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無表情少女の歩む道  作者: 日向猫
第一章 異世界再誕
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第1話 ハロー異世界

連続投稿

 


 どうも綾子です。



転生したようですが・・・・・あれ?前世の記憶がある?

あれぇ?なんで?

消えるって言ってたのに・・・ちっこれだからお役所仕事は・・・ぶつぶつ

とっ、いかんいかん


第二の生最初が肝心と・・・


あれれ?私もうけっこう育ってね?

三歳くらいかな?


これはあれですね、自己の確立と一緒に前世の記憶も蘇ったと、そういうことですね。

うむ、まあ羞恥プレイ強要は回避出来たわけか、三歳児ならやってやれない事もないはず。


さてさて、新たな家族を確認しますか・・・



















家・・・ボロイですね、農家ですか、そうですか。

前世は良いとこのお嬢様でしたからいろいろつらいかな?


まぁいい、それはおいおい慣れるだろう・・・・次だ


家族は父、母、だけか?兄妹いないのね。

残念、兄妹ほしかったのにまた私が最初か。

でもいいや後から生まれるかもしれないしね・・・・・。


ここで今世の私の両親を紹介しよう。


父、テオドール・ライヒマン30台後半くらい?


がっしりした体系に大柄の人、顔もいかつい無口ひげ面オールバックの黒髪と黒眼が渋い。

前世の父がひょっろとした優男風のイケメンに対して今世の父は大柄な体のダンディタイプか

ちょっと新鮮です、はい。


母、ローラ・ライヒマン二十台後半くらい?


はっきり言えば美女、それに尽きる。

いえねサラサラの銀髪に、深い青色の瞳、ボンキュボンのナイスバデー、もう美女としか言いようがない。

まさに美女と野獣ですね。


そんな二人の子供である私、どうか母親似でありますように。





最後に私の紹介、今世での私の名はアウラ・ライヒマン三歳前世と同じ女の子です。

母譲りの銀髪に金の瞳を持ってます。

なぜに?

二人の子供なら青か黒でしょ?


先祖返り?よくわかりませんね、おいおい調べてみましょう。











ここで少し回りに眼を向けてみよう。

どうもここは外国かと思っていたのだが、異世界の模様

まず言葉、意味は理解できるが明らかに知らない言語だ。

でも理解できる不思議だ、転生の影響か?


文字はわかりません、ミミズがのたくった様な字。

父は字が書けるようだ、この世界中世ぽいけど識字率以外に高め?


生活はいたって平坦、朝早くに起きて馬や牛のように生き物の世話をして、田畑を耕したり

農家の生活そのものだね、私がまだ小さいから母は私のそばで縫い物したりしている。

異世界といってもなんら前世との違いはないのかもしれない。
















そう思っていた時もありました・・・・・・








この世界魔法があります、うん、良くあることだよね。

小説とか漫画とかゲームの中では・・・・。

実際に見ると愕然とする。


知識としてはある、空想だけど。

ここは異世界だ、ひょっとしてと思いもした。

だが実際に見るのとではえらい違いだ。


なにもない所から火が出る、初めて眼にしたのは父が火種を探していた時だ。

周辺に火種がないとしると、父がなにか呟き指の先に火が灯ったのだ!

愕然とした、同時に無性にワクワクした!


魔法がある、他にはどんな魔法あるの?何が出来るの?どれほどの可能性があるのか?

夢が広がる思いがした!さすがファンタジーだと!


でもよく考えてみて、ここは現実。

ゲームでも漫画でもない、現実なのだと。




魔法は脅威だ、どれほどのことが出来る?どれだけの力がある?どれだけの人が使えるの?

対策は?対抗の手段は?

考え出したら不安になった。

これが異世界に転生するということか・・・。


記憶がなければまだよかった。


それならばこの世界の常識として生きていける


でも私には前世の記憶がある。


前世の常識を棄てるのは並大抵のことではない。

なまじ平和な国にいただけに、直接的な脅威に晒されることは少なかった。

私個人としては無かったといってもいい。

だからこその恐怖、未知への恐怖が沸き起こったのだ。

そして私はもうひとつの事に愕然とした。




今私は悲鳴も上げんとするほどの恐怖を感じたし、泣き出してもおかしくなかった。

でも今の私は泣くどころか悲鳴も上げなかった。





嘘だ・・・・嘘だ嘘だ嘘だ!!!!!


そんな、まさかまた?


窓に貌を映す。



















・・・・・・・・・・・・無表情の私がいた。






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