなんだ。良かったら、続きは今度。

…そうだな、あの神社でどう?明日お祭りでしょ?

お笑い芸人みたいんだけど、一人じゃどうもね。

4時に鳥居のあたりで、行けそう?」


お笑い芸人!見たいです!


「行きたいです!」


「良かった、じゃあ明日ね」


さわやかに朱海班長は降りていき、

展開についていけなかった私は降りるのを忘れてしまった。


不覚!


えーと?明日、お笑い芸人が4時に来るから、神社に行ってぇ。

情報量、多いなぁ。

それから…何を着ていこう?


明日かぁ、んーと…なんかフワフワする?


そんな事を考えていて、駅を3つも乗り過ごしてしまった。



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