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諸々が千々に降下してくる夏々の日々  作者: triskaidecagon
あらすじ
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あらすじ 第三部 転の部 第九章〜第十五章

諸々が千々に降下してくる夏々の日々

 あらすじ


第三部 転の部 第九章〜第十五章

東京で配信者として旅行する夏休み


■第九章 東京は魑魅魍魎が跋扈する、いわば此の世の伏魔殿とか■

不覚にも東京での配信番組に参加することになった佐々也。みぞれの出演の付き添いに追加として認められた旅行への参加なのだから当然出演者だと言われたら納得する他ない。みぞれ・ハルカ・佐々也の三人は、みぞれの思いつきでレザミ・オリセというグループ名を名乗ることになった。

素人なりの面白さを発揮しながらも番組撮影は順調に行われ、三人と番組スタッフの一行は撮影をしながら実際に東京へ向かい、赤羽という名の土地に到着する。

(およそ37000字)


■第一〇章 未知なる土地に辿り着き、なんだかやたらと緊張している。■

地下通路のようなところに進入していく撮影隊の一行。赤羽ホテルという名前の宿に到着した。しかしながら、佐々也から見ると周囲の雰囲気があまりにも外地と異なり過剰に緊張してしまう。赤羽ホテルにチェックインし、やちよというガイドの少女と顔を合わせる。

目前のコンビニで臨時の配信をおこなって、現地の雰囲気をだんだんと掴んでいくのだった。

(およそ39000字)


■第十一章 徒歩で行く新世界。そこは池袋。■

赤羽での撮影と宿泊を終え、次の街へ向かう。撮影の趣向のため徒歩で、池袋へ。

一行はガイドのやちよと森の中の一本道を通り、途中でTOXの死骸を見たり、TOX撃退の砲撃跡の話を聞いたりしながら、佐々也はやちよとも色々と話す。目的地へとほど近くなった頃、やちよが一行から離脱する。

そこからは問題なく到着するが、門からの入場時に引き止められてしまった。そこに現地組織の案内役が現れ、一行を連れて組織の本部など池袋の案内をし、その日の宿へと連れて行ってくれた。

(およそ41000字)


■第十二章 塚。それは土を盛って築いた山。■

池袋本部とその足元に築かれた塚。当地住人の生活はこれまでの佐々也たちの生活とは大きく違うものだった。珍しく目覚めの良い朝、朝食の用意を軽く手伝ったあと、佐々也は屋上に行って軽く居眠りをしてしまった。午後には収録があるが、午前中はみなそれぞれ仕事があり佐々也は時間を持て余す。案内人の清水さんに誘われて簡単な塚の見学に連れ出してもらった。見学の最後、神社に行き、そこでお昼を食べることになる。そこで佐々也は、池袋に到着する直前に別れたやちよと再会した。

(およそ43000字)


■第十三章 薄暮の赤雲(あかぐも)、独り屋上。呼ばれてなくても現れる。■

予定通り地元講師の清水さんに東京の知識を教えてもらう配信番組を行うことになった一行。そこではハルカが意外にも歴史上の東京の過去の姿に詳しいことが明らかになる。そんな中、佐々也は現在では失われた電車という交通機関や、過去の東京圏の人口密集の話を聞いても現実感を持って理解することができない。

録画も終わった同日夕方、佐々也がぶらっと屋上に出たところで意外にもやちよと出会い、またしてもTOX襲来予告を受ける。会話の中で、死んだTOXから出ている塵が人体に影響を与えている可能性が提示されるが話を整理しても辻褄が合わない。佐々也はTOX襲来時に東京に残ることを約束させられる。

(およそ56000字)


■第十四章 街道を行く。新宿〜池袋。■

池袋では順調に撮影を行い、次第に配信者に慣れていく佐々也。池袋の居住地域や町同士をつなぐ地下の街道などをガイドありで見学してゆく。夕刻、みぞれが撮影をしたいと言い出した時、佐々也は疲労を理由にそれを断り、幹侍郎と通話する機会を設けた。久しぶりの楽しいおしゃべりをし、最後には幹侍郎が眠ってしまう。護治郎と窓とも今後の話をしようとしたところで不意にやちよが現れその会話に加わることになった。

翌日、一行は次の町の新宿へと移動する。TOXからの避難のためスケジュールが詰め込みになるものの、新宿でのスケジュールを順調にこなしてゆく。

(およそ46000字)


■第十五章 旅は終わり、終われば家に帰る。辞書にもそう書いてあったし。■

東京での最後の撮影として、新宿の宿泊所からクレーター湖を見るために山を登る。ガイドのやちよと改めて合流してちょっとしたハイキングをすることになり、佐々也はやちよとの交流を深めた。湖の後は池袋へ直行で帰り一泊、翌日にはTOX襲来の予定に追われて東京を去る。

大宮のスタジオに到着するとそこには優花子がいた。折瀬に急用があり、佐々也は帰らないといけないという。車中で話を聞くと、幹侍郎が眠ったまま起きなくなってしまったという話だった。

(およそ36000字)


(第三部計 およそ298000字)

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