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プロローグ・・・という名の身の上話

処女作、駄文で申し訳ない。

それでも読んでやろうという心の広い方お進み下さい。


プロローグ仕様上鬱展開注意

 唐突に申し訳ないが少し私の身の上話を聞いてほしい。


私の名は宗像むなかた 綾子あやこ15才だ。


いや、違うな。

だった・・・か。

そう、私はもうすでに死んでいるのだから。










・・・事の始まりは私の生まれに起因する。


私は産まれつき体が弱かった、早産だった為か産後何度も生死を彷徨ったほどだ。


何度となく生死を彷徨った挙句、なんとか生を繋いだのだ。


そのせいか両親、特に母は私に対して過剰なほど過保護になった。


だが生死を彷徨い生を繋いだ代償か・・・、私は感情を表現する機能を失っていた。


これが全てを狂わす結果となった。


喜怒哀楽全てにおいて私の表情筋は反応を示さない。泣かない、怒らない、笑わない。


想像してほしい、そんな赤ん坊がいたらどう思う。


不気味だろう?


始めのうちは・・・まぁよかった。


医者に相談したり、病院で検査したりした。


だが原因がわからない、医者も匙を投げた。


私自身そういうものだと認識していたので特に問題はなかったのだが・・・。



問題は私の生まれ、ここで言うのは家の事だ。


うちは旧家だった、格式と古臭い伝統を後生大事に守ってきた家。


そんな家に欠陥のある子供が生まれたら、古い伝統と格式を重んじる老人方がどういう反応を示すか

言わなくとも想像がつくだろう。







老人どもは父を責めた、父は入り婿だった。


父が欠陥品だから子供の私も欠陥品になったのだと・・・・、父は六年間責めを受け続けた。


限界だったのだろう、父は私が6才の時自殺した。


六年もの間誹謗中傷にさらされてもなお、父は逃げるを良しとしなかった。


入り婿である父には逃げ場があったのに、だが父は逃げなかった。


もともと気の優しい人だっただけに、次第に精神を病んでいった・・・。


遺書にはただ一言・・・すまないと書かれていたそうだ。








父の死後、母は私を連れて家を出た。


都内に家を買い、そこに移り住んだ。


母は私を人目に晒す事を嫌った、私は家に篭り学習は通信教育ですませた。


代償ゆえか、もともとのスペックが高かったのか、私は自分で言うのもなんだが優秀だったと思う。


もともとする事が少ない私は、貪欲なまでに知識を吸収していった。



だがまぁ言わずともわかるだろうが、知識と経験は別物だ。


私は知識だけの頭でっかちになっていた。


対人能力皆無、知識豊富の経験皆無、無表情に無感情の七歳児誕生だった。


さすがに母もこのままではまずいと思ったのか、さまざまなものを私に買い与えた。


本、おもちゃ、ゲーム、DVD、表情がなく、感情的でなくてもない訳ではないのでなんとか情操教育を

施そうと考えたのだろう。


ぶっちゃけ遅すぎだと思わないでもないが・・・・。


すでに私は七歳児の癖に蓄えた知識と環境からかなり達観した子供だった。


だがまぁ娯楽が増えるのはいい事だし新しい知識だ、喜んで頂戴した。


それから八年、私は15才になった、立派なニートオタクの誕生だ





・・・・・どうしてこうなった・・・・。






破綻は見えいた、母は精神を病んでおり私に対しての執着が病的なまでになっていた。


自分は何もしなかったし、するつもりもなかった。


終わりが来る、そう感じ始めていた。


母はそろそろ限界だ、老人どもはすでに私たち親子を見捨てている。


今の生活も長くは続くまい。


母の精神は限界ギリギリのところで留まっている。


私は身辺整理を始めた、お気に入りのゲームやアニメを片付けて身の回りを綺麗に整頓する。


15の餓鬼が達観しすぎ?



そうだろうか?


不可避の終わりが来る、それを知っていればこうなるのではないか?


恐怖はある、死は未知だ。


蓄えた私の知識にも死に対する実体験はない。


だが、母を一人で逝かせる気もなかった。


種を蒔いたのは私だ、最後くらい責任をとろう。


私は生まれなければ良かったのだろうか・・・・・・そう思うと泣きたくなった。


でも涙は出ない・・・・・・。


始めてこの身を恨めしく思った。


私に人並みの感情とそれを表現できる機能があれば、少しは変わっただろうか?


そんなどうしようもない事を考えた・・・・・。









ギィ・・・と扉が開く。


幽鬼のような母が佇んでいた。


ああ・・・終わりが来た。


















・・・・・ごめんね綾子・・・・ごめんね・・・・


すぐにママも逝くから・・・・先にパパの所に逝っててね・・・・


母は私の首を絞めながら涙を流し呟いた・・・・。


ごめんね、それは私の言葉だ。


私みたいな子供でこめんなさい、二人の幸せを壊してごめんなさい、私を殺させてごめんなさい・・・・・・




















産んでくれて・・・・・ありがとう・・・・・・











最後の一言が言葉になった・・・・・






母の驚愕の表情・・・・・



それが(あやこ)の最後の記憶となった・・・・


願わくば彼女(はは)の逝く道に光あらんことを・・・・・・・

















これが私の身の上話。

このあと母がとうなったのかは死んだ身にはわからないが、苦しまず逝ってほしいものだ。

ちょっと鬱展開だったかな?

だがまぁこれが私が綾子として生きた嘘偽りない記憶だ。

実際はもう少し悪あがきしたかもだけど記憶にないから・・・まぁいいか。



なぜこんな身の上話を聞かせたか気になる?



特に意味はないよ?


言うなれば時間潰しかな?




















そろそろ私の番が来る・・・・

















はてさて来世はどうなる事やら・・・もっとも今の記憶は消えるそうだからあんまり関係ないだろうけど










あ、順番だ






じゃあね!あなたも良い来世をっ!



























そういって華やかに笑った少女は光の道を駆けていった。








良い来世を・・・・か。


願わくば彼女の先に幸あらんことを・・・・・。

駄文で申し訳ない。

初小説書きで文章書くのに慣れてませんのでご了承のほとを・・・。


感想、誤字指摘ありましたらよろしくお願いします。

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