表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

はるちゃんとおばあちゃんのえほん

作者: いぬぬっこ
掲載日:2026/02/08

ーーはるやすみ。


はるちゃんは、

おばあちゃんのいえに

あそびにいきました。


「おばあちゃーん!

 いっしょに

 あそびーましょ!」


「はるちゃん!

 あそびにきてくれて、

 ありがとう!」


おばあちゃんは、

はるちゃんをみて、

にっこり えがおです。


でも――


「……ごめんね。

 おばあちゃん、

 これから

 おひるごはんを

 つくらないといけなくて。


 また、あとで

 いっしょに

 あそびましょうね」


そのことばをきいて、

はるちゃんは

しょんぼり。


ーーおばあちゃんと

 あそべると

 おもったのに。


でも、

じっとしていても

つまりません。


「そうだ!

 おばあちゃんちを

 たんけんしよう!」


はるちゃんは、

おふろば。

おトイレ。

げんかん。


たんけん、

たんけん。


そして――

おばあちゃんのへやを

たんけんしようとした

そのときです。


「しくしく……。

 しくしく……」


へやのなかから、

だれかの

なきごえが

きこえてきました。


はるちゃんが、

そっと

へやにはいってみると――


つくえのうえに、

いっさつの

えほんがありました。


えほんは、

ないていました。


「あなたは

 だあれ?

 どうして

 ないているの?」


「ぼく、

 おばあちゃんが

 かきとちゅうの

 えほんだよ。


 つづきのえを

 かいてもらえなくて、

 かなしくて

 ないてるの」


えほんは、

さっきより

おおきなこえで

なきだしました。


「きっと……

 おばあちゃん、

 あきちゃったんだ。


 ぼくは

 かんせい

 しないんだ……。


 えーーん」


はるちゃんは、

きっぱり

いいました。


「そんなこと

 ないよ!


 おばあちゃんは、

 いそがしい

 だけだよ!」


でも、はるちゃんは

すこし

かんがえます。


「……とちゅうで

 おわったままって、

 すっきり

 しないね……」


そして――


「よーし!

 はるちゃんが

 つづきを

 かいてあげる!」


それをきいて、

えほんは

おおよろこび。


「わあい!

 はるちゃん、

 ありがとう!」


「いいってことよ!」


はるちゃんは、

どん!と

むねをたたきました。


クレヨンを

もってきて、

えを

かきます。


おしろ。

おひめさま。

おうじさま。


ドラゴン。


ドラゴンには、

りっぱな

つのも

つけました。


「どうかな?」


でも――

えほんは

なにも

いいません。


「はるちゃん、

 なにを

 しているの?」


おばあちゃんが

やってきました。


「あ、おばあちゃん!


 はるちゃんね、

 この えほん、

 かんせい

 させたよ!」


おばあちゃんは、

えほんをみて、

びっくり。


「あれ、まあ、まあ!


 はるちゃん、

 ほんとうに

 ありがとう。


 このえほん、

 とちゅうまで

 かいたままで

 いたの。


 でもね……

 はるちゃんが

 かいてくれたなら、


 せかいで

 いちばん

 すてきな

 えほんだわ」


おばあちゃんは、

はるちゃんの

あたまを

やさしく

なでました。


「はるちゃん。

 このえほんの

 おはなし、

 ききたい?」


「うん!

 もちろん!


 はるちゃんと

 おばあちゃんが

 つくった

 えほんの

 おはなし!」


はるちゃんは、

おばあちゃんの

ひざのうえに

こしかけました。


えほんは、

なにも

いわないけど――


でも。


ーーしあわせ。


そう

いっているように、

はるちゃんは

かんじました。

挿絵(By みてみん)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ