5.距離が近づく
5.距離が近づく
午前の授業が終わり、昼休みになると、陽翔はなんとなく由愛のほうを見る。
すると、彼女もこちらを見ていた。
「……?」
「今日も、一緒に食べる?」
「え? あ、うん」
昨日はなんとなく勢いで誘ったが、今日は由愛のほうから声をかけてくれた。
それだけで、心のどこかが温かくなる。
二人は昨日と同じように、窓際の席で昼食を取ることになった。
「今日はおにぎりなんだな」
「うん。ツナマヨと梅」
「意外と普通だな」
「……また普通って言うの?」
「いや、だって、もっとおしゃれなもの食べてそうなイメージあったからさ」
「ふふっ、またそんなこと言って」
由愛は昨日よりも自然な笑顔を見せた。
ほんの少しずつだが、彼女との距離が縮まっている気がした。
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