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甘い蜜と黒い罠  作者: 本郷 愛海
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悲運の始まり【5】

店長とその男の人を取り囲む様にしてスタッフがみんな集まる。


集まると店長がまずはゆっくりと話しだした。


「えー、まずは、こちら本社勤務でレイアウトを担当している真柴海斗部長です。本日当店の棚卸と、レイアウトの見直し確認の為、東京の方からわざわざ来ていただきました。本日ラストまで居ていただけるとのことなので皆さんこの機会に分からない事があれば聞いてくださいね。」


一通り店長が話し終わると隣の真柴部長が口を開く。


「えと、只今花崎店長から紹介していただきました、本社から来た真柴海斗です。この店舗には以前何回か来た事もありますが、皆さんがまだ居なかった頃だと思うので初めてだと思います。今日、明日と棚卸が終わるまで色々手伝わせていただきますのでよろしくお願いします。」


身長が180センチはあるだろうか?スラっとしていて、長くも短くもない黒髪を綺麗にセットしている。歳はいくつくらいだろうか?凄く若く見える。20代後半くらいかな?

顔つきは目が切れ長でキリッとしていてまるで芸能人にでもいそうなくらいイケメンだと思った。

それでもって本社勤務で部長をしているとなれば周りの女の子はほっとかないだろう。


あまりの格好良さにコウに申し訳ないと思いながらも見とれてしまう自分がいた。





!!!!!!!!!





ぼーっと見とれていて向こうも視線を感じたのか私の方を見る。完全に目が合ってしまった!

目を逸らしたいのに何故か逸らせない!!

少しだけ濃い青色に見えるその瞳に吸い込まれそうになる。。。

その瞬間さっき俯いた顔を上げた瞬間の何とも言いようのない不思議な感覚に陥る。




なんなんだろうこれは。。。




自分が自分じゃなくなるみたいなとても変な感じに襲われて怖くなった!




身体が硬直して動かない!!




心が “助けて!” と叫ぶ!




と思った矢先、フッと力が抜けて全身に血が巡るようにカーっと熱くなった。




怖かった。。

何だったんだろう。。





上の空の状態で、花崎店長が再び今日の予算や業務内容を淡々と話した後、棚卸の下準備をしながら再び営業を開始。



怖くなって、でも一生懸命普通を装い笑顔で店長に断り、私はトイレに駆け込んだ。







これが私の悲運の始まりだったとこの時はまさか知る由もなかった。。






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