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姫、日本に恐怖する

投稿は不定期

「ハッ」


どうやら、意識を失っていたようだ。会議も終わってる。


「まさか、くじであの勇者の世界行きが決まる夢を見るなんて…

なんて縁起の悪い…疲れているのかしら…」


「エリカ…それ…現実…」


「エリカちゃん、今はこれからのことを考えるのが大事なことよ」


「やっぱり、現実なのね…」


「あの勇者のところか…」


勇者には2つ名がある場合が多い。

元の世界で騎士に憧れるアレスは剣を扱う加護を貰い、剣の勇者と呼ばれれ、

魔法技術が発展した世界からきたジェイクは魔法の加護を貰い、魔法の勇者と呼ばれている。


あの勇者とは、彼の世界は調べることがしやすい世界というよくわからない世界で、

調べる加護をもっている。普通なら調べる勇者なのだが…彼は奇行が多いのだ。


ある時はダンジョンがいくつも制覇し、魔王四天王を倒し遺跡に入ったらすでに調査してたりなど問題行動が多い。

そのため、みんなから「あの勇者だから」といわれることが多いため、そのまま「あの勇者」と呼ばれる。


「だが、酒癖悪いとか喧嘩したとかそんな噂はないぞ」


「調べることがしやすいということ…ある程度の文明があること…」


「そうよ!エリカちゃん!あの勇者にいいところはたくさんあるわよ!」


「じゃあ、替わります…」


「「「それはいいです」」」


「ちくしょーーーーーーー!!!」




「しかし、我々は友達だ。協力はしよう!」


「セシリアちゃん…」


彼女は帝国の姫騎士のセシリアちゃん。

騎士としての実力はあるが魔王との戦いでは、王様より後衛の方に配属されてしまった人。


「ジメジメしたところ…湿地や沼地…そこに暮らす人かな」


この子は技術大国の姫のシオンちゃん。

本人も技術者で知識に飢えている。


「私、彼の情報を頼んで仕入れておいたからなんでも聞いて!」


彼女は文化の国の姫サーシャさん。

私たちのなかで一番の年上でみんなのお姉さん的な人だ。


そこで、私たちは私のための対策会議が始まった。


「沼地か湿地なら以前にリザードマンの集落がそんなところにあったな」


「ど、どんなところでした?」


「やはり、ジメジメしたところで、独自の文化があったな…」


「ぐ、具体的には…」


「食べ物で沼でとれた魚がメインだが、その…なんだ…虫もメインも食料だったな…」


私が虫が大の苦手だと知ってるセシリアちゃんは顔をそむけた。


「エリカ…回復魔法使える…?」


「どうしんですか、急に?ヒールくらいなら」


「あっち…魔法ない…なら怪我したら…どんな治療受けるか…わからない」


「ヒールだけでは危ないですわね…」


いつもは無表情のシオンちゃんがどうすればいいのか困った顔をしている。


「エリカちゃん、私が聞いた情報では彼の国では食べ物を生で食べたりするそうよ」


「え!?生で食べるんですか…」


「ええ、肉や魚、卵も生で食べることがあるそうよ…」


これから行くことになる世界に不安やストレスが溜まってしまい、


「い、嫌ーーーーー!!」


バタンッ


「「「エリカ(ちゃん)!!!」」」


私は倒れた。

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