馬鹿の行動は理解不能!?
今日は木曜日だ。
ちなみにこの日は朝から雨だ。
なのでみんな学校に傘を差して来ていた。
せっかく雨だからこそできる犯罪をしようと思う。
今日のターゲットは、クラス一の馬鹿、ワタナベ フンゾウだ。どのくらい馬鹿なのかというと、学校にランドセルを忘れたり、服を毎回裏表逆に着てくるくらいだ。
さて、そろそろ準備するか。
まずワタナベの持ってきた傘を傘立てから取り出す。その傘を閉じた状態で水を注いでいく。これで傘をさそうとした時にびしょ濡れになるはずだ。
ん?今誰かいたか?
気のせいか。最近犯罪するときにだれかに見られてるような気がするな。
ま、そんな事考えてもしかたないな。
今はそれより隠れないとな。
お!きたきた!
なんか、スキップして来やがった。
あの馬鹿が驚くところを想像しただけで笑いがこみ上げてくるぜ。
ワタナベは傘立ての前で止ま… らずに、そのまま外に出やがった!そのままワタナベは口を限界まで開けて雨を飲みながら走って帰っていった。
俺は1人寂しくワタナベの傘を元の状態に戻した。 お、俺の犯罪が巧妙過ぎて本物の馬鹿には通用しないみたいだな。
ちょっと俺はその日凹みながら家に帰った。