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甘い蜜と黒い罠  作者: 本郷 愛海
14/18

淡い記憶【2】

目が覚めた時には外は日が沈みかけていて部屋に差し込む夕陽が少し眩しく感じる。



耳をすますと下で物音がするので多分お母さんが帰ってきたのかな?



携帯を見るとPM5:32。

お腹空いたな。そういえば朝食べてから何も食べてないや。

今日の晩御飯何かな。



少しゴロゴロしてからゆっくりと起き上がり、ベッドの際に座り床に足をつく。



ふぁぁ。。

寝過ぎて眠たい。



大きなあくびと背伸びをすると、立ち上がって部屋を出て一階に降りていく。

リビングから少しだけ明かりが漏れる。

ドアを開けると野菜を切るお母さんの後ろ姿があった。



「お母さんおかえり。」



トントントンと野菜を切る手を止め振り返り、



「あら、結菜おはよう。よく寝れた?仕事早退してきたんだって?体調大丈夫?」



ん?お母さん何で知ってるんだろう?



「え、お母さん何で私が早退してきたの知ってるの?」



首を傾げて聞くと、お母さんはニコッと笑いながら、


「コウくんから連絡きたわよ?結菜が体調悪くて早退したみたいで連絡帰ってこないけど大丈夫ですか?!って。お母さん買い物に出てたからさっき帰ってきて結菜がいること気付いてコウくんに連絡しといたわよ。今は寝てる って。起きたら連絡させますって言っといた。」



手に持っていた携帯の画面を見ると、

着信3件とLINEもきてる。

そいえばLINE送ってそのまま寝てたから心配して電話かけてきてくれたんだ。

返事送っとかないとな。



「そだったんだね。コウに連絡しとく。体調はもうだいぶいいよ。最近寒いし仕事も忙しかったから疲れが溜まってたんだと思う。でも明日休みだから一応病院には行ってくるよ。職場の店長も言ってたし。」



「そっか。朝も言ったけど、明日からお母さんパートに出るから朝も7時半には家出るし、お父さん達も朝早いから戸締りとか留守番よろしくね。夕方4時まで仕事だから多分5時くらいには帰ってこれると思う。」



切った野菜を炒めながらお母さんパート話し続ける。


「一応土日祝は休みで平日だけだけど、ご飯の用意とかも遅くなっちゃう日もあると思うけど、結菜も休みの日とかは手伝ってほしいかな。」







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