表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ブンメイタイカ  作者: トルバドール
第一章
8/9

8

2限後の休憩時間。

公民の授業を受けたいとは、気分転換に売店へ向かっていた。



売店は1階にあるため、下級生との奪い合いに備えて急いで向かう。

階段を一段飛ばしで下りた後、下駄箱の前を通過。

渡り廊下を通過すれば売店は目の前だ。

生徒の波をかき分けて、財布を握りしめて、

売店に着いたその時、



どこかから、自分を呼ぶ声が聞こえた気がした。

俺は辺りを見回す。

声は聞こえるのに声の主は見つからず、群衆から離れてみる。

すると背後から手が伸びてきて、体が渡り廊下の方に引っ張られた。


俺は横転する恐怖を覚え、そいつを放り投げようと腰を掴む。

敵の体を浮かせて地面に叩きつけようとしたその時、

目の前の敵が友人であると気づき、間一髪で胴を捩じった。

しかし、間に合わず2人そろってノックアウトしてしまった。



うめき声を上げながら起き上がり、俺はそいつに手を差し伸べる。


「すまん、灯だとは思わんかったわ。柔道部の性分やと思って許してくれや!」


(…ん?)

俺は灯の違和感の在りかを探す。

今日の灯は明らかに元気がない。

…というか、そういえば、学校休んでたな。

(何かあったんか?)

灯に声を掛けようとした直前。


「今日の放課後、話したいことがあるから、公園に17時に来て。」


灯は一言そう告げただけで、走り去ってしまった。


(俺、今日部活あるんだけど...)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ