表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/4

♪立方体を見たよ♪

 朝、玄関を開けると、冷たい風が首筋にあたる。

 ランドセルを背負った子供が、親に手を振っている。数羽の雀が空に羽ばたいた。


 長く息を吐く。そして、息を吸った。


 混沌とした不安に苛まれ続けるのかと怯えていた思考が、鎮静剤を打つように、落ち着いていった。眼科で矯正された眼鏡をかけた時にも似ていた。こんなにも簡単に、世界の焦点が合うことに驚く。

 情熱の成分の点滴を打ったようだ。


 私の目の前に、同じ学校の制服を着た男子学生が立っていた。


「綺麗な立方体……」思わずため息が出る。


「かえでも見えるの?」慎君が聞いた。


「うん、昔はどう頑張っても、平面にしか見えなくてもどかしかった。でも、ある日、立体的に見えるようになってから」

 

 魅了されちゃった。


 織姫さまの纏うストールのように、繊細できらきら光る立方体を成型している。

 時間をかけて、丁寧に整えられた立方体は、角度を変えると、輝きの色を変えた。エメラルドの色をしている。魔術師みたいな人だ。


「そういえば」


「何?」


 慎君は、ポケットからハンカチを取り出すと、手のひらに乗せた。


 あ、これは、ずっと前に失くしていたハンカチだ。

 いつ落としたんだっけ。もうあったかも分からない記憶がよみがえる。


 毎日練習しているから、次のお弁当は、うまくいく! といいな。

小説を読んでいただきありがとうございます!

静かにこれからも頑張ります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ