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黒い飴【3】
ん。。??
瞼の上に光を感じる。。
誰かいる。。??
私どうなったんだろ?
目が覚めた私は一瞬ここがどこなのかも分からなかった。
目を開けると見覚えのある景色。
お店のバックヤードだ。
。。確か、凄く息苦しくなって、意識が朦朧としてきて。。
それから先の事は全く覚えていない。
ただ部長が抱えてくれた所までは覚えているけど。。
そのまま何分かくらいだろうか?
横になったままぼーっとしていると、バックヤードに入る入り口のドアが開いた。
「朝倉さん大丈夫か?」
キリッとした顔立ちの部長が心配そうな顔で眉をしかめて入ってくる。
「真柴部長。。もう大丈夫です。さっきはご迷惑おかけしてすみませんでした。」
横になっていた身体を軽く起こして謝る。
不思議ともうあの感覚は完全に消えていて、身体も軽い。本当に何だったのかわからない。
何か病気なのかな。。
「よかった。俺は問題ない。とりあえず無事でよかった。みんな心配してる。ちょっと待ってな。」
そう言うとドアを開けて出ていく。
バックヤードの外で話し声が聞こえる。