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あおはる  作者: 米糠
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1.昼休みの距離感

新作『ダメスキル『百点カード』でチート生活・パーティ首にならないように、頑張ってたら、いつの間にか最強に」を投稿中です。よろしくお願いします。

 1.昼休みの距離感



 午前の授業が終わり、待ちに待った昼休みがやってきた。

 陽翔は弁当を片手に、席を立つ。


(どこで食べようかな……)


 とりあえず教室の外へ出ようとした時、不意に目が合った。

 窓際の席——そこには、橘由愛が一人で座っていた。


 彼女は誰とも話さず、本を読んでいる。

 昼休みになっても、周囲のクラスメイトたちはなかなか彼女に話しかけられないようだった。

 美しすぎるがゆえの距離感。


(……一人でいるのが好きなのか?)


 そんなことを考えていると、不意に由愛が視線を向けてきた。


「……?」


 彼女の瞳が、「何か用?」と言いたげに問いかけてくる。


(え、俺そんなに見てたか?)


 ちょっと気まずくなり、陽翔は慌てて視線をそらす。

 だが、ふとした好奇心が芽生えた。


(……せっかくだし、話しかけてみるか?)


 クラスメイトとして、少しでも距離を縮められればと思い、意を決して近づく。


「なあ、橘」


「……?」


 彼女は少し驚いたように顔を上げた。


「一人で食べるのか?」


「……そうだけど?」


「もしよかったら、一緒に食べる?」


 由愛は一瞬、ぽかんとした表情を浮かべた。

 まるで予想外の提案だったかのように、きょとんとしている。


(……え、そんなに意外だった?)


 陽翔が不安になりかけた時、彼女はふっと目を細めた。


「……藤崎くんって、意外とおもしろいね」


「は?」


「いいよ。一緒に食べようか」


 まるでテストに合格したかのような雰囲気で、彼女は席を一つずらした。


(なんかよくわからんけど、OKってことか)


 こうして、二人は同じ机で昼食を取ることになった。


ここまで読んでいただきありがとうございます。


この小説を読んで、少しでも「続きが気になる」「面白い」と少しでも感じましたら、ブクマと↓の☆☆☆☆☆から評価頂けましたら幸いです 。


感想のお手紙で「面白い」などのコメントをいただけると最高です!(本人褒められて伸びるタイプ)


お手数だと思いますが、ご協力頂けたら本当にありがたい限りです <(_ _)>ペコ




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