町に行こう!
城を発って3日、俺は今一番近くにあるサラーワの町に向かっている。道中は城から持ってきた保存食を食べ、水は近くに川が流れていたのでそこから汲んで飲んでいた。
街灯などはなく、夜は何も見えなくなるため、日が昇っている間は移動し、夜は野宿をしてすごす。
野宿しているときは、ずっと「チェルノ=ボグ」を読んでいた。この本は主に職業や魔法について詳しく書かれていた。
職業とは、生まれた時にすでに決まっているもので、それにより人生が大きく変わってくる。農耕スキルに特化した「農家」や鑑定スキル特化の「鑑定士」、武術スキル特化の「武闘家」など、さまざまな職業がある。ちなみに「勇者」は同時期に一人しか存在しないらしい。
魔法スキル特化の職業は二つあり、一つは回復や防御といった補助魔法特化の「魔術士」もう一つは魔法特化の「魔導師」 だ。この「魔導師」が俺の職業であり、この世界においてまさにうってつけのものだと思う。
そして今、夜になったので野宿をしていた。
薪を拾ってきて、こすって燃やす。
原始的な方法である。
流石にもう擦って火起こすのは面倒だなぁ …
こういう時に火の魔法使えればいいんだけど、
魔法の使い方よくわかんねぇんだよねぇ…
<炎魔法LV1を使いますか?>
うおっ!?びっくりしたー!
え、なになに、んーまあとりあえず
お願いします。
すると、右手から炎がでて薪を燃やした。
……念じるだけとは、意外に簡単だな。
俺が使える属性は、火、風、土、光の四種類
である。
残りの属性も一通り試したところ問題なく発動できた。
やべぇ…!楽しすぐる!
夢中になって撃ちまくる。撃って撃って、撃ちまくる。そうやって、一心不乱に打ち続けていると、
<炎魔法LV2、風魔法LV2、土魔法LV2、光魔法LV2に上がりました。>
なぬ!レベルアップきたーー!
試しに、撃つ。
一気に威力があがってますわ
火の玉出すのがやっとだったのに、今は火炎放射器並みの威力になっていた。
魔法、楽しい!
もっと撃つべし、撃つべし!
こうして、昼は移動、夜は魔法の練習をくりかえし
続け、1週間が経った。
「到着か……意外とすんなり来れたな。」
サラーワの町、到着です!
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神崎裕二 LV1 17歳 男
職業 魔導師
体力;3000
魔力;3000
気力;3000
スキル;「魔力 火 風 土 光」「魔力耐性」「言語理解」「召喚者」「獄炎魔法LV9」「暴風魔法LV9」
「大地魔法LV9」「輝聖魔法LV9」「魔導の極み」
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…スキルを最大限まで強化してしまうとは…
スキルレベルは最大9
最大になると進化可能
例
炎魔法→烈火魔法→紅焔魔法→獄炎魔法




