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諸々が千々に降下してくる夏々の日々  作者: triskaidecagon
あとがき
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 あとがき §名前のこと。これは下書き原稿でも必要になる。

諸々が千々に降下してくる夏々の日々

 あとがき


 『下書き原稿』というのを実際に書き始めようと思っても、実は固有名詞が決まって無いと小説って書けません。

 いや、理論上は無くても書けるはずなんですけど、実際にやってみるとなんか引っかかって上手く行かないんですよ。なのでとりあえず色々と決めます。

 固有名詞というか、その一部としてまず地域なんですが、これは「福島県」と決めていました。

 これは本当にノリで、那須の裏側ぐらいのところから関東平野に降りてきて縦断するとかウケるよね、みたいな感じ。(※脚注1)

 で、那須の裏側のかあら、思い浮かべている山の感じと地図を見比べて「南会津郡下郷町」とかの辺りにしました。とはいえかなり適当な理由で地名を選んでいる自覚はありましたので「地名は隠して物語を書こう」と、この時には考えていました。「うちの村」ぐらいで行けるやろ、と。

 完成版では、間が持たなくなってしまったので結局村の名前は決めました。

 でもなんか適当すぎることに罪悪感は在るので、福島県だということは本編でも不自然にぼかしたままになっています。


 さて次は人物名。

 理論上は【友人A 】とかでも良いんですが、それだと結局やりにくいので後で付け直してしまうようないい加減な仮の名前でいいということにして、とにかく命名してしまいます。

 創作で登場人物の名前を決める時っていうのは、独特の緊張感があります。

 本作では個人名の全体ルールとして「現代日本から見て日本人名に見えるもの」でありかつ「ちょっと現代日本っぽくない部分もあるもの」にしようと思いました。ここで主な登場人物の名前を全員決めたんですが、詳しくは後で。

 主人公の名前は『佐也さや』と、とりあえず命名。

 現代日本だと女子名で使いそうな漢字で無いので、判定緩めですがコンセプトに合致してます。まあいいんです、どうせ変えるんだし。本気で命名するならどんな話になるかもっと決まらないと「それらしい」名前もつけにくい。

 あ、いや、もう一個、決めといたほうが良いものがあります。

 そう、題名です。

 実はこの準備原稿、公開しながら書くことに決めていました。そのためにも題名は必要です。

(※現在公開は停止していますが、実際にツイッターに掲示しながら書いていました)


 なぜ公開したのかというと、日常で創作の話をできる相手がいないので、誰にも言わないと本当に黙って作業をすることになります。これまでの長くて中編という、二ヶ月ぐらいの作業なら黙々と作業をし続けても大丈夫なんですが、本作が長くなる事には既に気がつきはじめていたので、黙って作業をすると気が狂う可能性があると感じたんです。本気です。孤独は人間を狂わせます。

 まぁでもどうせ題名も仮なんだから、なんでも良いじゃんということで、ふわっと『夏宙のイルカ』ということにしました。ここまで語ってきてないけど、妄想の最中に決まっていた「壮大な背景設定」と絡めて、「空を飛ぶ人外の少女」はイルカにしようって決めてたんですよ。

 この生き物がイルカなのは、私が大好きな『銀河ヒッチハイクガイド』にあやかっております。(※脚注2)


 仮題『夏宙のイルカ』……。

 そうです、作者はこの時、まだ北関東を縦断旅行する中編であることをしぶとく諦めておりません。粉末系ヒロインとイルカの少女でダブルヒロインだ、どうに長編手前ぐらいでまとまらんかと思っていました。

 ……いや作者君さぁ、主人公の性別を女の子にしたじゃん? もしかして忘れてた?

(※脚注3)

※1 こう、ここまで何回か書きましたが、今にして思うと「関東平野を縦断すると面白い」というこの感性はなんなんでしょうね? たぶん、作者の人がちょっとおかしかったんだと思います。


※2 『銀河ヒッチハイクガイド』というのは、原題『エンサイクロペディア・ギャラクティカ』(邦題『銀河帝国の興亡』)という有名作品の題名パロディな作品で、ギャグ系でありかつ壮大な設定のSFです。題名がパロディなだけで、内容的には『壮大なSFである』ところしか似てませんが。


※3 実際にはもう中編にはならないだろうと気がついており、正気を保ったまま長いものを書くために公開しながら作業する手順になっています。とはいえ「長くなるかも」ぐらいで気づいている程度であって、題名のために全体を見通しができるほどには確かな構想があったわけじゃないので、中編を構想していた頃の見通しから仮の題名を付けた、みたいな感じです。

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