12、 同級生
母親たちのランチ会。
子どもたちが知らないところで、実はこんな会話が…
のんびりしたおしゃべりの中で、少しずつ見えてくる中高生の恋愛事情。
温かい目で見守ってください。
「お待たせ〜寒いね〜」
「お疲れ!遅い遅い」
「久しぶりでしょー、元気ぃ?」
「まずは、乾杯しますか!」
「かんぱーい」
「酒じゃないけどぉ」
「まぁ、まぁ、ランチですからぁ」
「で、お題は何だっけ?」
「そりゃぁ、中高生の恋愛事情でしょう」
「ほうほう、では、まずは情報交換と行きますか」
朱‥朱海さん(みーくん)のママ
た‥たかこ(たーこ)ちゃんのママ
し‥しんちゃんのママ
し:「だからねー、みーくんがバイク買うのを急ぐのって、絶対彼女を乗せたいからだと思うのよ」
朱:「二人は付き合ってるの?」
た:「ん~、多分まだ。勘だけど。」
し:「受験が歯止めをかけてる?」
た:「まぁ、それもあるだろうけど、」
朱:「みーくん奥手だしなぁ」
た:「わかんないわよ~、夏祭り、ふたりで行ってたけど、いい感じだったわよ~」
朱:「なんで?見たの?」
た:「自治会の役員で会場にいたのよ~。みーくんと久しぶりにお話ししちゃったわぁ♡」
し:「私もみたよ~。二人でたこ焼きかな?仲良く食べてたよ」
朱:「あ~、PTAの見回りかぁ。私その日何してたんだっけ?」
し:「で、学園祭はちょうど私のペアチケットが余ってたから、ちょうどよかったのよ」
た:「なんか、うちの子、迷子になったんだって?」
し:「そうそう、みーくん、青い顔して探し回ってたみたいよ」
た:「あー申し訳ない。みーくんもかわいそうに・・・」
朱:「でさ、部屋に二人のイラストが飾ってあるのよ!」
た:「まじ!?」
し:「決定じゃん!」
朱:「どー思う?」
し:「いーじゃん、いーじゃん、くっついちゃえば、両想いなんでしょ?」
た:「んー、たーこはまだエンジンかかってないようなカンジ?好きは好きだと思うのよねー」
朱:「いいお兄ちゃん止まり、みたいな?」
た:「そうそう、やっぱここは一肌ぬぐ?」
し:「まぁ、受験うまくいったら、じゃないの?」
朱た:「だよねー」
朱:「バイクも借りてたみたいねー。でも本当に譲ってもらっちゃっていいの?」
し:「車買い替えるから、古いのをしんちゃんが乗るのよ、なのでバイクは卒業。」
た:「しんちゃん車の免許とったんだー」
し:「そうそう、いつかスポーツカーに乗るらしいわ」
朱:「男の子よねー」
し:「みーくんは早く欲しいみたいなんだけど、どうする?」
朱:「そうなのよねー、受験に集中して欲しいのよねー。」
た:「だよねー」
朱:「大学決まってからでもいい?」
し:「いいよー、車の納期もそれくらいだから、うまくやるわ」
朱:「助かるー」
た:「初詣も一緒に行くみたいね」
朱:「夜だよね、大丈夫?」
た:「町内だし、大丈夫でしょー」
し:「さすがに夜中に見回り当番はないよねー」
朱:「見に行く?」
た:「行きたいけど、一緒に行ったらばれるでしょー」
し:「確かに」
た:「…で、一応確認なんだけど、うちらが同級生ってことは?しんちゃんとみーくんは?」
し:「もちろん知らないよ。たーこちゃんもでしょ?」
朱:「いつ教える?」
た:「結婚式でばらしたら面白いかも」
し:「それ最高じゃない!」
朱:「じゃあそれまでばらさないようにしないと!」
た:「それまで耐えられるかしら~」
し:「顔見たら笑っちゃうかも~」
三人は同級生。
でも、子供達はだれもその事を知らない。




