あらすじ 第二部 承の部 第五章〜第八章
諸々が千々に降下してくる夏々の日々
あらすじ
第二部 承の部 第五章〜第八章
千々の秘密が折瀬の村を過ごしてゆく初夏
■第五章 秘密とは隠して知らせる情報■
ある土曜、佐々也が荒れ果てた庭でぼんやりしているところに叡一がやってきてはじめての顔合わせをした。佐々也とハルカは叡一からコンプレキシティの話を聞き、また佐々也はコンプレキシティがとりわけ濃いという事を聞く。叡一はTOXの襲撃現場に興味を示すが、幹侍郎の件の露見を恐れて佐々也はその場への立ち入りを断る。
また他方、佐々也はハルカが着替えできるようになることを求め、衣類の買い出しのため下の街のショッピングモールに窓と三人で出かける準備をする。護治郎も級友の魁とホビーロケット打ち上げの計画を立て、市販品の下見のためショッピングモールに同行した。
(およそ47000字)
■第六章 重さとは持ち上げる時に使う力。摩擦とは擦れ違いに抗う力。■
新たな出会いに合わせて日常の出来事や心配も変化する。護治郎と魁はロケットを打ち上げる計画を変わらず進めており、幹侍郎と過ごす時間が生まれた。叡一の予言を受け、防衛隊の窓と優花子にその事を伝える。すると防衛隊はTOX降下の原因除去のために周辺の捜査を行い、幹侍郎が露見する危険が高まる事が発覚した。
そんな中、稀な転入生ハルカと叡一の歓迎会のため、本校舎がある下の町、迂川郷のボーリング上でのクラス会が行われるのだった。
(およそ42000字)
■第七章 裏山ロケット、長柄のマチェーテ。■
歓迎会前から計画していたロケットの試作打ち上げ、護治郎と魁の計画に佐々也と叡一も加わる。みぞれもクラスメイト向けに自分の番組を作るために参加した。ロケットは無事に打ち上げられたが、どちらかと言えば失敗に近いものであった。
窓は防衛隊の捜査を撹乱するために再来するTOXを一人で撃退する意志を固める。武器を使って独力でTOX撃退することは違法行為となるのだが、不器用な窓はより良い方法を取ることもできず、覚悟を決めてすべてのTOXを一人で撃退した。
(およそ45000字)
■第八章 其の人の罪、有りや無しや。それは有耶無耶。■
防衛隊の任務を離れて独力でTOXを撃退したことにより窓が逮捕されてしまった。窓が持参していた蛮刀の制作者として護治郎も防衛隊に出頭する。防衛隊の音声により、二人は犯罪者として起訴されることはなく、夏休みに防衛隊での研修を受けることになった。
同日、叡一が護治郎宅を訪れ幹侍郎と対面し挨拶をする。この件を受けて、佐々也と叡一の間で情報共有が行われた。
窓たちの逮捕は学校では大きな噂となっており、護治郎と窓が付き合ってるという噂が流れ、佐々也は振られたような雰囲気になってしまうが、秘密が多いためにその噂を否定することもできない。そんな中、みぞれは佐々也に東京に行く話を持ちかけてきた。
(およそ68000字)
(第二部計 およそ202000字)




