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山越えならびに山籠りの魅力とそれが持つ潜在的リスクに関する一考察(其の肆)

 「良い子のみんなー、こんにちはー!」

舞台から、司会のお姉さんの元気な声がこだまする。間も無く、ちょっとした会場とのやり取りが終わり、舞台袖のあたしたちが呼ばれる。

 あたしと、あたしと共にリゾートパークのマスコットになっている子役の女の子はスタンバイOK。

 間もなく、お姉さんのリードで、会場の小さなお友達から名前を呼ばれる。そしたら、いよいよ……。


 「は〜い!」

会場からの呼び掛けに答えたのは、舞台の左右にそびえ立つスピーカー。だってあたしたちマスコットは自分じゃしゃべれない。そしてあたし達の代わりに答えてくれた声は、ステージに上がるための合図でもある。

 あたし達は足元を確かめながら、ゆっくりと歩きだす。本来ならぬいぐるみには生身の人がサポート役につくべきだけど、スタッフさんたちはあたしをすっかり信頼してくれてる。有り難いけど、子役の女の子ひとりの身体を預かるのは緊張する。

 だけど、いよいよステージに飛び出すところに到着した。もち、ここからも失敗は許されない。安全も大事だし、お客様への顔見せだから、しょんぼりした感じとかじゃ良くない。

 とにかく、元気に。子役のお嬢ちゃんをお預かりしてる気持ちは一旦おこう。そして、マスコットの片割れ役の子に対して思ってる呼び方をしよう。

「行くよ、相棒ちゃん!」


————


 あたしは、このマスコットとは古い付き合いで、何度もこの姿に変身させてもらってる。その経験から得た初心者向けのコツは、まずとにかく、オーバーアクションすること。

 なんせ重くて大きくて動きにくいので、走ったり飛んだり跳ねたりは出来ない。だから、ボクたち元気ですよー! と思わせるためには大袈裟に動くのが効果的。

 とてつもなくでっかい足はそう簡単には上がらないから、一センチでも地面から離れれば御の字。その範囲内でドタドタやれば、みんなに会うため大急ぎでやってきたよー! 感を出せる。

 なんせ今のあたし達、全身をウレタンで固められてるようなものだから、上半身だって機敏には動かせっこないんだど、手先とかじゃなく、腕全体でアクションを取るイメージをすれば自然と可愛い見た目になる。実質、五十肩にさせられてることも気にしたら負け。

 顔はそもそも笑顔になってるから、とにかく客席を見て、見て、見て。動きがあったとしても、次の動きとの間にはまた客席を、見て。うなずくだけでも相当な重みを受けるのは仕方ないけど、ちょっと首を動かしただけでもオーバーアクションに見えるから、ちょこっとずつ動かせば良し。どうしてもお礼とかするときは肩ごと前にかがむ感覚で。

 二人で一組のマスコットだから、相棒ちゃんは基本的にあたしの動作についてきてくれれば良い。演技とか余計なこと考えなくていい。

 わずかしかない視界と、足音とか感触とかからすると、うん、上手くやれてるみたい。


 どうして子どもにこんなハードワークを強いる役を当てがうの? というと。

 頭のおっきなぬいぐるみは何と言っても見た目がカワイイのが長所。だけど、人間はそれに比べて頭が胴体よりずっと小さい。

 子どもに威圧感を与えないため、マスコットの身長はできるだけ低い方がいい。そして可愛いマスコットはだいたい二頭身とかなので、平均的な身長の大人がそういったマスコットを演じるのには無理がある。そのため、さまざまなマスコットにさまざまな工夫が加えられてきた。


 だいいち、背の高い大人が普通に二頭身マスコットのマスクをかぶったら、それを見上げた子どもはほぼ百パー泣くと思う。

 だからよくあるパターンは、中の人の胴体くらいまでをマスコットの頭部としてデザインするとかなんだけど、動きに制約が出来たりもする。

 このリゾートパークではその方法を取らなかった。あるいは、昔はその発想がなかったのかもしれない。

 そのため、あたし達が着ているマスコットはマスコットの顔と人間の顔がだいたい同じ位置にある。


 もちろん、頭でっかちの可愛さとこの方式を両立させるには、身長百四十センチそこそこの身長が限界となる。

 以前はそれくらいの身長の人がスーツアクターとして結構な人数が業界にいたみたい。でもこの国の人々の体格が良くなった今、それが出来る大人は減って来ているのだろう。じっさい、スーツアクター専門のプロダクションにお願いしたとて手配が出来ないこともあり、いきおい子どもがその役にあたることも増えてきたってわけ。


 もっともこの事実を述べてしまうと、図らずもこのあたしも身長百四十そこそこだということが分かってしまうしこの国の創作物に現れるエルフたちは割に長身の設定が多いようであたしの正体を知ったこちらの世界の人をズッコケさせること請け合いだけどその予定は無いしなぜ無いかといえば身長体重その他もろもろのスペックに関わらず耳が無駄に長いというだけでバケモノ扱いされるのが目に見えてるからだし決して身長と年齢は関係ないというか異世界転移のショックでバラバラになったと思われる古い記憶の断片によれば成人の儀式は済ませてるしなんならあたしのいた世界ではひと口にエルフと言っても肌の色や体格に違いはあったのであたしの属する種族はこれくらいの背がアベレージと言い切っちゃってバレないかもだけど嘘つくと顔に出るタイプなので正直に言うと村一番のチビでした他の女子はもっと長身でしたなんてことは置いといて、とにかく今日もこの子を着られる大人がなかなかおらず、運営会社のツテがある劇団に急遽お願いした次第。


 ステージ上では司会のおねえさん(このリゾートの運営会社の社員で非公式にあたしのストリートパフォーマンスを受け入れてくれてるいつものお姉さん)がしっかり会場をあたためてくれてるのでその勢いに乗っていけばいい。

 「九月になったけど、まだまだ暑いね?」

おねえさんが、あたしに話しかけてくる。あたしは首を縦に振り、そして手を左右に揺らしてジェスチャー、をしてるような仕草をしてみせる。すると、

「そうだねー、この湖のほとりは、真夏でも涼しいもんね〜」

なんて具合に、おねえさんが上手いことセリフを付けてくれる。

 あたしの相棒ちゃんも、同じように司会のおねえさんと会話をしているかのような仕草を見せてくれる。その間あたしもただ突っ立ってるわけじゃなく、ちょこちょこリアクションめいた身振り手振りをやってみる。

 そんなやり取りを何度かしたのち、司会のおねえさんが観客席に向き直り、

「さあ、それではお待ちかね、物語のスタートです!」


 あたしと身長がそう変わらない女性が見つからないとしても、芸の道に進みたいとか、すでに歩み始めている小中学生は少なくないし、むしろ増えてきているように思う。子役タレントはしはしばメディアで活躍しているし、アイドルも低い年齢から活動を始める子が多い。厳しい競争の中、彼らは出番を待ち望んでいるので、その子達に声をかければこうして応じてくれる子もいる。

 だが、この国では本来児童の労働は禁じられていて、その中で演劇などへの出演が例外的に認められているにすぎない。

 だから、あたしの相棒ちゃんはお芝居のため舞台に立ってることになる。芝居といってもむかし話や地域に伝わる伝説などをモチーフにした寸劇だけど。もちろんマスコットが言葉を発するわけにはいかないので、録音された音声に合わせて色んなポーズをして「演技」する。

 まえは、やる事といえばお客様相手のグリーティングがメインだったんだけど、子どもが中に入ることになってからは、あくまで主体はステージ、グリーティングはその付属、という体裁になった。

 そういう法の抜け穴的なことって道義的にどうなんだろ? と思いつつも、この世界の娯楽を見てると、ここってホントに子役じゃないとダメなのかな? なんて思うこともしばしばあるので深くは考えない。

 まあここのステージについて言えば、寸劇と歌(を歌ってる体の当て振り)とが続いてからの撮影会やハイタッチ会になるので、中にいるあたしたちの実働時間と負担は増えてるんだけどね。


————


 小半刻(こはんとき)どころでは済まないほど盛りだくさんの活躍をし、元気にバイバイしつつも心中は天高く上ってきた太陽から逃げるかの如しといったところで舞台袖になだれ込んだあたしたち。

 急に暗いところに入ったので目が順応出来ず、ただでさえ狭い視界までもが奪われる。相棒ちゃんが不意にバランスを崩したので反射的に体制確保。こういうことも多いので転倒対策はバッチリ施されてて、中の子が頭を入れるヘッドギアは首から両肩までを固定する、実質コルセットのような構造になってる。

 ここは勝手を知ってるあたしがしっかりアテンドし、休憩用の椅子まで無事到着。二人並んで座るとようやくホッとひと息、もとい、あたしが気を抜けるのは相棒ちゃんのお面を外してあげてから。


 首元から手を入れてマジックテープを外すと、立ち上がってぬいぐるみの頭を持ち上げる。すると、

「は、はぁ、はぁ」

中から現れた彼女は汗びっしょりで、わずかに覗く顔にも大粒の汗がびっしり。息の荒さが、ぬいぐるみの中の尋常ではない暑さと重さを物語っている。

 「おつかれさま。暑かったでしょ?」

再び座ったあたしは彼女の口元に、スポドリの入った水筒からストローを伸ばして差し出す。

「あ、ありがとうござ、は、はぁ」

スーツのフードは口をも隠すほどの布面積を持っているけど、口のあたりにスリットを作ってあるので、そこから水分補給ができる。経験上、この重装備を解くよりも先に何かを飲ませる方を優先させた方が脱水予防には良い。

 だけど、

「……ぶひゃごっ! げほっ、げほっ!」

子ども達はのどカラカラなので、あわてて飲もうとし、たいがいむせてしまう。そして吹き出したドリンクは顔面の下半分を覆い隠すスーツを容赦なく濡らす。それでも、

「ご、ごめんね。でも、もう少し、飲んだ方がいいよ」

と言って、あたしはもう少し飲ませる。

「ぐぼばっ!」

むせた勢いで今度は鼻から、ドリンクと鼻水が一緒になって発射する。

 ただでさえ、汗で濡れネズミみたいなのに、唾液や鼻水混じりのすっぱい水が顔の下半分を覆う。それでも心を鬼にして飲ませなきゃ。かわいそうだけど、一定量の水分は摂らせないといけない。


 幸いにも、高原のそよ風が真っ白なスーツの上からでも分かるほど暑さで紅潮した彼女の顔面のほてりを癒してくれる。首から下は相変わらず蒸れて暑いはずだけど、首から上が外気に当たるだけで表情が落ち着いてきていることを確認できる。

 「大丈夫?」

一応聞くけど、

「はい。これくらい平気です」

と答えが返ってくるのは分かってる。みんな役者根性をしっかり持ってるから。でもあたしは、

「イヤになってない? なってるでしょ。こんな大変なお仕事なのに、顔も出せないし」

と、単刀直入に聞くことにしている。そうするとなかには、

「はい。正直ちょっとつらいです」

と、本音混じりの返しもあったりする。今日もそう。

 でも、そういう子の方が、

「だけど、一度引き受けたんだから、午後もやります」

たいてい肝は据わっている。


 「遠慮なく飲んでね。あと、何でも食べてね」

ランチタイムとはいえ、これだけ暑さにさらされると固形物を口にするのがつらくなる。だからクーラーボックスの中にはジュースやストローで飲めるゼリーとかがランチの代わりに入ってて、水分とカロリーを摂取出来るようになってる。カフェインは利尿作用があるのでそれが入ってるのもあるエナジードリンクは避けて、フルーツ系を集めてある。

「ありがとうございます。いただきます。んー、冷たくて美味しいです」

 甘いものを無制限で口にできるって、ほとんどの子どもにとっては嬉しいことだから、たいてい相棒の子の表情もゆるんでくる。

 真っ白なスーツのフードを、この子は脱がない。脱ぎたがる子もいるし、それを止めもしないけど、被ったままの子の方がマスコットの存在に馴染んでいる感じがする。

 ちなみに。

「あれ、頭、取らないんですか?」

あたしはぬいぐるみの面を脱がぬまま、その下からストローを口につっこんで、お昼のごくごくタイムを過ごす。あたしは淡々と、

「慣れてるから。それに自分で被るのめんどいし」

と、答える。実際そうだし。

 別の理由もあるんだけど、わけあって今は内緒にしとく。


 二回目の出番が近づいてきた。あたしは早速、あたしの相棒ちゃんに再びマスコットの頭を装着してもらう。

 ところが、

「……つめたっ」

中から驚きを多めに含んだ声がした。

 あたし達が着てる全身を覆うスーツは、できるだけ汗を吸収してぬいぐるみにそのニオイを付けないためにある。でも普通、これくらいじゃ吸いきれないほどの汗をかいちゃうので、結局ぬいぐるみに汗は染み込んじゃう。

 そして汗をタップリ吸い込んだぬいぐるみの内側は、脱ぐことによって急冷されるし、水分もそのまま残る。

 つまり、一度脱いでしまうと、またかぶるのに勇気が要るのだ。

 ついでに水分がニオイ成分を溶かし出すので、それもつらい。これもあって、ホントは被ったままの方があとあと楽なんだけど、初回の子はちょっと引くだろうから。


 「ぱちぱちぱちぱち」

満場の拍手に迎えられ、あたしたちは再びステージに立つ。

 ぬいぐるみのウレタンは、汗を吸ったぶん重くなってて、彼女もそれに気づいているらしく、動きにくそうにしてる。もちろん頭も重くなってる。

 大事なので二回言うけど、身体にぴったりのスーツは、直接着るとぬいぐるみに汗がつくからというのもあるんだけど、その効果は気休め程度でしかない。まあシャツとかで着たらとんでもないことになるのは分かる。

 でもあたしが思うに、これっていろんな人の汗とか皮脂とかのニオイぷんぷんなぬいぐるみが直接肌に触れないようにする配慮なのかも。誰だってこのシチュはイヤだけど、自分の汗だから我慢できてるんだよ。

 もっとも、新しい汗は元からしみついていた汗成分を溶かし出すから、着ぐるみの中は新たなニオイがより質と量もパワーアップして、中に充満してるんだけどね。

 再びほぼ密閉状態になったあたしたちは、どんどん蒸し煮にされていく。でも体温が閉じ込められて汗びっしょりで冷えたスーツやぬいぐるみが次第にあったまってくるので、その点では快適になる。


 快適になってくると、気分もノってくるし、演技が楽しくなってくる。

 あたしの相棒ちゃんも、録音音声のセリフに合わせたアクションがどんどん大きくなったし、お茶目さも出てきた。こうなるともう、自分とマスコットとに一体感が出てきて、ぬいぐるみだと思ってた外味があたかも自らの身体の一部に思えてくる。

 まあでも、動きが大きくなる分、汗もニオイも増量していくんだけど。


————


 「おわったー!」

舞台袖に引っ込むや否や、あたしたちは吸い込まれるように椅子へと崩れ落ちた。隣の相棒ちゃん、緊張の糸が一気にほぐれた気配が感じ取れる。

 あたしはそれにつられるわけには行かない。最後の力を振り絞って、その相棒ちゃんの首から上を覆いつくすマスコットの頭部を外してあげなくちゃ。


 マスコットの中から再び登場した相棒ちゃんの顔は、輪をかけて汗だくになってる。でも一回目はもっと顔をしかめてた感じだったけど、一見濡れねずみのような表情にはどこか満足感のようなものが感じられる。

 よかった。これだけハードなのに顔出しが無い、苦労の割に報われないお仕事だから、一日でギブアップ宣言する子もいるし、それは責められないと思う。

 幸い、ご当地アイドルとかも増えてるみたいだから「ステージに立てる子ども」は増えてる。よって、代わりを見つけることは簡単に出来るんだけど、共演したあたしとしては、今日という日がいい思い出として残ってほしいし、また同じステージを踏みたいとも思う。


 念の為、聞いてみる。

「きょう、どうだった?」

と。すると汗が入らないように目をつぶり、操演のさいにもこぼれ出たであろう、よだれまみれのスーツ越しに、

「……つかれました……」

ため息混じりにそうは言ったものの、その後すぐ、

「でも、楽しかった。明日も、大変だけど、楽しみです」


 よかったー!

 つらいけど楽しかった、そう言える子は明日からもいいパフォーマンスが出来る。上手いとかとは別の概念、楽しんでマスコットになりきって、会場とその楽しさを共有できるんだ。


 リラックスし過ぎると立ち上がる気力が無くなるので、ある程度疲れが取れた頃を見計らって首から下のぬいぐるみも脱がせ、速やかに彼女持参のジャージを着せる。

 子役さんは保護者さん同伴で来ることが多いんだけど、バックステージへの出入りはお断りしている。演者本人は汗びっしょりの全身タイツで昔のお笑い番組の罰ゲームみたいな姿は見られたくないだろうから。そのかわり、ホテルの一室を家族用として確保してあるのでそちらでリラックスしてお待ちいただいてる。というか連日の出演なので、お泊まり付きだったりする。

 部屋の場所は彼女も分かってるから、ひとりで帰ってもらう。専用スーツはフードだけ取って着たまま、スタッフジャンパーを羽織って。放熱を阻んでたウレタンのカタマリを脱ぐと一気に寒くなる。だからこのままお風呂に直行した方が良いってわけ。


 最小限の片付けをして、あたしも自室に戻った。相棒ちゃんも明日はこの舞台袖で着替えをすることになってるから、慣れないお仕事で疲れ切ってる彼女になりかわって、後片付けと明日の準備も済ませておいた。

 そこに洗濯済みの専用スーツも置いてある。だけどぬいぐるみは一晩干したくらいでは乾き切らない。残念ながら。


 でもその不快さに顔をしかめるのは朝だけだじゃないかな、あの子。だって、

「明日は、わたしも面を脱がずに休憩しますね」

と言ってたから。そりゃそうだ、いったん離れた自分の汗に包まれるよりは、暑くて重くてもマスコットのままでいる方が全然ラクだもん。


 と、いうわけで。

 あたしは部屋に戻っても、ぬいぐるみさんフル装備のまんまだったりして。

 だって一人で脱いだり着たりするのは大変なんだぞ。それに慣れてるし。

 それじゃ、お休みなさい。

 このエルフさん、大体において人間との関係が薄いんですね。特に昨年書いた部分ではほとんど一人ぼっちで活動し、行きずりの人に声を掛けることすら稀でした。

 でも如何せん、それでは社会生活が成り立たないんです。別に社会から離れて隠遁生活させてもいいんですけど、それじゃ物語が動かないですから……。


 大道芸で身を立てるという設定は当初からあったんですが、昨今は届け出無しには路上パフォーマンスもそうそう出来ないでしょうし、じゃあ異世界生まれのエルフはどうやって許可を取るのか?

 結果、特別なコネがあるって設定に落ち着いたのです。これだって微妙なところですが、昔むかしから続く関係ですよ、ってことで。


 それでもなお、矛盾だらけ謎だらけではありますが、物語を進める中でその辺の辻褄は合っていくものだと思っています。


 着ぐるみのことを、エルフには「ぬいぐるみ」と呼ばせています。ネット情報だとその呼び名にこだわりがある特撮業界の方々もいるようで、多少世間からズレてる彼女の性格のあらわれってことです。

 身長が低いというのも、ぬいぐるみを意識してのことです。エルフと言ったら背がすらっとしたイメージなのは作者も感じますが、実際には千人の作家が書く(描く)モノに登場するエルフには千プラスアルファの個性があると思ってます。

 また何度か書いていますが、彼女のいた世界ではエルフの肌の色はバラバラですし、ダークエルフとかいう設定も作っていません。

 だって実際、日本の二次元コンテンツのエルフさん達って無茶苦茶個性的じゃないですか。


 続きはいつになるか未定ですが、話が貯まったらまた載せます。

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