団長は倒れる
「今逃げれば弓隊がお前の体を串刺しにするぞ」
団長が言った瞬間辺りから目を開けられない程の光が現れた、俺はこの瞬間に目を閉じて馬を走らせた、俺が馬を走らせると弓が放たれた音がした、だが俺の体に弓は突き刺さらず、馬が走っている事だけがわかった、馬を走らせるのを止めて俺が目を開けるとさっきみた光は消えて俺の体を強くエリールさんが抱きついていた。
「エリールさんもう大丈夫みたいですよ」
俺が言うとエリールさんも目を開けた。
「さっきの光はなんだったのでしょうか」
「俺にも分かりませんが、少し馬を走らせたので追って来るのに時間が掛かる筈です」
俺が一歩歩こうとした時、気配を感じて後ろを振り返ったそこにはエリールさんに刃を向けた団長が立っていた。
「まったくどこの誰か知らんが、油断したおかげで俺の連れてきた騎士団は全員目を開けられなくなったみたいだぞ」
「団長はあの光を見なかった見たいですね」
エリールさんに刃を向けた団長に言うと、俺はリージを抜いて団長に向けた。
「ああ、片目はなだがもう一つは目を開けようとしても開けられない」
「一旦エリールさんにファージを向けるのを止めませんか」
「止めないね、ここで王女を人質にすればお前は何もできないだろ」
「そうですね、俺は何もできません」
俺はリージを団長に向けたまま動かずに待っていた、すると俺達の下に地面が割れた、どうやらさっきの光もあいつだったのは当たっていたようだ。
「おい、これはお前の仕業か勇者ヒーク」
「だからさっき俺は何もできませんて言ったでしょ」
「だったら何故地面が割れているんだ」
団長はファージでエリールさんを刺そうとしたがファージでは刺せないことを俺は知っていた。
「何故だ、何故死なないんだ」
団長は驚きファージを落としてしまった、俺はすぐに走りファージを取ってエリールさんを取り返した。
「良かった傷一つないですね」
エリールさんは気絶しているみたいだ、俺はエリールさんを抱いて団長に近づいた。
「どうゆう事だ何が起きたんだ」
団長は驚いて弱気になっていた、俺はあいつの気配を探し呼んでみる。
「おい、居るんだろキク出て来いよ」
すると俺と団長の間にキクが現れた。
「お前俺がさっき光魔法を使ってなければ本当に串刺しになってたぞ」
「悪い、お前にこんな事をさせて」
「何言ってんだ、俺達は親友だろあの時に俺達は互いを助け合おうって誓ったじゃねえか」
キクが言うと団長が立ち上がっていた。
「お前はそちら側に手を貸すのか副勇者キク」
「ああ、違うよ俺はずっと前からヒークに助けられてるからな、だからこれは貸しを返してるだけだ団長さん」
「まったくお前が敵になってしまうとは」
そう言って団長は力尽きたのか倒れてしまった。