『適材適所の位置関係』・・・『死辺詩編の氷の詩集』から
『適材適所の位置関係』・・・『死辺詩編の氷の詩集』から
㈠
俺は何処に位置するだろうか、という疑問が湧く時がある。
それは、適材適所、という言葉に捉われた時だ。
俺の適材適所は、一体何処にあるんだろう、という疑問である。
別段、そんなこと、知る必要はないと、世界は指摘しそうだ。
㈡
適材適所なる、盤石の位置に、観念が泳いでいるのだ。
適材適所なる、簡潔の位置に、迷路が泳いでいるのだ。
適材適所なる、明滅の位置に、思想が泳いでいるのだ。
適材適所なる、白昼の位置に、眼力が泳いでいるのだ。
㈢
適材適所の位置関係、俺はそれを、死辺詩編で探求している。
救抜において、自分が知る処の、位置関係の、話である。