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ファントム トランサー  作者: 泰山木楓
ゆめ
1/3

プロローグ

初めての作品です。温かい目で最後までお付き合い頂いたら幸いです。

これは夢かもしれない・・・。

冬を知らせるかのように窓の隙間というから入り込み冷え込みそうな日になりそうだった。朝になり寒さのせいか自然に目覚める。まだ寝ていたいが、体は反対に起きると主張している。いつもの様に仰向けでいくらか時間をつぶそうと思っていた。

天井がいつもと違う。違和感を覚えたのは天井だけではなかった。ベットには寝ているものの、寝心地が悪い。自分とベットの間に木の板がある位硬い。毛布をかけているが寒い。もはや、毛布の役割がない。

慌てて体を起こすと、視界に入ってきたのはいつもとは異なる部屋だった。家具は古びた小さ目なタンスや机のみであった。タンスには服が4着入るのも精一杯な程の大きさだ机はボロボロで所々に何度も物をぶつけた跡があった。その机の上にはインク容器らしきものと羽が置いてある。

(夢だよな・・・。)しかし、視界は良好で部屋も鮮明に見える。夢だったら自分の頬をつねっても痛くはないはずだ。そう思い、思い切り頬をつねる。その途端、電気のような痛みが走った。痛すぎてもがきそうになりもがくまいと耐える。夢ではない事を現実でないと受け入れる事が出来そうにない。

しかし、現実であると分かってしまった以上受け入れるしかない。今、分かっているのは自分が知らない世界に居ることだけである。矢継ぎ早に訳の分からない現実を叩きつけられて脳内は混乱中(コンフューズ)である 。元の世界へ戻れないのではと思うと鳥肌がたつ。

(どうにかして元の世界に戻らなきゃ。) しかし、どの様にしたら元の世界に戻れるかを知らない為どうにもならない。流石に考え過ぎだなんかの拍子に戻るだろう。しかし、戻れなっかったらなどの可能性を考えてしまい頭が回らない。

唯一筋が通るのは神の御業か、寝ている合間に殺された?いやいやそんな訳無いだろう。

しかし、景色に異変を持つものの元の世界での記憶が無い。輪廻転生もあり得るが、どうしても無理がある。

何故なら、明確とは言えないが昔から同じ様な世界を夢で何度も見ている。あくまで可能性の話だが、私はこのような世界に迷い込んだか?とっさに頭を左右に振る。二次元のアニメや漫画、ライトノベルではない。常識的に考えてみても、論理的に見ても不可能だろう。そんなことがありえたら三次元と二次元の境が無くなる。これでは何でもアリの世界じゃないか。二次元ふぁんは毎日が天国となるだろうが、二次元の世界に興味の無い人だったら毎日が地獄だ。

このままでは、元の世界に戻れる糸口・・・いや川で砂金を探す位の可能性しかない。もはや、可能性すら無いのかも知れない。

行動を起こそう。何かをしなければその可能性すら放棄(パス)するのと同じだ。しかし、頭を短時間でフル回転させてしまったため眠い。もう一度寝てからで行動を起こせばいいや。そんな、甘い考えをしてしまった。そのままベットに横たわり寝てしまった。

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